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ゲームで少女は夢を見る  作者: ねぎとろ
序章 『終わりの始まり』
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十一話 「新たなる目標!」

ふぅ。昨日は更新出来ず申し訳ないです。明日も頑張って更新しますね!

「うーん。今日は何しようかな」


 いざ、ゲームを始めたのは良いのだが、何をしようか悩む。


「クエスト……はそう簡単に良いの見つからなそうだし。この指輪も強くならなきゃ使えないしなぁ……」


 自分の指輪を見て呟く。先程、使えるか試したのだが、光るだけで何も起きない。きっと、私の力が足りないのだろう。


「単純にレベル上げとか? あっ!自分のステータス見てないや!もしかしたら前の戦いでレベル上がってるかもしれない……」


 メニューからステータスを開き、眺める。


 スノー


 レベル7

 HP:28

 MP:73

 スタミナ:120

 STR:1

 VIT:5

 DEX:30

 AGI:12

 INT:116

 LUCK:0

 CHARM:0


 武器:マジカルステッキ

 頭:なし

 胴:初心者のローブ

 腕:初心者の手袋

 腰:初心者のズボン

 足:初心者の靴


  アクセサリー:王の指輪


   スキル:ウィンドカッター、ダークバインド、ファイヤーボール、サンダーボルト、ダークレイン


  称号:魔術王の子孫


「ふむふむ。ステの上がり方おかしいなぁ。なんで、私の攻撃力が上がらないんじゃ!!!!」


 内心、攻撃力を諦め、魔法で戦っていくことを心に決めた。そして、私はある事に気付く。


「うーん。あれ? 私の魔法、一つ増えてない? でも、なんだろこの魔法……」


 見覚えのない魔法が一つある。それだけで私の心はワクワクして止まらなくなってきていることに気づいた。


「どうしよう。この魔法を試したい。ステータスなんてどうでもいい、それやりもこの魔法を試すのが優先だぁぁぁぁ」


 全速力で外へと私は走り出した。多分この時が人生で一番早く走れたと思う。


「ふむ。闇魔法……むやみに試すのはモンスターもかわいそうだし……どうせならクエストでモンスター狩った方が効率いいよねぇ……」


 そうは言ってもクエストなんて分からない。


「まぁ、私を襲ってきたモンスターでやるしかないよね!敵対してこないモンスター襲ってもかわいそうだし!」


 テンションがひたすら上がっている私はスキップしながら森へと向かって行った。


「ほぇー。ここがその森かぁ」


 始まりの街から真っ直ぐ進んだ所に一つの巨大な森がある。それが私の居る場所だ。中を完全に探索した者はいなく、迷ったら出れなくなることで有名らしい。ま、転移石で戻れるから大丈夫らしいけど……


