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DQV オリジナルストーリー  作者: 蒼竹紫暮
序章
1/3

誕生

小説家になりたい!でも、オリジナルストーリーが浮かばない。なので、大好きなゲームのストーリーを、オリジナルストーリーで、ちょっとHな表現も含めつつ、書いていきます。

※この作品は、作者の勝手な妄想を組み込んだオリジナルストーリーです。

ある大きな城の、玉座の間。

黒い髭を、綺麗に整えた屈強な男が、そわそわしながら、部屋の中をウロウロしていた。

不安の表情を浮かべながら、歩き回る男に、丸い体型の男が話しかける。

「王よ。どうか落ち着いてください。」

その言葉に、不安気な表情のまま答える男。

「わかっておる!儂がここでおろおろしても、どうにもならぬことは!」

男は一度足を止め、話しかけた男に向き直り答える。

「しかし、オジロン!儂は、生まれてくる子供のことも気がかりだが、妻のマーサも心配なのじゃ!」

言われた男は、困った顔で、

「まあ、王がマーサ様のことが心配なのもわかります。」

一度男は言葉を区切り、屈強な男の肩を掴んで顔を向き合わせた。

「しかし、マーサ様も必死で戦っておられます。そんな時こそ、王である貴方がどっしりと落ち着いてなくてどうしますか!一国の主である貴方が、こういう時こそゆっくり腰を据えて、

どっしりと構えるべきではないですか?」

うろうろ動き回っていた男は、ゆっくり息を吐き出して深呼吸して答える。

「ありがとう。おかげで目が覚めたよ。」

2人の間に大きな赤ん坊の産声が聞こえた。

玉座の後ろの階段から、丸く肥えた男が息を切らして降りてくる。

「パパス様!お生まれになりました!元気な玉のような男の子です!」

「それは本当か?!サンチョ!」

パパスは、報告に来たサンチョに問い返す。

「えぇ!マーサ様も、お子様も息災ですよ!」

「おぉ!それはめでたい!」

「ささ、パパス王。早くマーサ様の所に。」

「うむ。」

パパスは、階段を駆け上がり、マーサと生まれたばかりの子がいる部屋に駆け込み、

「マーサ!よくやった!」

勢いよく駆け込んできたパパスに、マーサと呼ばれた女性は、ゆっくり息を吐き出して言う。

「そんなに慌てても、私も子もどこにも行きませんよ。ねぇ坊や。」

マーサの髪は、黒く艶があり、出産という大業を成し遂げたことで、疲れは見えるものの、その空の青を写した綺麗な瞳は、優しく産まれたばかりの赤ん坊を包み込むように見つめ、赤ん坊を抱く手は羽のような柔らかさで包み込んでいた。

産まれたばかりの赤ん坊は、目が見えておらず、マーサの腕に抱かれて、健やかな寝息を立てていた。

「はっはっはっは!これだけの騒ぎにも動じないとは、この子はきっと大物になるぞ!」

パパスは、赤ん坊の顔をを覗き込み、豪快に笑う。

「もう、そんなに大きな声を出したら、この子がびっくりするじゃありませんか。あっ、そう言えば、この子の名前を付けてあげないとですね。」

マーサが、パパスにゆっくり諭すように、優しく語り掛ける。

「おぉ、そうだな!幾つか儂も考えてはおったのだが、マーサは何かあるか?」

パパスから、問われたマーサは、ゆっくり目を瞑り、息をゆっくりと吐いて気持ちを落ち着かせてから、言葉を紡ぐように語る。

「えぇ。この子の名は、私の生まれ故郷に伝わる英雄の名前からとって、アレスはいかがでしょう。」

「アレスか!いい名だ!さすがマーサだ!」

パパスは、マーサの手から赤ん坊を優しく受け取り、天高く掲げる。

「この子の名は、アレス!天よ、このアレスの歩みにご加護を与えたまえ!」

天高く掲げられたアレスは、火がついたように、大きな声を上げて、自分の存在を知らしめるように大きな声を上げた。


閲覧いただき、ありがとうございます。

読んでくれた方みなさんが、楽しくなればと思います。

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