6話 量子コンピュータ
☆☆☆ 6話 量子コンピュータ ☆☆☆
西暦2040年、
オレは、小学一年生、名前は、織田コナン。
今は、コンピュータの授業だ。
今回は、最新の量子コンピュータについての知識だ。
通常のコンピュータは、記憶領域を0と1の
2つの状態でしか表せないが、量子コンピュータは、
それが0~幾らかの状態で表せるらしい。
電気抵抗を0にした、絶対零度の状態で行なう
電子のスピンを使用した量子コンピュータは、
扱いの難しさから一般販売はされていない。
我々一般人の扱える量子コンピュータは、
光を使ったものになる。
正確には光を使用したもので量子コンピュータとは言えないけど。
光子の存在は、否定されていて、
光子とはただの光の振幅幅だった事が
最近になってわかった。
光を使用した量子コンピュータは、
記憶領域に光の波を閉じ込めて反射させておく事で
光の量でビットに変わる記憶領域とする技術だ。
欠点は、光の量を取り出して参照する時に
この記憶領域が失われる事だが、
そこは、取り出す時に一緒にもう一度
記憶領域のコピーを作る事で克服している
という事だ。
これでも従来の1ビットで2つしか表せない
よりはだいぶ速くなったらしい。
他の生徒は、先生の話を聞いてほとんどが
寝てしまっている。
どうやら、小学1年生には、難しくて
興味のわかない話だったらしい。