第10話「夜明け」
書き方変えられないなー
それとこれから毎回現時点でのキャラのステータスを一人ぐらい書いていきます。
〈シュウ〉
人間 15歳 身長169センチ 体重51キログラム 7月23日生まれ
筋力C
俊敏D
魔力S
持ち物:形見の槌 形見の調合本 カバン 財布 Dランクの薬草系
魔法:加護付与・召喚魔法
特技:調合・武器、防具の作成
見た目
赤髪でボサボサの髪型
いっつも活力のない死んだ魚の目をしている
服装は黒のTシャツに半ズボンの少しだらしない感じ
そしてやや痩せ気味
「あ〜の〜クソ親父が〜〜!」
俺の店裏にて
シュウ「よしこれでいいだろ」
赤髪の少年は桃髪の少女の背中まで伸びた髪の毛をまとめて言った
モモ「すごいねこれ、使っただけで髪が伸びるんだもん」
シュウ「お母さんのレシピの21番だったはずの育毛剤だよ、すごい効果あるな、素材は入手が難しいけど」
右手にあるリンスみたいな銀色のドロッとした液体の入った小瓶を投げながら言った
シュウ「これで指名手配犯ってバレねえだろ、第一モモは人に見つからず犯行してたから画像が想像なんだけどな」
新聞にはジャック・ザ・リッパーと書かれ、写真のところに小さいローブが写っているだけでこの黄緑色の目と桃色の髪は写っていない
シュウ「そろそろ開店だ、と言いたいところだが、そういえば店の名前決めてなかったわ」
俺とモモはゆっくりと表の開店のお札のとこまで歩いてった
モモ「じゃあお兄ちゃん私が決めていい?」
シュウ「ん〜〜、別にいいよ」
モモ「やったー、じゃあ『紅』とかどうかなー、お兄ちゃんの髪にちなんで」
シュウ「紅かあ、いいねそれでいこう!じゃあ気を取り直していざ開店」
そう言って、お店のお札を開店にひっくり返し返した
団長「うん素晴らしい成績だね、まさか初めての開店で2週間競って3位に入れるなんて」
シスイ「いくらなんでもすごすぎはしませんか?1週間目あたりから開店時間を延ばしましたし、誰か新しい店員を増やしたんですかね」
団長室で収入のデータを見ながら子供の見た目の子と青髪ポニーテールの華奢な女の子が話している。
ガチャ
シュウ「ただいま帰りました〜」
俺は大量の金貨が入った袋を床に置いた
シスイ「シュウ!まずはおめでとう」
彼女は微笑みながら言った
団長「うんいろいろ聞きたいことがあるけどまずはお疲れ」
団長「それと‥‥とんでもない人をスカウトしたみたいだね、この風‥これはジャック・ザ・リッパーだね」
そう言うと俺の後ろに隠れてた桃髪の少女がひょっこり出てきた。
モモ「よく気付いたね、風だけで」
となりでシスイが「ジャック⁉︎」と驚いている中
団長「伊達に6英雄してないからね、ま、でも歓迎するよ、君からは殺しの匂いを感じないし」
団長が俺を見て「それと」と付け足そうとしたが首を振って続けるのをやめた。
シュウ「えーっと言わなくてすいませんあとジャックである事は内密でお願いします、でも問題ないですよ」
モモ「そうだよ私ねお兄ちゃんに負けたからね、そして私はお兄ちゃんが好きだし一緒に住んでいるもん、あと私はジャックじゃなくてモモだよ」
シスイ「お、お兄ちゃん⁉︎い、いっしょに⁉︎」
シスイはわけがわからないとあたふたしていたが、それを気にせず俺は言った
シュウ「そういえばシャティとカンナは?」
団長「ああ、彼女たちなら」
ガチャ
それを遮るようにまたドアが開いた
モブ団員A「失礼します、えっと新しい依頼書が来ました難易度はAランクの海洋種です」
団長「そうか、ではそれにシスイと人員40名それと‥‥‥シュウには残った紅の店の後片付けがあるし‥‥モモちゃん、頼めるかい?」
モモ「うーん、まあお兄ちゃんがいいって言ってくれるなら行くけど‥‥」
シュウ「モモが行きたいならいいよ」
モモは明るくなり無邪気に笑って言った
