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ゲームで少女は夢を見る  作者: ねぎとろ
序章 『終わりの始まり』
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九話 「些細な出来事」

今回のよろしくお願いします!

「よーし、とりあえず到着!」


 街までは全く危険はなく、簡単に辿り着いた。逆に呆気なかったほどだ。


「もう歩きたくない……はぁ、はぁ」


 私的には、洞窟から割と遠く、戦った後もありとても疲れていた。とゆうより、死にかけている。現在進行形で……


「全く。お姉ちゃんは弱いなぁ。これくらいで根をあげてちゃダメ!」


 なんで私、妹に注意されてんだろ。


「と、とりあえず休ませて!」


 妹に頼み、宿屋まで連れて行ってもらった。宿屋まで行けばとりあえず休めるからね。まぁ、妹にお願いするなんてもう二度としたくなくなったよ。あのニヤニヤした顔。今でもムカつく。


「お姉ちゃん、どうかしたの?」

 宿屋で一休みしている私に、妹が話し掛けてくる。多分、暇なんだろう。


「あー。うん。なんでもないよ。とりあえずさ、さっきの宝箱の中にあったスクロールを確認しようよ!」

 話題を無理矢理変える。馬鹿な妹ならこれで騙せるだろう。


「待ったお姉ちゃん!その前に、この指輪返しに行こう。そういえば、まだクエストクリアしてないよ!」


 そういえばそうだった。すっかり忘れてたよ。


「あ、そうだね!早く行かなきゃ!おばあちゃんが待ってるよ!!」


 急ぎ足で宿屋から出て、お婆さんの所へと向かう。


「確か、指定されたところはここかな?」


 頭を整理し、思い出す。多分、合っているはずだ。


「すいませーん!誰かいますかー?」


 ドアを叩き、返事を待つ……間もなく、すぐにドアが開き、中からお婆さんが出てきた。


「あ!お婆さん!この指輪どうぞ!」

 クエストを依頼された私が指輪を渡す。妹が渡すと困惑しちゃうかもだし。


「これは……まさか本当に見つけてくれるとはのぅ。じゃが、もうその指輪は私には必要ない。嬢ちゃん、あんたが着けてくれ。その方がきっと喜んでくれるはずじゃ」


 ん? なんで必要ないんだ?


「この指輪。大事な物なんですよね? 私が受け取って大丈夫なんですか?」

 大事な物を見ず知らずの少女に渡すなんて相当有り得ない。


「そうじゃなぁ。説明するかのぅ。その指輪はな、特殊な効果があるんじゃ。その効果とは言うのは、まぁ、お主も体験したであろう、王の右腕と左腕を呼ぶ効果じゃ。じゃが、それなりの腕がなけりゃ召喚に応じてくれぬ。故に、私にはもう使えぬ。それに、嬢ちゃんは今は使えぬと思うが、いつか使えるようになるじゃろう。だからな、私の最後の願いを聞いてくれた嬢ちゃんにあげたいんじゃ」


 とても長い話だったが、私は興味深く聞いていた。


「お婆さん!私、この指輪受け取りますね!ありがとうございます!大事にします!!」


 お婆さんにお辞儀をし、顔を上げる。


「いいんじゃよ。私も、もうじき居なくなるしのぅ。最後に嬢ちゃんみたいな可愛い子と話せて良かったわぃ。精一杯頑張るんじゃぞ!」


 まるで、NPCとは思えないくらい饒舌だった。そして、お婆さんの言葉でなんか勇気を貰えた気がする。


「本当にありがとうございます!」


 もう一度深くお辞儀をした。突如、眩い光が目の前に差し込み、顔を上げると……お婆さんは居なくなっていた。


「お婆さん……消えるってそうゆうことだったんだね。私、お婆さんから譲り受けたこの指輪大事にします!さようなら!」


 お婆さんが居た場所に最後言葉を掛け、私は妹の元へと戻った。



「ほぉ。この指輪があの二体を呼んでいたのか……」


 妹の元へと戻って早々、妹は指輪をじっくり観察し始めた。


「いいから返して!それは私の物!このスクロール二つ共あげるからこの指輪は渡さないよ!」


 私は泣く泣くスクロールを渡した。だって、じゃなきゃ妹が指輪を奪おうとするんだもの。


「はいはい。とりあえずまた宿屋に戻ろっか!」


 来た道を戻り、宿屋へ向かおうとする。そんな時、


「ねぇねぇ、このスキルどう思う? 私的には、強いと思うんだけどさー…… 」


 何処からか聞いた覚えのある声が聞こえる。どこだ。嫌だ。もう聴きたくない。思い出したくない。友達、友達、友達なんて……いらない。


「ねぇ、お姉ちゃん、あれって……」


 空気の読めない妹が少し大きめの声で私に何かを言おうとしたが、口を塞ぎ無理やり連れていく。だが、遅かった。妹の声は、花奈であろう人物に届き、その人物はこちらをじっと見つめていた。そんな事に気づかず、私は宿屋へと向かっていく。


「こんどは、このゲームで会うなんてね……」


 小さな呟きすら届かないまま、わたしと妹は宿屋へと入っていった。



「なんで逃げたのお姉ちゃん!!!せっかく昔みたいに友達が……」


 なんでこうも妹は私の傷口を抉ろうとするんだろう。


「うるさい!!黙ってよ!!もう思い出したくないの……ごめん。私、このゲーム一人でやるね。桜とはもう出来ない気がする。きっと、一人の方が良い気がするの。ごめんね」


 一旦私はログアウトし、自分の部屋で寝転ぶ。


「お姉ちゃん……行っちゃった。でも、私が悪いんだよね。私ももっと強くなって、お姉ちゃんとしっかり仲良く出来るようにならなきゃ……そして、現実でもちゃんといつも通りに……しない……と」


 一人になった妹の泣きそうな震えた声を聴くものは誰一人として居なかった……


「どうしよう。桜と気まずくなっちゃった……やばい」

 寝転びながらこれからどうしようかと考える。きっと、怒ってるよなぁ。そんな事を考えながら私は一人悶々と部屋で考えるのであった。

ようやく花奈が出せました。今の所戦闘シーン多めにするか迷っております。

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