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ゲームで少女は夢を見る  作者: ねぎとろ
3章 『天使』

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七十話 「久々の出会い」

 難なく魔物を退け、花奈は休んでいる。


「ねぇ……花奈も解体覚えない?」


 花奈が休んでいる中、私しか解体が出来ないため、全力を尽くして解体している。

 正直、解体には結構力が必要なのもあり、花奈にも覚えて欲しかった。


「えー。血とか苦手だしなぁ……うーん。グロくなければなんとかなるんだけど……」


 花奈の返答は、まぁまともだろう。普通の女子は解体とか嫌がるはず。ってことは、私は普通の女子じゃない? いやいや、グロイのが好きな女子だって居るはず……だよね?


「ふぅ。とりあえず、こんなもんかな」


 大事な角は傷つけないように取り、スジが入っている肉は取り除く。といっても、この魔物は殆どがスジなので、取る部分はなかった。


「雪ー。この近くにほんとに村があると思う?」


 解体が終わって、疲れ果てている私に花奈が訊ねてきた。確かに、私もそれは思っていた。この辺りは割と強い魔物が多い。さっきの魔物も、私たちが割と強かっただけで、レベルの低い人には強い魔物だろう。


「うーん。どうだろうね? もしかしたら、ここらの村の人がめっちゃ強いかもしれないし、エルフとかそうゆう種族なのかもしれないよ?」


「そっかぁ。ま、エルフとかだったら納得出来るね!」


「うん! さ、早く行こ! 」


「そうだね!!」


 幾ら解体が終わったといっても、死体自体は残っている。とゆう事は、それに群がる魔物もいるという事だ。一体一体が弱くても、数でこられたら私達も負けるだろう。

 そうならないためにも、ここから早く離れるべき。


「あ!!雪!早く行こ! 私の千里眼で村が見えるよ!!」


「ほんと!? 」


「うん……でも、あれ? なんか、煙がめっちゃ出てる気がする……」


「えっ……もしかして、魔物に襲われてるんじゃない? それなら早く行かないと!」


「それはやばいよ!! 行かないと!!」


 念のために、私達は歩くスピードをあげた。随時花奈には千里眼で見てもらい、状況を把握しといてもらう。


「やばいよ!! 魔物がめっちゃ襲ってるんだけど!!!」


「花奈!魔物が逃げてる!! 早く追いかけるよ!!」


 既に千里眼を使わなくても見える位置に村が見える。壊れた数々の家。未だ暴れてる魔物。女子供を連れ去ろうとしている魔物。


「花奈! 花奈は村にいる魔物頼める? 私は逃げた魔物倒す!!村の方が魔物多いから、キツイかもしれないけど、よろしくね!」


「ちょ、まっ……雪……村よりも逃げた魔物のがやばいよ……」


 花奈の声は私に届かなかった。ただ、私は魔物の数が少ない方を選んだだけ。でも、これが悪い選択だなんて今はまだ思っていなかった。


 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


 花奈に街を任せ、私は魔物を追うために森を走っていた。出来る限りバレないように足音を無くし、足跡のある方へ向かう。


「はぁはぁ……私だけで勝てるかな……」


 私は今更になって不安になっていた。花奈と違って、私は弱い。世間一般では分からないが、弱いと思う。

 果たして本当に一人で救出出来るのだろうか。


「あれ使うかぁ……」


 走るのをやめ、メニュー画面を開き、ステータス画面を開く。


「【キアラン召喚】を使えばなんとか……」


 能力ポイントを大幅に失うが、これで誰かを救えるのなら軽い。

 私は躊躇なくポイントを使い、スキルを習得した。


「よし。さっそく使おっと。【キアラン召喚!】」


 大声は出さず、小さめの声でスキルを唱える。身体から少しだけ力が抜ける。この感覚は魔法を使う時も起こるが、未だ慣れなかった。


「主よ……召喚に応じ参上いたしました。もう一度出会えて光栄です」


 光に包まれ、魔法陣が出てきたと思ったら、中から現れたのは金色の騎士だった。ゲームで見たまんまの騎士。私が何度も助けてもらった騎士だ。


「キアラン……私も会えて嬉しい! でも、今はそんな暇ないの。魔物に攫われた人達を助けないと……」


「では、私もご同行致しましょう。主を守ってこそ騎士。私にお任せ下さい」


「うん!! 早く行かなきゃ! 行こっ!」


 一人じゃなくなって私の心に勇気が芽生えた。更には、私のそばにいるのはいつも守ってくれていたキアラン。ほんと頼りになる。


「では、失礼して……」


 私が走ろうと思った時、キアランが私の腰に手を回した。


「えっ? なになに?」


 私が困惑していると、キアランは私を持ち上げ、そのままお姫様抱っこしてくれた。ちょっと恥ずかしいが、今は二人だけなので遠慮せず運んでもらうことにした。


「では、行きますよ!」


 キアランが走り出した。同じ視点で見ているからなのか、速さがあまり実感出来ないが、速いことだけは確かだった。それに、私に風が当たらないように配慮してくれているのも凄い。


「見つけた! キアラン! 降ろして!!」


 私が魔物を見つけた時、既に魔物は連れ去った人を木に括りつけていた。

 本来なら、私はこっそりと助ける予定だった。でも、どうにも体が勝手に動き、いつの間にか魔物の前に立っている。


「ねぇ!! その人たちをどうするつもり!?」


「ナンダキサマハ!!! ワレラノジャマヲスルノカ!?」


「とにかく助けなきゃ……」


「では、私が魔物を引き付けましょう。幸いにも魔物は四匹。私でも余裕だと思います」


「じゃあ私はあの人たち助けるね!!」


 ひとまず私は魔物を無視してキアランに任せる事にした。


 だが、この時私は知らなかった。四匹の中に私と圧倒的なまでの差をもつ魔物がいることを。

もしかしたら次の更新遅れちゃうかもです……

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