モモ「じゃあ行ってきます!」
団長「それと‥‥少し気になることがあるから、僕も同伴させてもらうよ」
シュウ「モモ、いってらっしゃい、無事に帰ってこいよ」
モモ「大丈夫だって、今まで戦闘はたくさんしてきたんだから」
団長「そうだった、モモちゃんの魔法を聞いてなかった、自分の魔法って何かわかる?」
モモ「わかんないや」
団長(魔法なしでここまで戦ってきたのか)
団長「わかった、じゃあ今見るから動かないでね」
そう言って右手をモモの頭に置き、何かつぶやいたそうすると黒と黄緑の光が見えた
団長「ふう、やっとわかったよ、モモちゃんの魔法は闇属性に若干風属性が入った六行の一般魔法だね、でもこの組み合わせは、シャティがこれに近いね、だけどそっちは風属性中心だけど」
モモ「風と闇か〜じゃあこれって魔法だったんだね」
突如団長室に霧が発生した
団長「これは‥認識阻害の魔法だね闇の中の補助魔法と風の広範囲魔法の応用だね」
シスイ「認識阻害って対人最強のサポートスキルじゃない!だから今まで捕まらなかったのね」
団長「すごいのはシュウだよ、この霧を払わない限りまともに攻撃を当てられないのによく倒せたね」
シュウ「認識阻害魔法なんてかかった覚えないんだけどな、よしじゃあ俺は行くか、それとモモ」
モモ「なに?」
シュウ「早めに防具と武器を作ってやるからな」
モモ「ありがとう」
そして俺はキャラバンをあとにした
シュウ「にしても暗いなー」
夜の王都を歩きながらとことこ歩いている
シュウ「ん?」
歩いてるうちに紅と書かれた看板がある店に着いたが店の前に一人俺と同じぐらいの年齢の黒髪ストレートの男性が立っていた
シュウ「あのーもう閉店ですよ〜」
そう話しかけたらこちらを向いて驚いた
?「あ、そうでしたか、すいません、えっともしかしてここの店長でしょうか?」
シュウ「え、そうですけど」
?「あの、腕を見込んでのお願いがあります、素材はありますので今武器を作ってくれないでしょうか、形は西洋剣でお願いします」
シュウ「‥‥‥ま、いっか今回だけですよ、じゃあこっちに来て」
と俺は少年を裏口の方のから入り工房へと案内した
シュウ「では素材をください、それとどんな魔法がつくかわかりませんがいいですか?」
?「構いません、ではこれを」
そう言って背中に担いであった巾着から5つの濃いめの色をした球体を取り出し俺に渡した。
シュウ(これは?)
俺は疑問を持ちながら本棚の素材図鑑をとってパラパラとめくった。
シュウ「は、はあああああ⁉︎」
そこに並んでいた素材は全てSSSランクの神獣クラスの核だった
シュウ「これをどこで?」
?「僕の家はお金もちなんでこういう素材が手に入ったんですよ」
シュウ(このレベルの素材は初めて見る。緊張するな‥)
シュウ「わかりました、やってみます」
俺は槌を振り上げそのまま、球体に打った
カーーンカーーンカーーンカーーンカーーン
カーーンカーーンカーーンカーーンカーーン
シュウ「はあ、はあ、やっとできた、素材の点が見えずらかった」
俺は黒と紫の刀身を見て言った
シュウ「はい、これ」
?「ありがとうございます!この剣の銘はなんでしょうか?」
シュウ「そうだな、色から神剣『ユピテル』とかどうかな」
?「ユピテルですか、いい銘です、あなたの名前を聞かせてくれませんか?」
シュウ「俺の名前は火守 シュウだよ、君の名前は?」
?「えっあっホロウっていうんだ」
シュウ「それって名前?家名は?」
ホロウ「‥‥‥‥‥‥‥」
ホロウと名乗る少年は言いずらそうに黙り込んだ
シュウ「あっ言いたくないなら大丈夫だよ」
ホロウ「ごめんね、でもいつか教えられる時が来るからね、ありがとう」
シュウ「え?あれ?ホロウは?」
一瞬で目の前から消えたホロウに目を丸くして、もといた場所に目をやると二千万Gが置かれてた
シュウ「多過ぎだろ‥‥」