(3)
水道水で食器用洗剤の泡を流すと、水道水の泡が付く。スポンジの音と、水切りに皿を乗せる音。
昼食後、真平の予定の通りに、勇太郎と真平は後片付けをしていた。四人は、二階に着替えに行っている。
二人でしているからか、後片付けは早く進み、後はコップ一つになった。
「デジカメあるの?」
勇太郎が、最後のコップを濯ぎながら、真平に聞く。真平は、スポンジの泡を流しながら、「防水のがあるよ。画質も大分良いと思う」と、勇太郎に答えた。
二人が話をしていると、二階の扉が二つとも開いて、着替え終わった四人が出て来る。圭太は、昨日と同じ水着だったが、女性陣三人は違う水着であった。
夏奈は赤、瑠衣は黄色、朋花は青色で、ビキニの上だと分かる。下は短パンを履いていて、手には、丈の短いラップタオルを持っていた。外での活動であるから、Tシャツの代わりにでもするのだろう。
圭太が、それを横目に見ると「信号機かよ」と言っていた。多分、誰も聞いていない。
四人は下に降りてくると、「待っているから、早く着替えておいで」とそれぞれの性格と口調で言うと、勇太郎と真平は二階へと消えた。
「三人とも、飛び込めんの?」
圭太が三人に話を振る。夏奈と朋花は「当たり前。あれくらい何とも無い」と続けた。瑠衣だけが、「分からない、高過ぎるなら、ちょっと怖いかも」と、髪を触りながら言う。
四人が、5分くらい話をしていると、急いで着替えた二人が、二階から降りて来た。勿論、昨日と同じ水着である。
「じゃあ、行こうか」
真平が言うと、四人は立ち上がる。真平は昨日と同じように、玄関口にバスタオルを準備した。
女性陣三人は、ラップタオルを身に付けている。瑠衣が、勇太郎に向かって「ロープレの冒険者」と言っていた横で、圭太が朋花へ「エロい照る照る坊主みたいだな」と言う。朋花の無言の蹴りが、圭太の臀部へ直撃すると、鞭で叩いたような音が広がり、圭太は、バラエティ番組のそれと同じように崩れ落ちていった。
六人は、ログハウスを出ると、昨日とは違う道のりで川を目指す。飛び込める深い方の川へは、舗装された道を10分以上歩いた。
途中、女性陣が、飛んでくる虫にキャーギャー言っていたが、田舎出身の男性陣はそれを見ながら、田舎へ移り住む事の出来ない人々のようだと思う。男性陣三人は、目で確認し合うと、田舎へ戻らない事を、口には出さずとも思っているであろう顔をしていた。
川へ着くと、整備がしっかりされている事に、六人は安心する。うっかりで飛び込むと危険な場所だったりはしない。ジャンプ台の岩へ上がるのも、ジャンプ台の下周辺も、自然をちゃんと削り取ってあった。
「これなら、良い感じで飛べるやん」
圭太が言うと、瑠衣と朋花が同意している。
「もっと、飛び難い所を想像してた」
瑠衣が言うと、夏奈は「ちょっと、拍子抜けかな」と瑠衣と朋花に言う。二人は苦笑いだった。
そんな中で、空気を入れている真平と勇太郎は、額から汗を流している。エアボートは既に終わり、圭太に、オールの取り付けをして貰っていた。
「後、圭太。どれくらい深いか、見てきて欲しいんだけど」
真平が言うと、オールを取り付け終わった圭太は、ジャンプ台への道を走って行く。勇太郎が、もう上まで来てると思っていると、ドシャンと水飛沫が立つ。間髪入れずに、圭太は飛んでいた。今は、水面を平泳ぎしている。
「大分深いかな。五メートル以上、水深はある感じ。誰かポロリしないかな」
