第4話「カンナ・カミサリ」
危なかった、本当に危なかった、
今回は短めです
早朝
シュウ(昨日は遊びすぎた‥‥)
いつもの3倍ぐらい重く感じる体を起こして窓の外を見た。
シュウ「夢じゃないのか‥」
そのまま前を見ると俺のの体の上にうつ伏せになっている黒髪を肩まで伸ばした人がいた。
シュウ(‥‥‥‥‥‥‥‥‥誰?)
シュウ「あのー、大丈夫ですか?」
といいつつ、その人の肩を揺らす。
?「んーーー、んあ?」
まだ眠そうな顔つきをしながら俺を見るとパアッと覚醒し、「シュウさん、おはようっス」と言った。
シュウ「え、ええと、どちらさん?」
俺はこの子に覚えはない、もしかしたら昨日の歓迎会で話したかもしれないが俺は覚えていないはずだ。
?「シュウさん、昨日話したじゃないっスかー、カンナっスよ、カンナ・カミサリっス」
カンナ「シュウさんが、昨日私だけに武器を作ってくれるって言ってくれたじゃないっスかー」
その名前と作ってあげるという言葉を聞いた瞬間昨日の夜のことが鮮明に蘇った、確かに俺は言った!なぜかこの子のためだけに武器を作ってやる的なこと。
シュウ「あ、あああああ!そういえばそんなこと言ってたなぁ」
カンナ「そうっスよ、素材に関しては自分が採りにに行くっスから、一緒に倒しましょうっス」
シュウ「(は?倒す?)え、ええと‥俺、戦闘技能無いんだけど‥」
カンナ「何言ってんスかー、昨日あのレーザー見せて無いわけ無いじゃ無いっスかー」
それを聞いて俺は自分のカバンの中のDEを見る‥そこには変わらずchargeの文字と09:10:58という減った文字があった。
シュウ(これがもし、インターバルだとするとあと9時間は使えない‥今日は無理だと断ろう‥‥て昨日、明日になったら作ろうとか言った気がする)
カンナ「それでは善は急げっス〜」
シュウ「君、どれくらい戦えるの?」
カンナ「ええと、私、魔法使えないというか才能が無いんスよ」
シュウ「えっ、じゃあどうやって戦うんだよ」
カンナ「そりゃもちろん殴るか斬るかっスかね」
おいおいっていうかそれは当然のことだったか、今までが魔法ばっかだったから感覚が狂っていたか。
シュウ「わかったけど他の仲間とか連れて行っちゃダメかな?」
さすがに一人じゃ勝てる気がしない。何せ超物理攻撃専門のソロで挑むなんてB-クラスの敵(ワイバーンはC-だが、200匹前後はいたから苦戦した)ならどうにかなるがキツイと思う。
カンナ「あーそれは無理っスね、キャラバンは商売があるんでほとんどの団員は販売をしに行ったんスよ、主力はほとんど行って、残った休みの人でもむしろ足手まといになるぐらいっスかね」
シュウ「そしたら俺も足手まといになるんだけど!」
カンナ「シュウさんは作る武器の素材を選んでもらうためについてきてもらいますっス」
ああ、これは諦めた方がいいな、呆れ口調になりながら
シュウ「わかった、20分で準備するから待ってて」
カンナ「はい、わかったっス」
カンナは俺の部屋から出ていき、俺は渋々槌とレシピ本と団長から、貰ったAランク素材の魔導の皮、あと武器庫のDランクの盾を一つを持って、準備が出来たちなみにDランクのアイテムと装備は自由に持って行っていいらしい。俺は表に出た。
しばらくしてカンナが武装して登場した。
シュウ「カンナ‥‥その装備って‥」
カンナの装備はBランクの鍛えてあるが綺麗なくびれが見えるライトアーマーでどっからどう見ても武器がDランクの鉱物の剣である。
シュウ「まてまてまて、そんな装備で大丈夫か?」
カンナ「大丈夫だ、問題ないっと言いたいところなんスけど武器を持ってないんスよね〜、だからこうやってお願いしてるんスよ」
シュウ「ハハ‥ハハハハ」
やべえ勝てる気がしねぇ、さようなら俺、異世界生活2日目にしてゲームオーバーとか‥
終焉を感じながら無謀かもしれない戦いに行くのだった