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Baroque Academy / シティスクールストーリー  作者: 原作:Rebecah Creative Studio / シナリオ原案:桃太郎V
第二部
37/39

第八章 戦力不足な体育祭(1)

 第八章 戦力不足な体育祭


 2011年5月22日(日) 昼


【河川敷】

 6月25日(土)当日までに運動能力を向上するために「清子」は、3人「ミュゼット」「和子」「シチメン」を引っ張り出して、特訓することになった。


 それと、樋串武学園には体育祭専用指定体操着というものを用意してあるのだが、「清子」の場合は、かつて在籍していたフォルテ中学校の体操着。「ミュゼット」と「和子」は都立高等学校の体操着、「シチメン」は普段着ともいえる「黒シャツ、蒼色袴、碧色リストバンド」を着用。


「(清子:)お忙しいところ申し訳ありませんが、わたくしの強化特訓にお付き合いくださいませ。」

「(ミュゼット:)親友の頼みとあらば、強化特訓に付き合ってあげよう。...どこからいこうかな。体育祭の話でしょ?それにしても、アネさんを引っ張ってまで、どういうわけ?」

「(和子:)イイんちょうさんがいなくなって、暇人になったわたしの出どころですかね。ラーメン屋の赤毛さんを連れてきたのは考えがあってのことですかな。」

「(シチメン:)考えがあることは本当のようだし、小さな女客人の特訓に付き合ってやる。...清子だっけか?清子、私の目からじゃあ体力がない子に見える。...まずは基礎体力からいく。腕立て伏せ10回、上体起こし10回、スクワット10回、ランニング1キロメートル、このメニューで地道に体力を伸ばす。来月21日まで欠かせずにな。」

「(清子:)雅史さんがいた頃に比べて、ずいぶんハードな特訓ですわね...。頑張ってみますかね。」

「(シチメン:)清子に限らず、2人もだ。体力なきゃあ今後の体育祭で不利になる。今のうちに運動しておかないとな。」

「(ミュゼット:)...アネさんがそこまで言うなら、特訓しないとね。」


 3人は「シチメン」が提示するトレーニングメニューの通り、特訓を始めることになった。


「(清子:)きつ...。」


 腕立て伏せ10回だが、3人にとって厳しいものだ。


「(ミュゼット:)なんのこれしき...実は私、師匠だけに限らず僅かだけどアネさんのもとで修行したんだよね。」

「(和子:)...無理。」

「(シチメン:)どうした?特にキノピオ(Toad)女客人、この程度でヘタレてはイインチョーに笑われるぞ。自分のペースで腕を立ててみ。」

「(清子:)赤毛さん。わたくし、ちゃんと終わりましたわよ。次は上体起こし10回やりますわ。」

「(シチメン:)清子には伸びしろがある。若いうちに成長が見込めるってことだ。」

「(ミュゼット:)シーソーみたいに上体を起こして、腹筋を鍛えよう。ほっ、ほっ...。」

「(和子:)...あぁ......普段は運動しないわたしなのか、体力が伸びません......。」

「(シチメン:)私がエクササイズ担当の軍隊長に見えるか?キノピオ(Toad)のくせに。途中で止めても構わない。」

「(和子:)...このままでは、イイんちょうさんに笑われることは確かのようですし...わたしはまだやれます......!!」

「(清子:)やっと上体を10回起こしましたわ。その次はスクワット10回ですわね?それなら余裕ですわ。お尻を落として伸びて足腰を鍛えるだけですもの。」

「(シチメン:)さすがはサッカー好きそうなあの少年の恋人だけのことはある。当日での活躍に期待する。」

「(清子:)お褒めにあずかり光栄ですわ。」

「(ミュゼット:)さて、次はスクワットかな?余裕余裕。要するに足腰を鍛えるだけでしょ?ほっ、ほっ...。」

「(和子:)赤毛さん、わたしには『南和子』という名前がありますから、ゲームのキャラクターに例えるのはナンセンスですよ。」

「(シチメン:)それは悪かったな。スクワットが終わり次第、ランニング1キロメートルが待ってる。さ、頑張れよ。」

「(清子:)たった今、終わりましたわ。」

「(ミュゼット:)同じく。さて、1キロメートル走るとするか。」

「(和子:)やっと追いついた...。次は1キロメートルだなんて...500メートルが限界ですけど頑張ってみますよ。」

「(シチメン:)よし、筋トレ終わったな3人とも。では、私に続け。」


 「シチメン」は3人を牽引して河川敷道路を走る。


「(ミュゼット:)それにしても、私らの他に杏璃を誘えばよかったのに...って、杏璃と他の奴らは帰宅部側か新派閥側だったのね。信頼できる私と和子、アネさんを選んだってわけか。」

「(シチメン:)無駄口をきくと置いてかれるぞ。」

「(ミュゼット:)あ、アネさん...。」


 約6分で走り終わるものが、3人「清子」「和子」「ミュゼット」の体力が足りないのか7分および8分かかった。


「(清子:)...疲れましたわ。今日はこの辺にしておきましょうかね......。」

「(シチメン:)そうだな。...いいか、このトレーニングメニューを放課後毎日続けることだ。では解散。」


 今日のメニューは「基礎体力」の向上であった。翌日以降毎日、放課後で基礎体力を伸ばしていき......。


 翌月21日(6月21日(火))


