最終話 人類絶滅ウイルス
☆☆☆ 最終話 人類絶滅ウイルス ☆☆☆
西暦2040年、
オレは、小学一年生、名前は、織田コナン。
風邪をひいてしまった。
鼻水や咳が出る。
鼻水をかみすぎたのか、
取った鼻水に血が混じっている。
風邪と関係があるのだろうか、
目から出血もあり、充血してしまった。
変な咳も出るようになった。
動悸もする。
健康診断での心電図にも
異常が出た。
うまく心臓が動いていないっぽい。
血液を送り出す弁が壊れてきたのだろうか、
心臓が弁を閉じる時に液体が漏れ出す感覚がわかる。
頭も朦朧としてボーッとしてきた。
記憶力もおかしい。
今日が何月何日で何曜日なのか?
さっき確認したはずなのに、
すぐに忘れている。
おかしい事に両親ともそんな感じだ。
テレビを付けると、新型肺炎のウイルスが
世界中で蔓延しているらしい。
テレビの情報によると、
致死率100%のウイルスが2種類いっぺんに
流行している。
2つとも、肺や粘膜や傷口から入り込む風邪のような
ウイルスで
1つは、破傷風のような症状。
もう1つは、傷口や肺から血管に入り込み
血管を破壊するという。
こんなウイルスが自然に発生する事はなく、
両方とも生物兵器なのだそうだ。
おそらく、自分に属するグループだけが
助かるようにナノマシンによるワクチンを
予め体内に入れておく事でしか助からないらしい。
こんなウイルスを2種類も流行させる必要はないため、
違うグループのウイルスがたまたま同時期に
まかれてしまったのではないかという事だ。
徐々に身体が壊され死んでいくので、
もう世界中で流行していてどうにもならないらしい。
「アホだなあ。 人類……」
数年後人類は絶滅した。
おわり。