2/5
第2話【追跡する子供たち】
炎天下、謎の男はその日も変わらず走り続けていた。
しだいに男の噂が広まり、自転車で男の横をぴったり走り続ける子供たちなどがあらわれ出した。
自転車で子供がゆっくり走っても、充分追跡し続けることができるスピートでの走りだった。
男は走り続けた。自分のことを興味深そうに自転車に乗って追いかけ続ける子供たちに気づかない様子で、ぺたぺたといつまでも走り続けていった。
しかし、男は休憩を一切とらず、どこに向かって走っているのかなどもすべてが不明なため、自転車で追跡する子供たちはことごとく気負けして追跡をやめていった。
やがて走る男の噂は子供たちの口コミで町中に広まり、走る男見たさに無数の人だかりが集まるようになっていった。




