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予感的中
「何やってんのよ、もう!」
呆然と立ち尽くしている朝の耳に聞き慣れた
やや怒り気味の声が響き渡る
「この...声.....夕姉!!」
朝は九死に一生を得たと言わんばかりに
姉の俗称を高らかに叫んだ
「はぁっ嫌な予感が的中したわ.....」
最悪だわ、この状況
夕闇は深いため息を吐き出すと
自分の予感が当たった事に苦悶を表にする
「せっ夕姉、どこから喋ってんの?」
声が何処から来てるのか理解できず
困惑する朝
すると
「ここよ、ここ」
夕闇はやや怒り気味にここと言い張る
「だからどこ......ん?」
夕闇の言ってる場所が分からず辺りを
キョロキョロと見回す朝だったが
ふとある事に気がついた
「影......が...」