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誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
現の世界
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議会

若い警備員は膝から崩れ落ちた。

警備員は白目をむき、前歯、鼻筋、共に折れている。


「ウチに文句あんなら、コレで言い聞かせな!」


ドスの効いた声と睨み殺すかのような鋭い視線で周りの警備員達は冷や汗が滝のように流れた。


「まあ、野蛮な方ですこと」


桜の描かれた扇子で口元を隠し、聞こえるように呟くピンク髪の少女。


その言葉にピクッと体を震わせた紅髪の少女。


「それはお互い様だろ? 花樹 」


「あらぁ、一緒にしてもらっては困りますわぁ、朱音丸さん」


二人の間に火花が散る。


「そんな事より早く会議を始めましょう、皆様 」


緑髪のメガネをかけた少女は乱れた規律の空気を正常に戻した。


先程まで火花を散らしていた二人も渋々納得し、改めて自分の席に腰掛ける。


「ではこれより、定義報告会を開始します。」


緑髪の少女は淡々と会議の指揮を執る。


「ではまず、テーブルをご覧になって下さい。」


円卓状のブラックテーブルに複数の写真と映像が映る。


そして間もなく映し出された映像の説明が始まった。


「先日、夜様の妹君である夕闇様が倒された牛の妖怪が所持していた武器です。」


人の嘆きをデザインにした、呪いを纏う武器。

表面から無数の怨念が顔を出している。


その武器を見た当主達はわずかに眉をひそめた。


その場にいる当主達は全員映像に映る武器に視線を外そうとはしない。


「これって……」


水色髪の少女が自信無さげに呟く。


「はい、【香具里ノ凪影】かぐざとのなぎかげです】

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