第6話「実力ゼロの戦闘員」
すいません、リアルが多忙なので、投稿できないときもありますがご了承ください。
(ああ、受験、夏休みの宿題が‥)
シュウ「これは‥‥‥流れと‥‥‥スパークか‥‥」
俺は野宿セットを片し、一応洞窟龍アズライトの首をそりにくくりつけ、洞窟大広間入口にいる、黒いライトアーマーを纏った少し小柄な剣闘士に向かって言った。
カンナ「流れはわかんないっスけど‥‥スパークはこういうことじゃないっスか?」
彼女は右手に力を込めると緑色の電流が彼女の周りと装束に流れた。そして、その隣にいた俺は、もれなく直撃し、全身が一瞬麻痺する感覚に襲われた。
シュウ「ぎゃああああ!‥‥‥‥‥出すなら先に行っておくれよ」
カンナ「ごめんなさいっス、まさか力を込めるだけで出てくるとは思ってなかったっスから」
俺は軽く苦笑いをしながら洞窟の中を進んでいった。
幸い行きの時にあらかた彼女が殲滅したからてきに襲われることはなく、無事洞窟をあとにした。
洞窟から出て空はすっかり暗くなった。
カンナ「にしても、敵いなかったっスねーー、せっかく装備した新装備を試せると思ったんスけど」
シュウ「いや、いなくていいだろただでさえボロボロだというのに」
と闘気が高まる彼女に向かってなだめていると、奥にキャラバンの光が見えてきた。
そしてキャラバン内に入り、
シュウ「お、ついたぞ!やっとだー」
カンナ「そうっスねー、さすがに私も疲れたっスよ」
団長「いやーおかえり〜、どうだった?初の狩りは?というか誰倒したの?その装備は?」
シュウ「団長ただいまです、あと帰って早々質問攻めにするのはやめてください」
彼女は軽く胸を張り、ドヤァと装備を見せびらかしている。それを見た団長は、少し考え込みひらめいたポーズをとり満面の笑顔でいった。
団長「その鱗、その石、君たちよくアズライトの強化版に、戦力一人しか居ないのに挑んで勝ったね、すごいことだよソロでアズライト強化版を倒すって、快挙さ!しかも魔法なしの体術だけで」
これはカンナのことを言っているのだろう、ソロ、戦力一人‥‥‥‥それは当然か所詮生産職の俺は黒子だ、主演を強調させる裏方に過ぎない。別に二人で倒しましたっつっても、死闘を繰り広げ、作戦も、俺が提案したが、俺は命を張らず、彼女が命を張った‥‥俺も数えられると、余計惨めになる。
シュウ「そうですね、俺は地図を持って行って欲しい素材を指図してただけですから、そんなことより疲れましたのでさっさと寝ますね。あと一応首は持ち帰ってきていますから、外のそりの上に置いてあります」
と言いつつ、未だにお借りしている客間に向かおうとした、一方彼女は何か言おうとしているがあたふたしている。
カンナ「え、でも、シュウさんも‥‥‥」
やはり彼女は少し慌ている様子だ、このような陽気な子でも、普通は6英雄の団長に対して何も言えない。俺が人に会わなすぎたことと、よく会うから全然そんな感じがしなかったのだろう。
シュウ「いい、大丈夫」
団長「?、でも確かシュウは戦闘技術は皆無だって」
シュウ「気にしないでください、団長、事実ですから‥」
俺はそう言い残し、ここをあとにした。
客間に戻って早々、アズライトからはいだ素材の確認をしていた。
そこにガチャと借りている客間にドアの音がなった。
団長「シュウ?いる?」
シュウ「はい、います。今は手に入れた素材の分別をしているところでした」
団長は面目なさそうな顔をしながら、「さっきはごめん、話はカンナから聞いたよ‥無責任だった」
シュウ「謝らないでください団長、別に不満とかはないんで」
団長「でも、君は シュウ「俺は感動してるんですよ。そして感謝もしてる、このキャラバンにこの世界に」‥‥」
シュウ「大丈夫です、俺も必ずみんなに追いつけるよう努力しますから」
俺は団長の方を向き笑顔?をつくった。
団長はそれを見るといつもの顔になり、少し迷いながら「話したいことがあるんだ」といった
団長「これは君には話していないし、この話は他言しないで欲しい」
と団長は声のトーンを落とし、音量を下げていった
シュウ「何ですか?」
団長「最初、魔法には家系が関わっており、生まれつき誰でも使えるものだといったね?」
シュウ「はいそうですね」
団長「実は魔法には二つ種類があり、家系が大きく関わる先天性と呼ばれる魔法、それと後天性と呼ばれる魔法があるんだ」
シュウ「後天性‥‥」
団長「後天性で生まれた魔法は先天性の魔法をはるかに凌ぐとも言われているんだ、他言してはいけない理由は後天性の仕組みが原因なんだよ‥‥その仕組みというのが、体内の魔力貯蔵庫と呼ばれるもの(心臓の中らへんにある)の中にあのアズライトと同じ魔道鉱石が生まれて起こる現象なんだ。そして原因は非常に大量の魔力の保持と、言われている」
俺はそれを聞いて絶句した、なぜならそれにかなりの覚えがあるからだ、俺は加護の力を使うとき、ただランダムに心の本を開き、その中の文字を抜き取り魔力の文字としてつけている感じだ。だから俺は実質には魔力はほとんど使っていない。
シュウ「俺の‥‥体の中に‥あるんですね」
団長「話が早くて助かるよ、前に君の魔力を見て、見つけたんだ‥」
シュウ「けどそれって強くなれるし、いいことじゃないんですか」
団長「違うよ、確かに僕とかが持っていれば問題はないんだが、それは天性の魔力量を持ちなおかつ戦闘員ではない人につきやすくその石は、最初に受けた魔法によって能力が変わる、それとそれを持つ人は十万人に一人いるかいないかで、それを狙う人が多いんだよ‥そしてそういう人に捕まったら心臓ごと解剖されて実験や幻のSSランクの素材を超えるレベルの素材として売買されるんだよ」
シュウ「じゃ、じゃあどうするんですか?」
団長はまっすぐ俺を見つめ力強くいった
団長「まずその力を意識し、君は、シュウは強くならなければならない」