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海獣達の野球記(ベースボールライフ)  作者: Corey滋賀
序章  二人の天才
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4 新人挨拶とスローガン

和人のアパート内…


イライラしながら帰ってきた和人は荷物を乱暴に置き、愚痴っていた


「あーもう!浪川泰亮め、仲良くなろうと思ってたのが間違いだったよ!三流ピッチャーなんてバカにしやがって……でもまぁ…」


『捕手の言うことを聞けない投手なんて三流以外何でもない』


「そう思われて当然か…」


一方、浪川宅…


和人とは逆に浪川は荷物を綺麗に置き少しニヤケていた


「ふふっ…佐々城和人か…あんなうるさい奴がドラ2とはな…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


新人背番号


浪川泰亮#72


佐々城和人#98


田中一郎#01


川畑廉#5


沢祐毅#13


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一月の終わり頃に春期キャンプが始まり、新人達が選手達と挨拶をする


「浪川泰亮、ポジションは捕手です。アピールポイントは持ち前のパワーです。よろしくお願いします。」


「えー、さ、佐々城和人、ポジションは投手です!アピールポイントは持ち前の速球です!よろしくお願いします!」


「田中一郎、ポジションは投手以外なら全部イケます。アピールポイントはユーティリティーさです。よろしくお願いします!」


「川畑廉、ポジションは投手です。アピールポイントは制球力と球のキレです!よろしくお願いします!」


「沢祐毅、ポジションは二塁手です。アピールポイントは守備です!よろしくお願いします。」


そして、新人の自己紹介を終えるとサミネス監督の通訳が代わりに話す

「今年は優秀な選手が多く今度こそ優勝が狙えるはずだ。いや、優勝できる。そう思って一人一人が一試合一試合大切に戦い抜いていこう。今年のスローガンは‘Seize the crown’これは「栄冠をつかめ」という単純な意味だが、今年は必ずいけると思ってこれにした。今年こそ絶対に優勝するぞ!」


「「はいっ!!」」


このスローガンはただ単純に優勝したいという気持ちの表れではない

優勝できると確信してのスローガンなのだ

シーレックスはAクラスこそ、ここ数年は連続で入っているが3年前は3位、一昨年は4位、去年は4位と21年ぶり3回目の優勝が遠退いていた


しかし、今年はサミネス監督の言う通り本当に優勝が狙える戦力が揃っている


昨シーズン.293 36本 102打点チームの主砲、筒号義人つつごうよしひと  


一昨年.336 23本 85打点のアベレージヒッター、宮坂敏樹みやさかとしき


昨シーズン.281 43本 113打点で本塁打、打点の二冠のネスタリ・ソス


昨シーズン.262 28本 90打点の攻守に衰えをあまり見せないホス・ロベス


一昨年2.21 14勝 6負で最優秀防御率、最多勝、最多奪三振の三冠のエース、今長昇太郎いまながしょうたろう


そして昨シーズン1.64 35Sでセーブ王のハマの守護神、山崎泰隆やまさきやすたか


この面子と即戦力のドラフト1~3位が並以上の活躍をすれば優勝は確実。そう確信してのこのスローガンだったのだ


しかし、このスローガンに異論を持つ者がいた


(栄冠をつかめ、ねぇ…去年Bクラスのチームがそう簡単にペナントが取れるかね)


と、浪川は心の中で囁いた

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