ぬいぐるみさん達…強!
私のぬいぐるみさん達を総動員させて、今森の探索を行なっている。
一応全員が全員私よりも戦闘に向いているような気がするスキルを持っていたけど本当に大丈夫なものかと、家の中をうろうろ歩き回りながら考えている。
「あぁ〜もう不安だ〜〜ー
さっきからずっとこんな調子でうろうろ歩いたら
叫んだらして気を紛らわせている。
『ガチャ』
そうしているうちに5体のぬいぐるみ達が帰ってきた。
ウサギさん5体のグループだ。
万が一の事も考えて絶対に1人で行動しないように厳命したから大丈夫だと思う。
「おかえり‼︎」
玄関まで走って5体を抱き上げる。
「よしよし ちゃんと帰ってこれたんだね偉い偉い」
5体を家の中に上げて他のぬいぐるみの帰りを待つ。
「まだかな、大丈夫かな、心配だぁ〜」
初めてのお使いを見守っている人の気分になる。
誰か帰ってきてないかと思い玄関の方の窓を覗き込む。
すると、そこには二つの頭を持つ体長5メートルぐらいありそうな狼が玄関先で横たわっていた。
「うっ…… 何あれ?」
見ているだけだ気分が悪くなってくる。
小さな切り傷や打撲痕、火傷痕が酷く残っている。
そして、開いている狼の目に死んでいるはずなのに悪寒を感じた。
「とっ…とりあえず鑑定を」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
個体名 ツインメガウルフ ランクB
名前 ーーーーーー
レベル34 職業ーーーー
特性 インパクト 遠吠え 俊足 爪攻撃
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお〜? 名前と職業が何となくない理由は判るがスキル欄が特性になっているのは魔物だかだろうか?」
謎は多いな。
今度人を見つけて聞いてみよう。
話せるかは別として……
ちゃっちゃとこの狼の死体を収納庫に入れて保管しておこうと思う。
「……そういえばウサギさんたち街道は見つけた?」
そう聞くと全員が首を横に振った。
やっぱりそう簡単には見つからないか……
「てか、この狼は?」
でも、ウサギさん達は首を傾げるだけだ。
ぬいぐるみだから首の縦横でしか意思疎通ができないのが意外と難しい。
「え〜と この狼はウサギさん達が倒したの?」
そう言うとウサギさん達は首を縦に振った。
「……うん ありがとう 休んでいいよ」
そして、ウサギ達にかけていたスキルを消して収納このに直した。
さて、どうしたものか……