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「あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください」〜 お飾りの妻だなんてまっぴらごめんです!  作者: 友坂 悠


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くるくると回る空。

 ゴーって風を切る音がする。

 音が、する。

 音は、するんだけど……。


「すごいわ。あたし、これなら全然怖くない」


 周りの空はクルクルくるくる後ろに飛んでいくけど、あたしにはそんな風も全然当たることもなく。

 流れていく雲の中、まるでジェットコースターにでも乗っているかのようにGがかかるけど、背中にもお腹にも感じる空気のクッションががっちりあたしを守ってくれている。


「すごいのね。ミーシャ。ノワ。ありがとう」


 ――ふふ。まああたしにかかればこれくらい造作もないわ。

 ――そうですね。我らの風魔法でフードを構成していますからね。安心してください。


 ――大丈夫そうで安心したよ。これならもっとスピードを出しても良さそうかな。


「ギディオン様?」


 はう。

 今、ミーシャやノワだけじゃなくって、ギディオン様の声までしたよ、ね?


 ――心話よ? あたし時々使ってたけど、セリナ、わかってくれてたよね?


 ええ??


 ――ほら、猫の姿の時は周囲の人にバレちゃまずいでしょう? だから、こうして心に直接話しかけたりしてたのよ。今はほら、風切り音がひどくて声は聞こえないでしょ?


 じゃぁ、じゃぁ、あたしの声も聞こえてない??


 ――当たり前じゃない。あなたも自然と心話使ってるわよ? テレパシーって言う方がわかりやすい?


 ひゃぁ。びっくり。

 そんな超能力みたいなことできたんだ……。


 ――そうね。超能力って魔法とどう違うのかしら?


 え?

 だって、超能力って言ったら、サイコキネシスとか、テレパシー、クレアボヤンス、とかじゃない? あ、この間の瞬間移動、テレポーテーションもそうかしら……。


 ――そうよね。それ、全部あたし使えるわよ?


 ああ……。そっか。

 ミーシャのハルカなら、納得、だけど。


 ――ふふ。今度教えてあげるわ。セリカなら、きっとすぐできるようになるから。


 んー。

 ほんとかなぁ……。

 っていうか、超能力みたいなそんなすごい魔法、使えるって人が少ないような気がする。っていうか、普通にはいないよね?


 ――ふふ、セリカは自分のポテンシャル、信じてないなぁ? あなたって、すごいのよ? 魔力特性値だって、高かったでしょう?


 魔力特性値。マギアスキル。それなら……。

 確かに人よりちょっと高かった気がするけど、本当、ちょっとよ?


 ――ふふふ。まあいいわ。自覚、ないのよねぇ。まあしょうがないか。




 ――じゃぁ、少しスピードを上げるとしよう。きつかったら言うんだよ。セリーヌ。


 うん、ありがとうギディオン様。

 でも、多分、大丈夫。


 あたしの両端に陣取った白と黒の子猫姿のミーシャとノワールが創ってくれたクッションは快適で。


 あたしは、青くどこまでも広がる空に溶けるように。

 彼方の帝都に想いを馳せた。

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あなたがすき、だったから……。
新連載始めました。 氷雨そら先生、キムラましゅろう先生主催、 シークレットベビー企画参加作品だった短編、「あなたが好きだったから」を長編化しました。
お楽しみいただけると幸いです。

電子書籍出版しました!
書報です!!
こちらで連載していた四万字程度の中編(番外追加して現在は五万字くらいになってますが)をプロットに、大幅改稿加筆して10万字ほどの本になりました。 電子書籍レーベルの「ミーティアノベルス」様より、10月9日各種サイトからの配信開始となります。 タイトルは 『お飾り』なんてまっぴらごめんです!! です♪ よろしくお願いします。
友坂悠
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