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転移少女は人形任せ  作者: 狼桜
始まりの章
1/23

過去の出来事



話の長さは書いているときのテンションによるので

バラバラになってしますと思います。


なるべく早く更新していきます‼︎


良ければ感想、ブックマーク、評価、誤字報告よろしくお願いします。


前置きが長くなりました、すいません……




あぁ、眠い。


そう思い私は、いつもの様に惰眠を貪っている。




両親共に海外出張が、多いせいで小さい時から大抵の日を1人で過ごしてきた。


幸い親がかなりの金額を稼いでいるおかげで、小学生までは家政婦さんが毎日世話をしてくれていた。


そんな訳だから、幼稚園や保育園には行かずずっと家政婦さんと家で過ごしてきた。


しかし、義務教育が始まるとそうは行かない。


家政婦さんと両親以外の人と全く話したことがなかった、私がいきなり自分と同じ年齢の子どもしかいない空間に、1人で送り込まれたらどうなる。


簡単だ。


周りはある程度、幼稚園や保育園で仲の良かった子達からさらに交友関係を広めていくが、私の場合はそうは行かない。


私とてつもなく浮いていたのだと今にして思う。


しかし、その時はそんなに気にしていなかった。


なぜなら、家に帰れば家政婦さんが居るんだら。


しかし、そうも行かなくなったのが小学一年の家庭訪問だ。


いつもなら居ない母親が、珍しく休みが取れるということで、家庭訪問の時にタイミングを合わせて帰国してきた。


私は母親と話すのが待ち遠しくて、ずっと隣の部屋で家政婦さんと、話をして待っていた。


そして、先生と母親の話し合いが終わって久々に母親に話しかけに行った時に、学校での様子を聞かれた。


当時の私は、それに対してなんで返したと思う。


確か曖昧だけど「ただ、勉強するだけの場所よ」


本当にそう答えた。


母親は、私の答えを聞くと家政婦さんを連れて自室に行ってしまった。


私は取り残されてしまった。


ポツンとなった部屋の中でいつも大事にしていた

両親からの最初の誕生日プレゼントのクマのぬいぐるみを椅子に座って抱えていたら、いつの間にか寝てしまっっていた。


気づいたら、ベットの上に寝かされていた。


窓の外は赤みを帯びていて、夕暮れどきだった。


きっと家政婦さんか、母親がやったんだと思う。


そして、自室からリビングに行くとそこには、珍しく父親もいる。


2人のおはようと言ったのに対して、両親共に暗そうな声で、おはよう と返してきた。


そこからすぐに、父親が話を切り出した。


「今日付で、家政婦さんがうちに来る事はない」


「えっ……」


「後は、任せた」


「うん わかったわ」


そう言って父親は家を出た。


恐らくまた仕事に出かけたのだろう。


「いい? ママとパパは貴方が普通に生きてくれることを願っているの 今の貴方は、もっと友達を増やして学校を楽しむべきだわ それには、家政婦さんが邪魔なの」


そうして、呆然としている私に母親一台のスマートフォンを渡してきた。


「これが、あれば買い物もできるし しばらく1人で頑張りなさい」


こう言い残して母親も家を出た。


私は、呆然としてその場に取り残された。




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