5話 ヴァーチャルロボ
☆☆☆ 5話 ヴァーチャルロボ ☆☆☆
西暦2040年、
オレは、小学一年生、名前は、織田コナン。
今は、電子ゲームの授業だ。
セガガのゲームでヴァーチャルロボというゲームで
遊ぶ事になった。
VR空間でのロボットバトル対戦モノだ。
1対1のバトルなんてちょっと格闘ゲームぽっくて
やだなあと思いつつも、
過去の名作のゲームに触れる事は悪い事ではないだろうと
思い、遊んでみる事にする。
どの機体にしようかな?
おお、これにしよう、フェイ・ツバメだ。
この機体は、地上でのダッシュ速度に優れた
女の子みたいなフォルムで、いわゆる
アニメに出てくる魔女っ娘のような形をしている。
操作方法は、スティックが2本で、
1本にダッシュと攻撃のボタンがついているシンプルな
操作だ。旋回は、片方を前に押し、もう片方を後ろに押す
事で速く旋回ができる。
攻撃方法は、右ボタンと左ボタンと同時押しの
3種類で、攻撃時の前方ダッシュや、しゃがみ、歩きなどで
攻撃の威力や誘導力などが変わってくるらしい。
1面目の敵は、ほとんど攻撃してこない。
ここは、色んな攻撃方法でどんな風になるかを
試してみる。
そうこう試していると、乱入者が現れた。
乱入者は、鯖太郎らしい。
どのくらいの腕かオレが試してやるぜっ!
レディー、ゴー!
ゲームが始まる。
取り合えず、左右にダッシュで回避行動を取りつつ、
相手の出方をうかがう。
相手は、チンギスハンという機体だ。
デフォルトで最初に選ばれる機体を選択するとか、
やる気あるのか?
相手の機体は、横にダッシュしながらビーム攻撃をしてきた。
オレは、ダッシュ方向を切り替えて、逆にダッシュしてかわす。
かわしきったその後、ダッシュをキャンセルして
攻撃ボタンを押す。
攻撃は、ハート型の手裏剣のように飛んでいき、
敵のチンギスハンに命中した。
それなりにダメージを与えている。
敵は転び、起き上がると、今度は、
突っ込んで攻撃してくる。
前ダッシュビームだ。
攻撃を読んでいたオレは、ダッシュでかわすと、
近づいてきた、チンギスハンに
同時押しボタンの攻撃をダッシュで追いかけて
ゼロ距離攻撃を加える。
オレの攻撃は大きなハートを描き、
敵のチンギスハンに命中して大ダメージを与えた。
YOU WIN!
勝った!
体が、ぞくぞくする。
初めてのロボット対戦ゲームで、
なんだかわからない、感情?
感動?
爽快感?
そのどれもあてはまらない気がする。
なんといえば、いいのか。
相手のロボットに人が乗っているのに、
相手を殺して試合に勝ってしまったようなそんな
なんともいえない感覚に、
体がふるえる。
オレは、しばらくこのロボット対戦ゲームの
なんともいえない感覚にのめりこんでしまった。