髪から水滴を落としながら、圭太は戻ってくると真平に言う。真平はそれを聞いて、女性陣に泳ぎが得意かを聞いていた。泳ぎが下手だったら、飛び込まない方がいいと勇太郎も思う。ライフジャケットも無いのだから、自力で浮かなければならない。
飛び込みは、入水次第で、上か下かが分からなくなってしまう人も居るだろう。事故だけは、絶対無しで帰りたいと、勇太郎は思った。
真平の問いに、女性陣三人は、「取り敢えず、三人でジャンプ台まで行ってくる」と言うと、話しながら歩いて行く。
勇太郎は、漸く、三つ目の浮き輪を膨らませ切り、少し休憩を始めた。女性陣三人が、圭太と同じように、ジャンプ台への道を上がって行くのを見ている。
朋花は、着くなり飛び込んだ。下を少し確認しただけである。圭太より、水飛沫は少ない。直ぐに浮かんで来ると、水面を平泳ぎしている。大丈夫なようだった。笑顔で「メッチャ楽しい」と言っている。
夏奈も、下を確認すると飛び込んだ。真平が浮き輪を一つ持つと、物凄いスピードで走って行き、その後、物凄いスピードで泳いでいる。夏奈が、浮かんで来るであろう所に先回りをして、真平は準備をしていた。
浮かんで来た夏奈は、真平の顔があるのにビクッとしながらも、浮き輪を見て納得している。夏奈が浮き輪に片手で捉まると、真平は急に真面目な顔になった。水面下の事である。気にしない方が良い。
瑠衣は、下を暫く覗いていたが、意を決したように足から飛び込んだ。
勇太郎も、それを見て、浮き輪を持って移動する。浮かんで来る辺りまで行くと、浮き輪を準備した。瑠衣が上がって来ると、勇太郎と瑠衣は「あっ」と言う。水着がズレている。瑠衣は、片手で浮き輪に捉まりながら、顔を真っ赤にして、もう片方の手で水着をなおした。
瑠衣は、「見えちゃったね」と勇太郎に言うと、「どうだった?」と聞く。勇太郎は、質問の意味が分からなかったが、「可愛いかった」と答えると、二人で岸へと戻った。
岸では真平が、ロープワークで、浮き輪を一定距離に繋げていた。
「どうするの?」
勇太郎が真平に聞く。真平は、「浮き輪を、浮かべておこうと思って。筏みたいに」と返事をする。
横に、三つの浮き輪をロープで、一定距離に繋いで浮かべると、島が三つ出来る。
真平は、右と真ん中、左の浮き輪に岸側へ続くロープを取り付けると、岸側で女性陣三人に持たせた。右と左の浮き輪には、もう一本ロープを取り付けると、ジャンプ台側の右と左の岩に巻き付けに行く。それが終わると、岸側へと戻り、岸側の木に、別々にその三本のロープを結んだ。これで、おおよその位置に浮き輪は漂う事になる。
その準備が終わると、「取り敢えず、良いだろう」と、真平は川遊びを再開させた。
圭太は、ジャンプ台の岩で待っていた為、それを聞いて飛び込む。
「あっ、丁度良いぞ」
圭太が言う。圭太としては、先に試す事を、考えていたのかもしれない。朋花と夏奈も、ジャンプ台から次々と飛び込む。
瑠衣は、勇太郎の横で水鉄砲を始めた。さっきのが恥ずかしかったのだろう。
真平も飛び込むのが、勇太郎には見えた。
勇太郎は瑠衣の感情を考えて、岸側に置いたエアボートに瑠衣を誘い、その上から二人で、飛び込んだ人を水鉄砲で狙うという遊びを始める。勿論、浮き輪の所が狙い目であろう。
四人が、少々、迷惑している顔をしているが、勇太郎にとっては構わない。瑠衣も笑っている。
二人して、「貴族の遊びじゃあ」と言っている時間は、あっという間に過ぎていく。勇太郎は、結局、飛び込めなかった。
ログハウスへ戻って来た六人は、ヘトヘトになっていた。
