表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームで少女は夢を見る  作者: ねぎとろ
2章 『親友』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/86

六十話 「王都」

六十話やった(((o(*゜▽゜*)o)))

 王都にギリギリ入った私たちは、まず、うん。兵士に連れ去られた。

 何を言ってるのか分からないと思うけど、そんなの私にも分からない。だってさ、入ってちょっと周り見渡したら、既に囲まれてるんですよ?

 ははは。

 逃げれるわけないし、連れてかれるしかないですよねぇ。


 …………………


 花奈も喋らないで俯いてるし、どうしようかな……


「あ、あの。どこ連れてくんですか?」


 勇気を振り絞り、聞くことにした。とゆうか、ホントは行き先なんて分かってる。なんてたって、明らかに城に向かってるからね。って、心配してるのはそこじゃない。

 城に向かうのはまだ良いとして、城の地下にありそうな牢屋とかに入れられたら困る。ほんとに困る。犯罪とか犯してないし。意味分かんないし。


「まさか、私達も奴隷に……」


 王都に来てすぐ思ったことは、奴隷という存在がいる事だ。お金を持ってそうな人は、大抵ボロボロの服を着た人を連れている。

 しかも、ちゃんと首輪までしているのだ。

 正直、私は奴隷とか初めて見たが、ほんとに嫌い。あの人間を物として扱う行為は良くないと思う。私がいた日本は奴隷なんて、まぁ、見える所ではなかったけど、あ、社畜は奴隷とか言わないからね?

 まぁうん。やっぱり、他の世界は奴隷が居るんだなって思っちゃう。それと同時に、奴隷にはなりたくないし、奴隷を連れたくないとまで思うね。


「着いたぞ! ここで待ってろ!」


 私の言葉に反応する人は終始いなかった。

 そのまま、私と花奈は城の門の前で兵士に止められ、なにかを待つことになったのだ。


「ねぇ花奈。今からどうなると思う?」


 小声で兵士に聞こえないように話す。きっと、今頃花奈も不安だ……えっ?


「なんで、ニヤニヤしてるの!?」


 ついつい大声を出してしまった。それにより兵士が振り向いたがもう気にしない。それよりも、今のこの状況においてニヤニヤしている花奈のが問題だ。


「いやだって、雪が凄い焦ってるからさ」


「そりゃ焦るよ!? だって、なにもしてないのに兵士に連れてかれたんだよ!? ってか、ニヤニヤ隠すためにもしかして、俯いてたの!?」


「そうだけど? もしかして、私も驚きで声が出せないみたいな、怖がってる風に見えちゃってた?」


「待って。その言い方だと、花奈はこれから起こることが分かってる感じだけど、なんでなの?」


 明らかに花奈の様子がおかしい。私はビビってるのに、花奈はもはや余裕の表情だし、ってか、何か知ってそうな顔してるし。一体なにが起きるって言うんだ……


「ま、それは、今からのお楽しみということで!」


「なぜ!? 教えてくれても良くない!?」


「むっふっふ〜。やだ!」


「えぇ!?」


 私達が会話している間に、いつの間にか兵士が整列していた。とゆうことは、そろそろ何かが起こるということだ。

 と、その時、城の扉が開いて、完全に見た目が王様の格好をした人が出てきた。ってか、王様が出てきた。


「おぉ! 花奈よ! 久しぶりじゃの!」


 王様はすぐに花奈を見つけ、まるで子供のように喜んでいた。

 ん? 待てよ? あれ? 花奈って王様と知り合いってことなの? でも、この状況から考えると、完全に花奈は王様と知り合いどころじゃないよね……


「ん! やっぱり王様だぁ! おひさー!!」


「ちょ、花奈! その対応はおかしくない!?」


「大丈夫大丈夫! 結構親しい仲だからね!ふへへっ」


「そうそう。勇者達には世話になったからのぅ。もう友達みたいなものじゃよ」


「それなら良いんですが……」


「あと、わしには敬語使わなくて良いからな」


「あ、分かりました……」


 分かりましたと口では言うが、そう簡単に言えるものではない。王様といえば、だって、日本の総理大臣的存在だよ!? 無理無理無理。あんまり話したくもないのに、あ、嫌いったわけじゃなくて、格が違いすぎてって事ね。

 ほんと、花奈っていうか、勇者達。なにしたんだよ……


「ま、お主たち昼飯食ってないじゃろ? わしと一緒に食べようではないか」


「ありがと!!」


 私は全く反応せず、ただ頷く事しか出来なかった。王様に続いて歩き出す花奈に続いて、私も歩く。


「あぁ。それと、今回は幾ら脅かすためとはいえ、無理やり連れてきてすまんの。まぁ、わしに免じて許してくれ」


「あ、いえ、それは大丈夫ですよ。てっきり牢屋とかに連れてかれると思ってたので……」


「まぁ、それが普通の反応じゃ。花奈達なんぞ、初めここに来た時、早速飯を食わせろと言ったほどじゃからな」


「うんうん! それより、早くご飯食べに行こ!」


「全く花奈は食べ物好きすぎでしょ……」


 どうやら、花奈達勇者一行は食べ物が大好きらしい。なんてたって、王様と会って、開幕食べ物ねだりですからね。ほんと、笑えない。


「さて、花奈もご飯を食べたようだし、行くとするかの」


 王様と花奈の後ろを少し歩いて付いていく私。王様の付き人と、護衛かな? は私たちよりもさらに後ろを歩いて付いてきている。


 こうして、王都に来て初日で王様との食事のために私は城へと入っていくのだった。

六十話キタ━(゜∀゜)━!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