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誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
誘う夜桜
28/100

予感的中

「何やってんのよ、もう!」


呆然と立ち尽くしている朝の耳に聞き慣れた

やや怒り気味の声が響き渡る


「この...声.....夕姉!!」


朝は九死に一生を得たと言わんばかりに

姉の俗称を高らかに叫んだ


「はぁっ嫌な予感が的中したわ.....」

最悪だわ、この状況


夕闇は深いため息を吐き出すと

自分の予感が当たった事に苦悶を表にする


「せっ夕姉、どこから喋ってんの?」


声が何処から来てるのか理解できず

困惑する朝


すると


「ここよ、ここ」


夕闇はやや怒り気味にここと言い張る


「だからどこ......ん?」


夕闇の言ってる場所が分からず辺りを

キョロキョロと見回す朝だったが

ふとある事に気がついた


「影......が...」


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