ちょっとした水鉄砲紛争をした後、写真を撮る事を思い出して、色々な場所で撮影をしていたからだ。簡単にいえば、水鉄砲紛争が余計だったのだが。
写真を撮る光景も、朋花が瑠衣と二人らしいポーズをしながら撮ったり、勇太郎と圭太を入れた四人で撮ったりと、雰囲気にあった撮り方を四人はしていたのだが、夏奈と真平は違っていた。夏奈が水着のトップを外して手で隠したり、ボトムを脱いで岩の上で寝ていたりと、芸術性の高い物となっていたのである。圭太の「感化されるな」の一言が無ければ、どうなっていたかわからなかった。
六人は、昨日のように水浴びをすると、女性陣はシャワーを浴びに行く。男性陣は、浮き輪とエアボートを、先に綺麗にしてから干した。今日は、バーベキューは無い。
「部屋の中で、みんなで料理も楽しいだろうから。もう、こういう機会もさ、無いだろうしね。ただし、酒は肝試しの後」
真平が水鉄砲を洗いながら言う。勇太郎は、何を作ろうか考えていたが、オムハヤシにしようと思う。圭太は、「早く悲鳴が聞きたいなぁ」と言いながら、布団ばさみでエアボートを挟んだ。
女性陣のシャワーが終わると、男性陣のシャワーである。一人10分くらいを考えれば、そんなに長い時間では無い。
川遊びから1時間半後、六人はキッチンと周辺で調理をしていた。オムハヤシとスープが、今夜のメニューだ。
勇太郎と瑠衣がスープを担当している。
残りの四人は、オムハヤシ担当ではあるが、夏奈と真平、圭太と朋花に分かれていた。
朋花が玉ねぎを切りながら「また、余り物かぁ」と言っている。圭太が「仕方ないじゃねぇか」と同じく玉ねぎを切りながら言うと、朋花が「泣いてくれるんだ」と続けた為、圭太は「玉ねぎだ、馬鹿野朗」と焦って返していた。
夕食の準備が終わると、六人は黙々と食べている。美味しい事、この上無い。
食べ上げた真平は、蝋燭型のLEDランプを三つと、懐中電灯を別の机に準備して、「夕食の片付けの後は、肝試しだからね」と言った。圭太だけが「やったぁ」と湧いている。
瑠衣は、勇太郎の横で溜め息をついているが、夏奈は「厳正なくじ引きをしよう」と真平に言う。真平は、「夏奈様。既に、準備しております」と、箱から棒の出ているくじを見せた。夏奈は笑顔で返すと、真平は一礼する。もう、誰も何も言わなかった。
夕食の片付けを、瑠衣と勇太郎でする。じゃんけんの結果では無く、くじ引きの結果であった。朋花は、ソファーで項垂れている。圭太との肝試しが、朋花の何かを打ち砕いているのだろう。
真平と夏奈は、蝋燭型のLEDランプの揺らめきに、「おーっ」と声を上げている。圭太も、それに加わりながら蝋燭型のLEDランプを見ていた。流石、空気が読めるのに、敢えて読まない属性持ちである。
「終わったよ」
瑠衣の声に、四人が反応すると、圭太は「行こう」と促した。勇太郎は、その様子を見ながら、シンクの水を拭き取り、それを流しで洗ってスタンドに掛ける。
シンクに、一瞬、着物の柄が映ったが、勇太郎は見えなかった。
ログハウスの外へ、六人は出た。昼間の暑さは、都会のそれより残っていない。大地の恩恵の一つである。どちらかといえば、少し生温い。
六人は虫除けスプレーをしていたが、圭太は、何故か、もう蚊に刺されていた。
落ち葉の道は、夜には響かないが、懐中電灯に反応する鳥や虫が、彼方此方で存在を示している。リィリィリィと鳴く虫。懐中電灯を目掛けて、体当たりしてくる虫。いきなり飛び立つ鳥。
風が吹けば、木々が葉を震わせて、ザァーザァザァ、ザァーザァザァと夜の植物の仕事を果たしていた。
