第六章 キャプテン不在の舞踊会(0)
2010年3月の日本全体に起きた大規模な事変/Calamity Incident(のちの『ネット史上最大最悪の絶望的事件』)の中で大勢の人々は殺され、厄災「テリー(Calamity Xerdtrry)」は日本ネットの全てを掌握した。たった1人によって数々のウェブサイトが陥落し、度重なる恐喝の末に人々は恐れ慄き、厄災「テリー」は日本ネットの支配者となったのである。
そして事変から3ヶ月...。
奴の本来の目的を達成してなおネットに留まっており、奴の圧力に人々はあえぎ苦しみ、奴の監視下にある数々のウェブサイトでは人々は現実での生活に影響が及ぶネットライフを強いられていた。
大騒動になるくらいの面倒事が樋串武学園に波及することを恐れた学園長「ラザール夢ノ橋」は統制をとるべく「餅田ヤミ」をはじめとする生徒会に指示し、この学園の帰宅部を弾圧していたのである。
夏休み前日を迎えた7月16日金曜日、樋串武学園に忍び寄る魔の手が迫ってきた。その魔の手は外部からの使徒でもない、つまり生徒会の中に裏切り者がいる。その裏切り者とは、裏で「暗黒教団じみた黒ローブ」と繋がっている黒い噂が絶たない生徒会書記「シャドウ・デイモン」。
彼の能力で、校舎全体のありとあらゆる場所の物陰に魔手を忍ばせ、生徒に限らず職員まで巻き込んだ動乱の宴が始まった。
体育館メインアリーナでの葬儀後、幹部3人を喪ったことで気を落としてしまったリーダー「鍋小路マチ」と他の帰宅部幹部4人の力ではどうしようもない。
「大原雅史」がここを出ていったこともあってか、帰宅部はますます絶望するばかり...。
否、諦めるにはまだ早い。
世の中の横暴を覆すために結成された対生徒会および対テリーレジスタンス「立ち向かエーヨ部(Through Team)」のもとで鍛錬し、日々に力をつけてきた。
高1としてこの学園に編入した「兵藤源郎」のほか、更生したばかりの「衣笠典子」、放送委員長になったばかりの「杉本杏璃」、タンクの「郷田健太」、今年入学したばかりの新入生「遠藤魂二」がこのレジスタンスに属する。
「大原雅史」に代わるこの新たなるチームで、直面する困難の壁に立ち向かうのであった。




