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海獣達の野球記(ベースボールライフ)  作者: Corey滋賀
2章 前半戦スタート
14/65

12 重い一戦


試合前...


先発マスクの伊東がウォンの球を捕っていた


「ナイスボール!ウォン結構調子いいじゃん」


「そうですカ?それならよかっタ」


(この日のためにしっかり調整してきたんダ。大事な試合をボクのせいで負けてはいけなイ!)


ウォンはこの一戦を誰よりも重く感じていた


勝てばチームが二位に浮上するということと、自分の弟子である川畑達に自分の晴れ姿を見せて自信をもたせてやりたいというという二つの理由があるからである


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一方、川畑と沢は始めて生で見る横浜スタジアムにワクワクしていた


「ここがハマスタかぁ、狭いって言われてるけど生で見るとデカイな!」


「ほうだへぇ」


「てかお前もう飯食ってんのかよ!」


「ごめん、美味しそうだったからつい...」


川畑が沢のいつも通りのゆるっぷりに呆れながら頭をかく


「ったく...まず今日ハマスタ来た理由も忘れたとか言わんよな?」


「流石にそれはないよぉ、ウォンさんが試合で投げるからでしょ?」


「おぉ、よく覚えてたな。ここ最近の怒涛の自己練で記憶力良くなった?」


「そうかなー、僕人に教えられるより自分でなんとかした方がいいタイプかもぉ。それで実際試合で結構打てるようになったし」


(でも確かに俺達ここ数週間でかなり成長した気がするな...ウォンさんの教えも上手いんだろうしあえて沢をほっといたのも正しかったのか)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『果たして今日ラビッツが二位をキープするのでしょうか、それともシーレックスが二位を奪い取るのでしょうか?注目の一戦が間も無く始まろうとしています!実況吉田、解説佐伯さんでお送りします今晩のゲーム、ラビッツとシーレックスのゲーム差はわずか0.5、勝った方が二位となります。ラビッツの先発はルーキーの堺そしてシーレックスの先発は来日初先発のウォンユーチンです!いやー佐伯さん、この試合どうなるか予想できませんね』


『ほんとにそうですよね。堺選手もまだ二試合しか投げていませんし、ウォン選手も初先発ですからね』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一方ラビッツ陣では今日先発の堺が大林とキャッチボールをしていた


「オッケー!ナイスボール!いつもより真っ直ぐ走ってるぜ堺」


「でしょうね、今日の俺なら完封は御の字ですよ!」


「相変わらず自信過剰だなぁ...油断するなよ。とにかく一発が怖い打線なんだから」


「へーい」


堺千広(さかいちひろ)


青森大からラビッツにドラフト1位で入団したルーキー


ノビが抜群の最速156kmのストレートとカーブとフォークを持つ速球派右腕


ストレートはプロでもトップレベルで調子が良いと手をつけられないが調子が悪いとフォークを派手に引っかけたり、バテて3、4回で降りてしまう


自信過剰な性格でもあり、抑えるとすぐに調子に乗るが打たれるとすぐに落ち込む良くも悪くも極端な選手である


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『さぁプレイボールです!ラビッツのスターティングメンバーは一番ライト亀田、二番センター丸山、三番ショート坂木、四番サード岡、五番レフトゲルーロ、六番ファースト大石、七番セカンド中田俊、八番キャッチャー大林、九番ピッチャー堺、となっています。一方のシーレックスのスターティングメンバーは一番センター神城、二番ライト浪川、三番セカンドソス、四番レフト筒号、五番サード宮坂、六番ファーストロベス、七番キャッチャー伊東、八番ショート芝田、九番ピッチャーウォンとなっています』


『二番に浪川選手ですかぁ...彼は先日見事なバントヒットもありましたし場合によってはバントをさせるという可能性もあるかもしれませんね!まぁでも僕の予想って結構外れるんですけどね(笑)』


『そうですか(笑)!そこらへんにも注目してみましょう!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


期待を背負ったウォン、しかし...


「先頭の亀田三球目のストレート叩いてセンターの前へ!いきなり出塁です」


『丸山も良い当たり!ウォン不安な立ち上がりです!シーレックス先制のピンチ!』


(はは、魔術師なんて言われてたが...大したこと無さそうだな)


堺がキャッチボールをしながら横目でウォンを見る


しかし当のウォンはかなり落ち着いていた


(ふぅ...しょうがない、初回だけど「ギア」上げるしかないナ)


「あぁ、まぁ初先発はだし仕方ないか..」


ざわざわしている観客とは対照的に川畑達はむしろワクワクしていた


(観客は知らない人が多いと思うけどあの人ピンチになると「ギア」を変えるんだよな...まるで投げてる人間が変わるみたいに...)


川畑の言う通りでウォンの二軍での得点圏被打率は驚異の.084


ランナーを出しても絶対にホームを踏ませない...


ラビッツはウォンが「魔術師」と呼ばれる所以ここからを思い知らされることになる


(サテ、早くこの邪魔なランナー達をさっさと潰さないト...)


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