勇太郎は、昼間との雰囲気の違いに、瑠衣の横を歩きながらも戸惑っている。夜だと、何か違うという事はよくある。そして、違う事へ向かえば、尚更、違う事になる。
六人は、門を抜けて、廃遊園地の敷地内に入った。遠くの方で、人の悲鳴が聞こえる。
「やってるなぁ」
圭太が言う。確かに、こんなに人の気配があるとは、勇太郎は思わなかった。田舎のコンビニよりも人が居る。
「何か、大丈夫そうだね」
瑠衣が言うと、いきなり夏奈が倒れた。真平が、その身体を支える。真平は、夏奈の様子を見ると、「いつもの貧血ですね」と言った。夏奈は「ごめん」と言って、「少し休めば楽になるから、先に行ってね」と四人に言っている。
「うん、勿論。俺の前で倒れるのは、三回目だね」
圭太が、慌てる素ぶりもせずに言う。勇太郎や他の二人は知らなかったが、夏奈はたまに貧血で倒れているらしい。
真平も「肝試しやってから、帰ろう」と三人に言った。勇太郎は、その様子を見ながら、そういう事で、計画やイベントが断念した事があったのだろうと思う。夏奈は、それを気にしているのかもしれない。だから、真平も本気で動いていたのだろう。
六人は、やってから帰ろうという、謎のスローガンの元、一番手の圭太と朋花から、ミラーハウスの中へと入って行く。
中は、真っ暗であり、たまに水の落ちる音と、自分達の足音が響いた。蝋燭型のLEDランプは、その効果を遺憾無く発揮し、明かりをたまにユラユラさせていた。
残りの四人は外で待っているが、勇太郎と瑠衣は、ミラーハウスの中の明かりを、直ぐに付けれる所で待っていた。夏奈が「ごめんね」と言いながら、勇太郎と瑠衣の所へ来る。ミラーハウスの入口付近だ。
勇太郎も瑠衣も、大丈夫になった夏奈を見て安心した。中の圭太と朋花の声を、一緒に聞く。いつもの夫婦漫才を聞きながら、四人は笑った。
「あれ?人が居る」
圭太の声が聞こえると、朋花の激烈な悲鳴が聞こえた。勇太郎と瑠衣は、ミラーハウス内の明かりを付ける。
ポッポッポッと明かりが拡がると、勇太郎が「見に行ってくるから」と、真平に言った。
「大丈夫なのか、何かあれば直ぐに連絡してくれよ」
真平も、現状では、それが一番面倒じゃ無い事だと思っている。四人全員で行くなんて、馬鹿な事はしない。時間を区切って、対処していくのが普通だからである。
勇太郎は、明るいミラーハウスの中へ、飛び込んで行った。
中は、昼間来た時と何ら変わりが無い。勇太郎は、覚えてる限りで進んで行くと、机を設置した所へ辿り着いた。
圭太が仰向けに倒れていて、朋花が、道の横壁で蹲っている。勇太郎は、朋花に話を聞こうとするが、声が届いていないのか、勇太郎の姿が見えていないのか、震えるばかりで反応が無い。
朋花を置いて勇太郎は、圭太に駆け寄ろうと前を向くと、そこには朝出会った着物の女が居た。
「四回目ですね。勇太郎様」
そう言う女は、圭太の頭から、何やら取り出そうとしている。勇太郎は、急いで圭太の足を掴み、引っ張ろうとするが、引っ張っている対象が違う事に勇太郎は気が付いた。
勇太郎は肉体だが、相手は違う物だからだ。
「それをどうするんだ」
勇太郎は、女に聞いた。瞬間、ドサッと後ろで音がする。朋花が気絶したようだった。
「お教えしても良いのですが、その前に、邪魔な存在は、眠りにつかせて頂きました。身体は大丈夫ですし、今回の事も忘れている事でしょう」
女は微笑むと、圭太から取り出した物に、鏡から取り出した物をくっ付けると、また、圭太の身体に戻した。
「お前は、一体何なんだ?」
勇太郎は、更に聞く。不思議と恐怖心が無い。
