無題の教室
女の思春期の嫌な部分と、和解。
或る少女は言う、本当の友情は有ると
或る少女は思う、本当の友情など無いと
或る少女は逢う、見えない存在に
或る少女は見る、見えない存在を
言う少女は言った、霊が見えたと
思う少女は思った、それは誠かと
言う少女は言った、霊に狙われて居ると
思う少女は思った、不信感しか無いと
言う少女は言った、友人関係が拗れたと
思う少女は言った、霊の事は秘密にしようと
言う少女は思った、彼女は本当に見えるのか
思う少女は言った、護ってやろうと
言う少女は言った、ありがとうと
思う少女は思った、あぁ、あなたを
壊してしまえと
何故ゆえか分からない、しかしそう思った
たった今、少女に歪な悪感情が芽吹いた
言う少女は言った、何もかもが嫌と
思う少女は思った、この調子で壊れろと
言う少女は言った、思う少女に友情の話を
思う少女は言った、本当の友情とは何かと?
言う少女は言った、私が大切じゃ無いかと
親友ってこう言うことじゃ無いの?
ねぇ
あなたは、どんな風に思って一緒にいたの?
言う少女は言った、何それ、と
思う少女は言った、友情に疎いのだと
言う少女は言った、そんな程度なの、と
思う少女は思った、壊れてしまえば、と
言う少女は思った、この子は冷たい
思う少女は思った、後は突き放すだけ、と
言う少女は後悔した、彼女を突き放した、と
彼女のことを他に話してしまった、彼女は無視されるようになった
彼女のところに戻りたいけど、戻れない
後悔、懺悔だ、ごめんね
思う少女は思った、あぁ、近すぎた
彼女に触れすぎた
もう壊せない
彼女を孤立させるなんて
私には悪魔が芽吹いていた
申し訳ない
私は友人が少ない
交友関係が狭い
だから
親友と言うのが、あまり分からなかった
思う少女は、それを伝えた
彼女は赦された
言う少女は戻った、漸く彼女の元へ
思う少女は戻った、漸く人間の道へ
或る少女は言う、本当の友情は存在すると
或る少女は思う、本当の友情は成立したと