 地道に基礎体力を伸ばしたおかげか、腕立て伏せ、上体起こし、スクワット15回か20回までできるようになり、ランニング1kmも約6分走りきれるようになった。


「(シチメン:)上出来だ。放課後も休日もトレーニングをしていて、ここまで伸ばしてきたな。最後の仕上げといこうか。競技種目の内容を教えてくれ清子。」

「(清子:)競技種目の内容というのは...つまり......。」


【競技種目】

#100m走:

至ってシンプルに。


#騎馬戦:

四人編成で敵チームの鉢巻を奪い合う騎馬戦。


#二人三脚リレー:

定番。


#借り物競走:

お約束。


#竹取競争:

フィールド上に並べられた竹製の棒を綱引きの要領で奪い合う競技。


#移動玉入れ:

移動する三色のカゴ(*)を追いかけ、自軍の色のカゴに玉を投げ入れるものである。

(*)移動する三色のカゴ

当初はモブ生徒がカゴを背負ってその役割を果たす予定だったのだが「あまりにも危険なので」という理由で生み出されたと聞く不思議生物。体高150cmほど。『汗っかき。』


#応援合戦:

各組が自軍の士気を高める為の応援合戦。お好みのパフォーマンスでどうぞ、とのこと。


#障害物競走:

職員・外部関係者専用競技。トラックは100m。ハードル、ネット、跳び箱などのほか、『トラップは参加者の手で追加していただいて構わない。』


「(清子:)...ってことですわ。」

「(シチメン:)私はあなたの学園の外部関係者じゃないし、立ち入ることは許されないだろうな。」

「(ミュゼット:)...とはいえ、私の場合は去年で雪郎とともに立ち入ったけどね。」

「(和子:)わかっていたことなんですけど、部外者のわたしとミュゼットさんは学園の外で特訓の成果を見守るしかありませんね。」

「(ミュゼット:)生徒会側の親友はダイアナくらい...といっても、ふたりとも不参加と聞く。よっぽど帰宅部側のインキュバスとは争いたくないだろうね。」

「(シチメン:)さ、どの種目からいく?竹取競争やってみたいものだ。3対1でいくか。」

「(清子:)よろしくお願いしますわ。」

「(和子:)力比べして遊びたいだけなのでは...?」


 まずは竹取競争からいくことに。あらかじめ用意しておいた長棒を取り合う「シチメン」と3人「清子」「和子」「ミュゼット」。力の差で「シチメン」の圧勝であった。


「(シチメン:)3人がかりでも私に負けるとは、まだまだだな。」

「(ミュゼット:)そりゃあアネさんが力持ちだから。」

「(和子:)ゴリラ並みの腕力ですよね。」

「(清子:)赤毛さん、わたくしら3人相手におとなげありませんわ。どうしたものかしら...。」

「(シチメン:)3人だけじゃ遊び足りないな...。雪郎を呼ぶべきか。」

「(清子:)でも雪郎先生はもう学園には来ませんの。」

「(???:)誰が清子の学園に来ないと言ったんだ?」


 聞き覚えのある声。河川敷の周りを見渡すと、「アレグロ雪郎」が何の告知もなく4人の前に現れた。


「(アレグロ雪郎:)俺に黙って体育祭の特訓とはな、こう見えて俺は外部関係者なんだぜ。見る限り、竹取競争を楽しくやってるそうじゃないか。俺も混ぜろよな。」

「(清子:)ゆ、雪郎先生!?」

「(シチメン:)...また雪郎か。あなたの妹の愛美が重傷で動けなくて、ハルミが妹の仕事を引き継いで...それだけに限らず清子の特訓に参加するとは、あなたは色々忙しいな。」

「(アレグロ雪郎:)(テリー)絡みの事件がなくて暇なんでな。それにミュゼット、あの時の地震以降、左頬に黄色く、アストラルのようなタトゥー(ラファエル曰く『クリミナルマーク/criminal mark同様のイエロータトゥー。』俗に言うとfacial tattoo。)入れられたようで気の毒に思うよな。」

「(ミュゼット:)...詮索は遠慮してよ雪郎。私の左頬にタトゥー彫られた理由は言えないし。」

「(清子:)ミュゼットさん、3ヶ月前から気になりますが、あなたがたの左頬のタトゥー。理由が言えないタトゥーに何の意味があるのですかね?」

「(ミュゼット:)...気にしないでよ。」

「(シチメン:)ま、とにかくだ。生徒会チーム優勝のために精進せねばな。雪郎を入れて1対4でいこう。」


 「アレグロ雪郎」を入れたところで特訓再開。竹取競争の結果は、人数の差なのか「アレグロ雪郎」とその3人の勝ちとなった。先生がいると心強いだろうな...とはいえ、「職員・外部関係者専用競技」しか参加できないみたい。


竹取競争の他に100m走、騎馬戦、二人三脚リレー、借り物競走、移動玉入れ、応援合戦。いずれも「清子」が参加する競技であるのだが、「アレグロ雪郎」の助言で参加しなくてもいい競技があるとのこと。


「(アレグロ雪郎:)7つのうち1つだけ参加しなくてもいい。1つというのは、応援合戦のことを指す。理由...を聞きたいか。ラファエルの妹、その逆も然り、従者とは争いたくない。それだけの理由で帰宅部側のハイペリオンと生徒会側のダイアナが参加しない申し出が出た以上、応援する意味はないってことだ。当日、自力で頑張るしかないな。それまでに精進しろよな。」

「(清子:)肝に銘じておきますわ。」


 特訓に付き合っている4人は「清子」一人でも頑張れるよう仕上げ3日経過した。体育祭当日へ続く。

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