4話 古文
☆☆☆ 4話 古文 ☆☆☆
西暦2040年、
オレは、小学一年生、名前は、織田コナン。
今は、古文の授業だ。
西暦2000から2020年頃のインターネット早期の
人々が書き込んだログを現代人が理解するための授業だ。
もっと古い時代の授業はもっと高学年になってから行なう。
先生が問題を電子黒板に表示する。
「はい、インターネットの前身である、
古いネットニュースグループでよく使われていた
この文字の意味がわかる人いますかー?」
電子黒板には、
:)
:-)
記号を2、3文字繋げたものが表示された。
オレは、知っているがバカらしいので手を上げない。
先生は、手を上げた男の子に答えを聞く。
「はい、鯖太郎君、答えは何?」
「ログを読んでみたところ、この記号で
終わっているログは、前の文章の否定だと思うので、
嘘という意味だと思います!」
「ああ、残念! 正解は、
スマイルマークです。
海外でよく使われていて、
顔を縦にしたようなイメージです。
他に、;)が、ウインク。
:(が、不満など色々あります。
ジョークの後にも書かれるですが、
必ずしも嘘というわけではありません」
「はーい」
鯖太郎は、がっかりして席に座った。
先生が、また質問する。
「次に、これがわかる人?」
電子黒板には、
w
wwwwwwwwwwww
という文字が表示される。
意味不明すぎて生徒は誰も手を上げない。
「はい、正解は、
笑いの意味です。
笑いのローマ字の最初の文字だけで
省略し、wと書くのが流行しました。
しかし、wを文末に書き過ぎるログは、
嘲笑ととられ相手に不快感を与える事が多かったようです。
wwwwwwのようにwを並べて書く事を
大笑いしている人に対しての蔑称で
wが草のように見える事から草を生やしているなどと、
言われたりします。
他に、嘲笑的な笑いという意味では、
wさえ省略して()だけになっているという
ログも多々みられます。
はい、ここ試験に出るから覚えておくように!」
キーンコーンカーンコーン
「時間がきたので、ここまで
次回は、古典のギャルゲーカノンのキャラが
AAという絵文字の文化に貢献した
話をしますので、きちんと予習して
カノンを遊んでくるように!」
あとがき
AAで多く使われたのは、ONEの
柚木詩子の乙や、
上月澪のスケッチブック
「知ってるが、おまえの態度が気に入らない」
でした。