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誘意夜桜  作者: 化火富 藍月
誘う夜桜
20/100

不毛

「ねぇ」


夕闇が牛頭に唐突に話しかける


「あ?」


牛頭は疑問そうに聞き返す


「もう終わりにしましょう」

これ以上は不毛だわ


「.....ああ、そうだな」

さっきの火が気になる

さっさと終わらせて向こうを調べるか


「名乗らせて貰うわ」

朝は後でうんとお灸を据えてやるわ


「じゃあ、俺も名乗らせて貰うぜ」

俺達はあくまで偵察だ

出来る限りの情報を揃えて“あの方”に渡す

それが俺達の任務、邪魔者はその場で消す!


「我は誘意 夕闇 【夕】を司り使役する者だ 」

.....。


オオズルノナゲキリ

「【大頭留ノ嘆外切】だ」

誘意.....。確か“あの方”が言ってたな


『誘意という名前が出て来たらすぐに

逃げなさい、貴方では到底話にならない』


ってな.....。


「上等だ!!」

“あの方”は俺を見誤ってる

だから今回とことん見せつけてやるよ!

俺様の本当の実力をなぁ !!!


ィィィィィィン


その音は耳鳴りのように牛頭の耳に響いた


「?」

何だ?

何か変な音が聞こえ.....あ?

何だ何だ!?地面が.....傾いて...来て.….....


ドチャッ


何とも形容しがたいその音を発した“それ”は

目を見開き、口を開け、舌がゴムのように

ダルンと垂れ下がっていた


ブシュゥゥゥ


三秒くらいして“残った方”は真っ赤なしぶきを

噴水のように飛ばした後

やがてバランスを崩し、膝から崩れ落ちる


「悪いわね、私これから学校なの」

コイツの情報はあの斧と体を調べれば分かる

コイツにはもう価値がある情報が無い

問題は今日の深夜ね、奴らが来る!


「学生の本分は勉強勉強っと♪」

とりあえず合流しやすい朝の方に行くか










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