第12話「参戦」
少し短め
〈召喚魔法〉説明
基本的には対象をワープさせる仕組みだが、対象に触らなくても転送が可能。
召喚方法には2パターンあり付近に召喚サークルを飛ばし1秒以上受けた物体を転送する方法
もう1つはランダムに対象を選ぶ方法で、範囲が異世界まで繋がったいる
その他付け足す予定あり
手に感じるズシリと重い感覚、持っているだけで呑まれそうになる。
自分で打った剣とは思えない異様な力を持っている。
圧倒されながら恐る恐るどこかに書いてある文字を探す。
探すうちに剣の柄の先端に小さく文字が書いてあった。
「Tukuyomi」
シュウ「ツク‥‥ヨ‥ミ?」
アーサー「やはり君はその文字が読めるみたいだね」
俺は緊張の糸が切れ、大きく息を吸い込んだ。
アーサー「ツクヨミ‥‥聞いたことねぇな、その「T」こんな文字で始まる言葉をシュウは読めるのか」
そう言いながら、空中に指で「T」の文字を書きながら言った。
俺は剣を鞘に納めて、静かにアーサーに返した。
シュウ「‥‥‥‥‥」
アーサー「まっいっか、おめえにも事情があるんだろ、話したくなきゃ話さなくてもいいよ」
そう言って、俺の胸元を軽くポンと手のひらで叩いた。
シュウ「ん?」
その瞬間変な感覚を感じたが気にしないでおくことにした。
シュウ「あ、ああ。そうしてくれると助かるよ」
アーサー「まあそれは置いといて、こっからは私情で君に話したいことがある」
向かいにいるアーサーが右手を出して言った
アーサー「ストアートのチームから手を切って俺のチームに入らないか?俺ならシュウ、おまえをもっとうまく使える」
シュウ「い・や・だ」
俺は考えるまでもなく断った。
アーサー「まあ知ってたことだったからわかってたけど、ここまで即答で返されると少し堪えるな」
聖王はのんきに笑いながら続けた。
アーサー「なんせ俺、今までに一度も断られたことなかったしな。でも‥‥」
アーサーは俺の心臓辺りを見て言った
アーサー「俺もおまえを全力で守るから、その魔法ぜってーにマギカ辺りに取られるんじゃねえぞ」
俺はそれを指摘され召喚魔法だと一瞬思ったがその考えは否定した
シュウ「なんで俺が狙われるんだよ!俺の魔法なんて加護の力だろ」
アーサー「じゃあ単刀直入に言わせてもらう、おまえこの世界の人じゃねえだろ」
シュウ「うっ」
グサッと心に何かが刺さった気がした。まあ英語が軽く読めた時点で嫌な予感がしたが、こんなにあっさりバレるとは。
アーサー「おまけに召喚魔法の魔石持ちときた、親友以外には黙っといてやるからおまえは自分の護身用の装備を作れ!」
シュウ「うっ」
また何かが心に刺さった。
シュウ「なんでそれもばれてんだよ!」
アーサー「さっき胸叩いたときに見つけて、おまえが異界から来た、気づいてるはずなのに自分の魔法を言わない、第一異界から転送できるレベルの瞬間移動系の魔法なんて、召喚魔法しかねぇよ!」
シュウ、アーサー「ハア‥ハア‥‥」
アーサーが俺を指差して言った
アーサー「シュウ!おまえ俺が主催するコロシアムに出ろ!俺が直々に鍛えてやる」
シュウ「はああああ?なんでだよ!」
アーサー「んなこともわかんねーのかよ、移動系魔法最強の召喚魔法を持ってるおまえは、他国からも狙われて他国に連れてかれたら、まず確実にこの世界の最大国家グリード王国が中心のパワーバランスが崩れる、それほどやべえんだよおまえの能力は」
俺はことの重大さに団長に対してツッコミたい気持ちと衝撃を感じた
アーサー「おまえを俺が守るのはいいが、まずおまえが自分をどうにかしないと助けるも助けらんねーんだよ、開催は5日後、キャラバンには俺が伝えとくからおまえはこの五日間で本番用の武器と新技、そして戦闘能力を徹底的に鍛えてやる!」
そう言って、小さな宝箱を出した
アーサー「俺からおまえへの掛け金だと思って受け取れや」
そう言って箱を開けた。そこには何かの原石っぽい紅蓮に輝く石があった
アーサー(本来はこっち側になったときに入団祝いとして渡そうとしたけどいっか)
シュウ「‥‥ありがとう‥‥‥‥」
シュウ(アーサーに礼を言うのが地味にムカつくな)
アーサー「一応国王だからな!敬えよ」
シュウ「なんで人の心読んでんだよ!」
アーサー「勘」
シュウ「勘⁉︎」
アーサー「まあいい、とりあえずSSSランクの神焔獣の炎核だよ」
シュウ「‥‥‥わりいな」
その後3時間にわたる口論が城に響いた