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誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
誘う夜桜
5/100

人の在り方

ピンポーン

ガラガラガラ


「おはようございます」


頭を少し下げて私は目の前の方に挨拶をした


「いらっしゃい夜津葉ちゃん♪」


その御方は毎日迎えに来る私を

優しく微笑んで迎えてくれる


「今日も良く来てくれたわ~♪

さぁ上がって上がって夜津葉ちゃん♪」


私はこの御方が大好きだ、優しくて温かくて

一緒にいると心の底から安心する


私は深々と頭を下げながら


「お邪魔します」


と告げた


「育ち盛りなんだからいっぱい食べてね~♪」


ゆったりとした口調で食事を促された私は

感謝の気持ちを丁寧に伝える


「ありがとうございます、

ではお言葉に甘えさせて頂きます」


私は朝はここで食事していくのだ

本来仕えるはずの名家、仕事の話を除いて

話しかける事は許されない家柄

にも関わらずここの人達はそれを拒んだ



「私達と君達は家柄の上下関係はあるが

人としての上下関係は無い」



というのが理由だと聞いた

私のイメージでは家柄に厳しく私語も厳禁で

人を物のように扱うような一族だったのだが...


私が思っていたていた一族とは

あまりにも大きくかけ離れていたいた

今では勝手な思い込みしてごめんなさいと

心の底で謝罪している。


私が思うに

ここの人達は代々こうなのだろうと思う

社会的な在り方は気にしても

人の在り方は気にしない


家柄とか血筋とかは建前で

本当は常に周りの人達を気にかけているような

優しい方々なのだろうと思った。


だから私は生涯この家に仕えていこうと思う

精一杯の恩返しをして

私だけじゃなくここの人達も

幸せになって貰いたいから


だから私は今日も幸せだ

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