「そんなにご興味を持たれて。私、嬉しい限りでございます。それでは、お教えしましょう。私、蛇目紗枝と申します。魂の完成を担っております」
紗枝は、揺ら揺らしながら、勇太郎に近づくとそう言った。勇太郎は、女の香りを鼻で感じる。桃のような、それでいて腐るとは違う、発酵に近い匂いだった。
紗枝は、ログハウスで同じように、勇太郎の頰を触ると、「一晩、お相手して頂けませんか?」と聞いた。
勇太郎はその手を払い除けると、「誰がお前なんかと」と、一歩下がって言った。
「あら、冷たい素肌はお嫌いですか?」
紗枝は、少し物悲しそうにすると、続けて先ほどの話をする。冗談が過ぎたなという顔に変化した。
「勇太郎様は、いずれ此方側に来るのですから、後でお勉強されても良いのですが。まぁ、先にお話出来る事は、私達が、魂を完成させる作業をしているという事です。今、御覧になりましたでしょう。あれは、魂の厚みを出しているのです」
勇太郎は、さっき見た物を反芻した。論理的には納得出来るが、勇太郎には、疑問が浮かぶ。
「だとしたら、ホテルの女の人は、何故おかしくなった?」
勇太郎は聞いた。
「あぁ、あれはですね。まだまだ、未熟な魂だった物ですから、失敗しましてね。勇太郎様も、ニュース等で何故この人がこんな事をという事を、お聞きになったりされた事がお有りでしょうが、あの様なのは、厚みを増す事に耐えられなかった魂の暴走なのです」
紗枝は続ける。
「魂の厚みは、7年おき、8年おきに変わります。私がやっているんですけどね。例えば、味覚や好みが変わったりした事は無いでしょうか。子供の頃は大丈夫だったものが、大人になり駄目になったり、その逆であったりなど。勇太郎様でもあるはずですが、次からはもう無いでしょう。完成して居ますからね」
勇太郎は呆気に取られている。紗枝は、やはりそうなりましたかという顔で、引き際を考え始めた。
勇太郎は、ただ、何も言えない。普通ならば、嘘だろうという疑問が湧くのだが、紗枝の声は、信用出来る声の通り方だった。
「そうでした。これを。私の電話番号です。
寂しい日には、昼でも夜でも掛けてきて下さいね」
紗枝は、袖からスマートフォンを取り出すと勇太郎に見せた。
「何で持てるの?」
勇太郎は聞いた。聞いてばっかりだと思いながらも、聞いてしまう。
「人と同じ契約では無いです。機械一つあれば、私の力でどうとでも。これは便利ですね、直ぐに見つける事が出来ますし、印も残せますから。私の力があれば、日本国の中の誰でも、電話番号なんて知らなくても見つけられますからね。でも、一回は、機械的な機能を使ってみたくて。絶対、掛けてきて下さいね」
一通り話終わると、「時間が無い」と言いながら、紗枝は嬉しそうな顔で消える。
勇太郎は、朋花と圭太を起こすと、二人とも鼠に驚いたという事になっていた。
二人を入口から外に出すと、外で待っていた三人は心配そうな顔から、笑った顔に変化していく。
勇太郎は、肝試しやり直しを提案して、ミラーハウスの明かりを消した。四人とも、それに乗ると、真平と夏奈からスタートする。
勇太郎と瑠衣は、一番最後だった。待っている間、勇太郎のスマートフォンに連絡が届く。誰からだろうと、勇太郎が見てみると、
-川での悪戯は楽しめましたか?
と、紗枝からの連絡だった。勇太郎が瑠衣を見ると、不安そうな顔をしながら、勇太郎のTシャツの裾を摘んでいる。
面倒な事が起きなければ良いと、勇太郎は思った。
テキトーになりました。
ごめんなさい。