「うーん。とりあえず強くなりたいなぁ。そういえば、花奈ってどのくらい強いんだろ……」


 森を一人で歩いていると、段々闇魔法よりも花奈について考えだしてしまった。


「でもなぁ、花奈とはあんまり会いたくないなぁ。なんか怖いなぁ……自分が悪いって分かってるんだけど……」


 昔のことを思い出すとどんどんネガティブになっていく。こんなのダメだ。


「ダメダメ!今はゲームに集中しないとね!やっぱり、一人ってやだなぁ。どっかに私と気が合う……人とか……」


 私の前に見えた物に私は目を奪われてしまった。


「えっ? 今のモンスターなに!?」


 私の前を颯爽と走っていった虎のようなモンスター。鮮やかな色合いでとても綺麗だった。


「でも、あれも肉食っぽいよね……この森、一体何が起こるか分からないから怖いなぁ」


 一刻も早く、指輪から二人を呼びたい。だが、それには強くならねばいけない。


「よし!やっぱりレベル上げしよっと!」


 森を探索し、モンスターなどを探す。レベル上げにはどうしても狩らなきゃいけないからね。


「ひゃぁ!」

 歩いていたら突如、地面が抉れた。


「なになに!?何が起こってるの!?」


 何故か地面が下に見える。とゆうより、これは逆さまになっているのだろう。私が。


「えっ。これは……木?」

 自分の足に絡めついている物を見ると、それは明らかに木の枝だった。


「離してよ、もう!」


 枝にウィンドカッターを当て、枝を切る。


「痛っ!」

 落ちた衝撃で尻もちをついてしまい、普通に痛かった。


「これはモンスターだよね? 多分、私の感が正しければ、トレントっていうモンスターだよね!」


 未だ目の前で枝を動かしている木。これは、森に出没するトレントだろう。あまり、強くないと噂されているので多分勝てるはずだ。


「ふぅ。さて、私を宙吊りにした罪を償ってもらうよ!」


 マジカルステッキを構え、新魔法を試すことにする。


「ふふ、私のダークバインドは貴方じゃ切れないよ!」


 事前にダークバインドを掛けておいた。念には念を重ねてだ。


「それじゃ、試すかな!えっと、確か、ダークレインだよね。うん。合ってるはず!よし!ダークレイン!!!」


 杖を向け、魔法を発動する。だが、何も起きない。

「うーん。この魔法、どんな魔法なの? 何も起きないけど……って、冷た!!」


 何故か、黒い雨が空から降ってくる。しかも唐突にだ。


「えっ、もしかして、これが魔法? でも、何も起きないけど……」


 実際、自分に雨が当たっても何も起きず、ただ濡れるだけだ。


「トレントはえーっと……あれ?」


 目の前にいたはずのトレントがいつの間にか消えていて、私は自分の目を疑った。


「もしかして、逃げられたのかな?」


 雨の効果は全然分からず、今の私には、逃げられたという可能性しか頭になかった。


「この雨、いつ止むのかなぁ……」


 10分ほど経っても雨が止まない。もしかしたら、普通の雨なのかも……っと思ってしまうほどだ。


「でも、黒い雨なんて有り得ないよねぇ」


 空を見上げ、とりあえず私は止むのを待つことにした。


「やっと、止んだよ!!」


 時間にして、30分くらいだろう。それだけの時を得て、ようやく雨が止まった。


「この魔法、あんまり使わないようにしよっと!」


 さすがに毎回濡れるのは嫌だ。服も透けるし、水分を吸って身体重くなるし。


「さてと、とりあえず森は出よっと!もっと明るい場所行きたいし!」


 段々と薄暗くなってきた森を転移石で脱出する。ちなみに、転移石については、初心者には初めから10個ほどあるので問題ない。


「たしか、戦闘中は転移石使えないんだよね!」


 周りにモンスターが居ないか確認し、安全に使う。

もしも、戦闘中で使えなかったら嫌だし!


「ふぅ。どこ行こうかな。そこら辺の平原を歩くのも良いけど、モンスターがあんまり居ないしなぁ……」


 無事に転移石で抜けることが出来、これからについて考える。


「うーん。ほんとなら上の階層とかに行きたいけど、私のレベルじゃ無理だよねぇ」


 このゲームは現在、三階層まで行くことが出来る。もちろん、エリアボスを倒さなければ行くことは出来ない。このゲームは一応、運営情報だと、100階層まで作るらしい。ま、私達ユーザーには待つことしか出来ないけどね。


「ふむ。今初めて運営情報見たけど、こんな世界だったのか。ピラミッド的な感じね。これは、頑張らなきゃ!」


 メニューを開くと、運営情報がすぐ見れるのだが、私は忘れてて見てなかったのだ。まぁ、普通にプレイする分にはそんなに関係ないらしいけど。


「うーん。一回街に戻って、ギルドからクエスト貰うかぁ……」


 結局私は、街に戻り、ギルドという場所からクエストを貰うことにした。そっちの方がお金稼げるし、レベル上げ出来るしね。


「よし!戻ろっと!」


 時間を短縮するために、出来るだけ頑張って走る私。傍から見たら、結構遅く見えるだろうが、私にとっての全速力だ。



「あー。そうだなぁ。何の目標も持たないままこのゲームやってもグダグダになりそうだがら、なんか目標決めようかな!」


 走り疲れている時に、何故か目標を決めたくなったのだ。まぁ、目標あった方が頑張れるから良いのだが……


「よし決めた!今週中には、二階層まで頑張る!もしくは、指輪から召喚できるようにする!」

 しっかりと目標を定め、私はまたも街へと歩き出した。

ふーむ。花奈をどうやって登場させようか迷っております……

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