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Baroque Academy / シティスクールストーリー  作者: 原作:Rebecah Creative Studio / シナリオ原案:桃太郎V
第二部
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第八章幕間 Sket Summer Holidays

 第八章幕間 Sket Summer Holidays


 2011年7月18日(月) 夏休み期間中 昼 通学路


 「シチメン」は頭上に「シャナたん」よろしく「ハルミ人形」を乗せながら歩く。


「(シチメン:)ハルミ、今日は河川敷で適当に遊ぼうか?うん、そうしようアネキ。」


 「シチメン」の背後の電柱に隠れているのは「ダイス(本名:ジェシカ孔雀/Jessica "Dica" Peacock)」。彼女は「シチメン」を陰からじっと見ていた。


「(ダイス:)お姉さま...いつ見ても最高。」


 そして夏休み中、通学路を巡回している「清子」が「ダイス」を見かける。


「(清子:)そこのアマガエル軍曹好きの青毛さん。電柱の陰に隠れて何をしていますの?」

「(ダイス:)っと。誰かと思えば、お姉さまの知り合いといわれているおかっぱじゃない。お姉さまったらよ、頭の上にハルミ人形を乗せて独り言をしているのよ。どう?」

「(清子:)シャナたんごっこをしているのでは?...それより、赤毛さんの妹はどこにいまして?」

「(ダイス:)あー、ハルミのことね。今頃、雪郎のとこにいるのよ。弟分ビートもね。」

「(清子:)...あなたがたと2人が遊びに来たという解釈でよろしくて?」

「(ダイス:)もちろん。うん、私は忙しいんで巡回を続けてよね。」

「(清子:)縁があったら、また会えることを心待ちにしていますわ。では、ごきげんよう。」


 「清子」は巡回を再開。そのままどこかへ歩いていった。


「(ダイス:)あ、お姉さまを尾行しなきゃ。」


 「ダイス」は「シチメン」を追いかけていった。


 7月22日(金) 夏休み期間中 昼


 「レベッカ」の目を盗んでごとく、非公開ながら、「鵲マイケル」が娘を連れて水面下で来日した。娘の名は「鵲マデリーン」。1997年7月16日生まれ、今年で14歳。夏休み中、街全体をパトロールしている「清子」は、親子に話しかける。


「(清子:)オトナさん、ごきげんよう。あの日(2010年10月20日-12月25日)以来ですわね。それに...。」

「(マデリーン:)...あなたはあの時のカップル、2年前以来お目にかかるなんて。」

「(清子:)お久しぶりですわ、可愛い子さん。わたくし並みに大きくなりましたわね。...オトナさんは何しに来まして?」

「(マイケル:)期間いっぱいのサマーホリデーさ。海水浴に縁日、満喫するべくまた来たよ。」

「(清子:)長期休暇のなかで思う存分に楽しむ、そういうことですのね。」

「(マイケル:)そのとおり、思う存分にね。そういえば、彼はどうしたんだい?」

「(清子:)雅史さんは...ラファエルさんのもとで海外留学しています。高校卒業まで戻ってきませんわ。」

「(マイケル:)そうか。なら、僕の娘と遊んでくれるかい?」

「(清子:)...オトナさんがそう言うなら、遊んで差し上げますわ。お名前はなんていいます?」

「(マデリーン:)...マデリーン。鵲マデリーン。」

「(清子:)随分おとなしいですわね。夏休みの間、わたくしと遊んでさしあげますのでよろしくてよ。」

「(マデリーン:)あ、うん。カップル。」

「(清子:)黒井清子、清子ってお呼びくださいませ。」

「(マデリーン:)清子...。うん、覚えた。」

「(清子:)よろしければ、わたくしンちでの寝泊まりはいかがでして?」

「(マイケル:)...そうだね、2年前は緋音のフラット付近でテントを張って寝泊まりしたからね。お言葉に甘えて、君の家で泊まるとしよう。」


 その後、「清子」は彼女の両親に説得し、「鵲親子」をこの家に迎え入れた。


「(ケネス:)ボーイフレンドといい、学友達といい、今の客人といい、清子は恵まれているね。」

「(澄子:)清子が変わったのも、彼(雅史)のおかげかしらね。」


 「清子」の父「黒井ケネス」と母「黒井澄子」は、娘「黒井清子」が帰宅部のひとりである「雅史」との交流を通して変わったことに感心していた。


 8月13日(土)


 夏休みの行事・第一弾は2年前以来の「海水浴」。「シチメン」の水着姿の特徴は、黒ビキニのほか普段手首につけてある青リストバンド。「ダイス」は白と橙を組み合わせたホルターネック系ビキニ。「清子」は黄色いビキニに白ボートネックシャツ、白色デニムショートを着用。「マデリーン」はたぶん紺色水着とベージュ色水着を組み合わせた重ね着(*ラッシュガードや羽織りものではない)。「マイケル」はシャツとトラウザーズ。男性陣は基本的にこのタイプである。


