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誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
誘う夜桜
8/100

摂理

ガチャッ

バタン


トスットスットスットスットスットスットスッ


スーーーーーーーーー

襖を開けると弟の挨拶が耳に入る


「おはよっ夜姉」


「...おはよ」

...?

「...夕は?」


「まだ寝てんじゃね?」


「...そう」


「俺起こしてきた方がいいかな」


コクッ

夜は小さく頷いた


「そうね~ご飯も出来てるし、

朝君起こしてきて~」


「了解~」


「それにしても珍しいわね~

ウチの子が寝坊なんて~」


「...ん」

夜は小さく頷いた


「どこか体の調子でも悪いのかしら~

でもウチの子に限ってそんな事は...」


「...大丈夫...」

夜は不安を抱く母を落ち着かせる為、

冷静な声でその場を制した


「そうよね~、だって私達はびょ...」

母が何かを言い切ろうとした時

聞き慣れた声が母の会話を遮った


「おはよ~~」


「あら~おはよ~夕ちゃ~ん♪

どうしたの~寝坊なんて~

お母さん心配しちゃったんだから~」


「ごめんね~何か変な夢見ちゃってさ~

多分寝坊したのはそのせいだと思う」

どんな夢だったかは忘れたけど


「変な夢~?」


「うん、どんなだったかは忘れたけどね」

忘れるなんて事、今まで無かったんだけどなー


「ふ~ん」


「........」

時間は有限、それが摂理

もう残りの時間は少ないって事か...



ボソッ「本.....また読めるかな」


「夜姉今何か言った?」


「.....別に...なんでもない」

時間は有限

残されている平和な時間を大切に過ごそう。

いずれ来る運命の日まで.....。






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