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3話
HRが終わってすぐの放課後、2、3人の女生徒が寄ってきた。
「宮藤さん、あと5分しかないけど、この問題教えてくれませんか?」
どれどれと見てたら、大学入試レベルの問題ばかりだった。
ひと目見た瞬間放り出そうと思う位難しかったが、頭の中に答えが浮かび、気づいたらスラスラと教えていた。
(学力に関しては問題ないみたいですね…良かった。)
心の底からホッとしたのも束の間、テストの時間が来てしまった。
担当の教師がプリントを配り出した。
「おい、宮藤!今回も1位頑張れよ!」
「はい、頑張ります」
なんでここの人たちは、ハードルを上げていくのだろうかと本当に思った。