「(清子:)さて、何して遊びますかね?」

「(マデリーン:)砂遊びしたい。」

「(清子:)砂遊びだけでは物足りませんわ。スイカ割りはいかがです?」

「(マデリーン:)うん。」


 「マイケル」は遊んでいる2人を見守る。「仁雄」のいない今の「和子」は、暇そうに歩いていた。「和子」の水着はフリル系である。


 「シチメン」は、「ダイス」とともにビーチバレーボールを遊んでいる。「ビート」は砂のお城を作っている。水着は他の男性とは違い、黄色いフード付きラッシュガードを着用。


 「ハルミ」の水着は姉同様、黒ビキニ。他の人「ミュゼット」はスク水、「ガジュ」は紫色と白を基調としたフリル水着(*ホルターネック、スカート、腰の部分にリボン)。「シチメンサイド(シチメン、ダイス、ハルミ、ミュゼット、ガジュ、ビート、アレグロ雪郎)」は賑やかであるに対して「清子サイド(清子、マイケル、マデリーン、和子)」は控えめ。2011年だけあってのことだろうか?「杏璃」と「健太」は海水浴場に来なかったのは当然のこと、「雅史」のいない夏休みはつまらないものだからである。


 ...だからといって、そう思うのはまだ早い。


「(ラファエル:)遊びに来たぞ、風紀委員。」


 現れたのは、この夏30日間...また日本に滞在することになった「ラファエル」。


「(清子:)ら、ラファエルさん!?...何しにここへ?」

「(ラファエル:)遊びに来たに決まっているだろう。それと大地震のなか、無事でなによりだ。君にいいサプライズがある。」

「(清子:)ラファエルさんがここにいる、ということは...。」

「(ラファエル:)ああ、君が喜ぶと思って雅史を連れてきた。...とはいえ、ユニフォーム姿で賑やかな場所でバレーボールをやっているんだろうな。」


 「雅史」は今頃、「シチメンサイド」でビーチバレーボールを遊んでいるだろう。


「(ダイス:)2人揃って乱入とは、いい度胸してるね。お姉さまと私は負けないからね!!」

「(ハンナ:)雅史くん、こうして再び会えて光栄。夏の思い出を作らなきゃ。」


 「ハンナ」の水着は黒ワンピだ。


「(雅史:)僕のほうこそ、姐さんに会えてうれしいよ。大将代理の姉さんとアマガエル軍曹好きの姉さんに勝とう!」

「(仁雄:)...俺は見物する。2人とも頑張れ。」


 「ラファエル」や「雅史」同様、8月限りで日本に戻ってきた「ハンナ」と「仁雄」は、「シチメンサイド」でこうやって楽しんでいる。「シチメンサイド」の楽しむ姿を見た「清子」は早急に行動する。


「(清子:)雅史さん...しかも、雪郎先生のほうで楽しんでいるとは、こうしていられませんわ。マデリーンさん、いきますわよ!!」

「(マデリーン:)あ、うん。」


 2人は「シチメンサイド」に接近する。


「(清子:)雅史さん!!夏休みの間とはいえ、こうしてまた会えるとは夢にも思いませんわ。」

「(雅史:)あ、清子だ。僕のほうこそまた会えて嬉しいよ。大地震の中で生き延びたダイアナの顔が見たいという理由で、ラファエルに連れられる形で来ちゃったよ。それに...。」

「(マデリーン:)...カップル。」

「(清子:)あ、この子がマデリーン。鵲マデリーンですの。」

「(雅史:)あ〜、あの時の、2年前のちっさい子ね。夏祭り以来だね。」

「(マデリーン:)あの時のカップル、2年越しでまた会うなんて。」

「(雅史:)僕は雅史。大原雅史だよ。姐さんの弟シモン(1999年11月生のね)くらい愛嬌があって、よきかな。」

「(マデリーン:)ま、雅史。雅史の(そば)のお姉さんは誰?対戦相手も。」

「(ハンナ:)ハンナ。藤田ハンナよ。マデリーンさんのその可愛らしさはシモンみたい。」

「(マデリーン:)そう...かな。」

「(シチメン:)何話しているんだ、試合始めるぞ。」

「(ダイス:)お姉さま、大空翼級167cmくらい背の高いスポーツマンの近くに小さい子がいるよ。誰かな?」

「(シチメン:)ほう、ちょっと見てくる。」


 「シチメン」は「マデリーン」に接近する。


「(シチメン:)スポーツマン、この小さい子は私の匂いに似ている。噂の七面分家の子か?」

「(雅史:)え?大将代理の姉さんの血縁者か親戚の子とか初耳だけど、どういう関係なの?」

「(シチメン:)話せば長いから、身内以外の人に説明しても複雑なだけだ。ただ、この子は昔、香港に行ったきり戻ってこなかった『七面メイサ』の孫娘であることは確かだ。話はそれだけ。試合始めよう。」

「(雅史:)あ、そうだね。清子とマデリーンを入れて4対2でいくよ。」

「(シチメン:)ああ、望むところだ。」


 「清子」と「マデリーン」を入れたところで試合再開。運動能力の乏しい3人が「雅史」の足を引っ張るのか、相手が強すぎるのか、勝負の行方はわからないのだ。1人でほっつき歩いている「和子」は、ビーチバレーボールの試合を見ている「仁雄」を見かける。


