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誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
誘う夜桜
34/100

あと少し

「今だ!火づ...」

え?


朝は火爪を放つ瞬間

視界のあちこちにキラキラと光る粒が見えた。


「なん...」

これ...は


頭の中で思考が渋滞している最中

突如全身に鋭い痛みが雷のように走ってゆく


「痛ッ!」

これ...刃片!

そうか...そこらじゅうに…飛ばしてたのか


朝は痛みのあまり左右に弱々しくふらつく。

そしてその刃片を撒き散らした張本人は

この時を待っていたかのように

獣が獲物に食らいつくかの如く襲いかかる


「まだまだ!!」

多分あと少しだ

それまでは…何としても!


倒れかけた全身を咄嗟に前へ出した右足で支え

まだ赤輝の光を放っている蔵王を真上へ掲げた

だがしかし

銀の竜巻が止まる気配は微塵も感じ取れない。

朝は怪我はしているが軽症である

ただ一度に一瞬で多大な痛みが全身を走った為

一瞬ふらついただけだった

つまりここを乗り切れば振り出しに戻れるのだ


「緋衣」

まだかなぁ夕姉ぇ


緋色の薄いカーテン状の幕が朝の周りを囲む

そして激しく逆巻く怒号の竜巻はその衣に

構う事無く朝めがけて突っ込んでいった








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