表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
現の世界
78/100

消去

「まったく、手間のかかる子達だったわ」


山を下山していく夜達を山の頂上付近に鎮座している大樹の枝から見据えていた。


そして


山に息吹く冷たい風は女のフードを容易く奪いさった。


宵闇の空に舞う赤髪を手で押さえ、透き通る純白の肌を月光の下に晒す。


女の視線は変わらない、心配に時に無情に山下る三人を見つめる。


そして女は口端をわずかにつりあげ、声を漏らす。


「さようなら……楽しかったわ」


女はそっと踵を返す。

そしてさらに一言漏らす。


「夜」


女は霧に包まれ、姿を消した。


〆\/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