「(和子:)...イイんちょうさん?イイんちょうさんじゃないですか!!しかもハンナさん、雅史くん一緒で!!」

「(仁雄:)和子か。I'm back.夏に限り、戻ってきた。俺は今、ハンナと清子のボーイフレンドのビーチバレーボールプレーを見てる。腰を下ろして観戦してはどうだ?」

「(和子:)スポーツ観戦ですね。イイんちょうさんがそう言うなら、わたしも観戦します。」


 「和子」は「仁雄」とともにビーチバレーボールの試合を観戦することになった。もちろん娘「マデリーン」の活躍を見守る「マイケル」も。


「(ラファエル:)俺は影が薄い...なんてことあるか。ダイアナよ、ハイペリオンとともにビーチバレーボールの試合に出るんだ。対戦相手は無論、シチメンとジェシカだ。」

「(ダイアナ:)あ、うん。」

「(ハイペリオン:)お任せあれ、御主人様。」


 「ダイアナ」のヘアスタイルは髪を下ろしたショートボブに水着は白黒ビキニ、「ハイペリオン」は男性陣同様「シャツとトラウザーズ」に加えサングラス付きである。...それはとにかく、こうやって海を楽しむ皆であったとさ。


 次の日の夜。


 8月14日(日)

 今日は「ミヤモト」主催の縁日だ。2年前同様の格好(夏服、右腕に風紀委員の腕章)である「清子」は浴衣姿の「マデリーン」とともに階段を登り、屋台をまわる。黒浴衣の「マイケル」は2人を見守る。「雅史(私服)」と「ラファエル(私服)」は女子2人「清子」「マデリーン」とともに金魚すくいに挑戦。「ダイアナ(私服)」と「ハイペリオン(私服)」は他の屋台で「ヨーヨー釣り」に挑戦しているほか、「和子(都立高等学校の夏服)」は年上2人「仁雄(私服)」「ハンナ(私服)」につきまとう。

 一方「シチメン」は浴衣姿で「ダイス(普段着)」や「ハルミ(浴衣姿)」とともに花火を見ていた。


 更に次の日の夜。


 8月15日(月)夜


 「ハンナ」のススメで「清子」と「マデリーン」と「マイケル」は、「雅史」と「仁雄」、「和子」とともに「ミヤモト」主催のロックフェスティバル会場で音楽を聴きに行くことになった。特に「シチメン」、「ダイス」、「ハルミ」、「ビート」といった2011年の主要人物もそう。


 アーティストはスフィア4人「ミュゼット」「デイカ」「アマデ」「ガジュ」のほか、演奏は話題の軽音楽ユニット「カルウ」「ブチョ」、「ハンナ」は音響スタッフとして裏方の仕事を担当。


 昨年末の決戦で歌われた曲に加え、新曲を歌うようだが権利の都合上、歌詞の内容は教えられないが、「どこが無限大なのか、答えは充実した現実」をヒントに察するといい。


 「雅史サイド」、「シチメンサイド」のほか、「アトラスサイド(ラファエル、ダイアナ、ハイペリオン)」は会場のライブを見ていて、その反応はいかに?


「(ラファエル:)...バンドか。組んでみたいものだ。」

「(ダイアナ:)ミュゼットたちの歌はいい感じ。」

「(ハイペリオン:)あくびが出るほど退屈だぜ。」


 ...夏休みの最後。


 8月28日(日)朝


 いつもの空港(ターミナル)で「清子」と「和子」、「ダイアナ」と「ハイペリオン」は「雅史」と「ラファエル」、「鵲親子(マイケルとマデリーン)」、「ハンナ」と「仁雄」を見送ることに。


「(ラファエル:)ダイアナ、来年までに学園長の動向を調査できるか?」

「(ダイアナ:)うん、もう少し、半年だけ可能な限り頑張ってみるよ。」

「(ハイペリオン:)お任せあれ御主人様。」

「(ラファエル:)それを聞いて安心した。それまでは無理せぬようにな。俺はこれにて帰国する。」

「(仁雄:)I'll be back.」

「(ハンナ:)和子さん、また遊びに来る。」

「(和子:)イイんちょうさん...ハンナさん...。」

「(マイケル:)縁があれば、また会えるさ。」

「(マデリーン:)清子、私にとっていい経験だった。いつか、また遊びに来るから。」

「(雅史:)大丈夫、ラファエルの気まぐれでまた会えるよ。冬休みでも来年の夏でも遊びに来るからね。」

「(清子:)海水浴、縁日、ロック・フェスティバル鑑賞、映画鑑賞、どれも最高でしたわ。雅史さんのほか、マデリーンさんを入れた夏休みは楽しかったですわ。雅史さん、マデリーンさん、また遊びに来てください。」

「(マデリーン:)うん。いつか。」


 6人はそれぞれの国に戻るための航空機に乗り、飛んでいった。「清子」にとって身内に限らず外部の人に囲まれた夏休みは恵まれたものであった。


 ...一方「杏璃」と「健太」の夏休みは楽しいものではなく、恵まれなかったのであった。

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