第一章 夏の裏(0)
誰でも知っているだろう今月は夏休みだ。「なにその楽しそうな厨学園...」に気を取られた「雅史」は、早急に夏休みの計画を企画していた。幼馴染二人「杏璃」「健太」とともに、「サマーキャンプといえばズバリ山、山といえば川での水浴び、夕飯はカレー。おなじみの行事なのでそうしよう。」という考えが一致していた。そうと決まれば姐さん「ハンナ」と知人「ミュゼット」を誘って、目一杯楽しもうとわくわくする「雅史」であったが...。生徒会風紀委員「清子」からのメールが届いて、その内容とは「サマーキャンプにお目付け役が憑き物ですの。」という参加意思だった。夏の企画に参加するなら歓迎すると喜ぶ「雅史」であったが...。
「清子」は海派であり、山派の「サッカー部」には受け入れがたいもので意見は一致しなかった。ところが、「ミュゼット」の提案「Dr.デカボットのコネで満足できる海水浴場を用意してくれるから海にしよう。夕飯は山で。」を「サッカー部」一同は「ミュゼットがそう言うなら、彼女の顔に免じてそうしよう。」とあっさり受け入れくれた。そうと決まれば荷物をまとめ次の日の早朝、「ミュゼット」の言う「海水浴場」へと向かっていた。