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車内

遅れてメンゴ

だって昨日は眠かったの……

今日は休もうかと思ったけど、それやったらまた1か月放置しそうだったから無理矢理書いた。

 俺の叫びは流されて 三人娘……娘……? が車へ乗せる

 揺れることは無いけれど 行き先は街では無いけれど


 荷馬車に乗せられたあの者は 何を思っていたのだろう

 恐らくそれは俺と同じ


 終わりしかないこの旅が 早く終われと願いつつ

 でも少しくらい救いがあったっていいんじゃないの


 by ドナドナされてる高瀬雄太





 ごめんなさい、プリケツオイゲンちゃん。ごめんなさい駆逐艦たち。『駆逐艦をハ○エースしてダンケダンケしたい』とか言ってたけどハイエー○されるってこんな気分なんだね。ジッサイコワイ。


 今俺は馬鹿が用意した車に乗って目的地へと向かっている。車の性能が高いからか、馬鹿の運転技術が高いからか、それとも三人の拘束技術の高さ故か俺は一切揺れを感じていない。あまりにも揺れないため車が動いているのかいないのか一瞬判断がつかなかったりする。


 さて、今の俺の言葉に疑問を持った人も何人かいるだろう。車に乗っているというのに俺は『三人に』拘束されているのだ。いつものように左は田中、右は榛名が固めている。では文美は? 答えは簡単、前から拘束しています。


 俺の膝の上には文美が座っており、ただでさえ左右を固められているのに、これで一切動くことができなくなった。不幸中の幸いなのは対面で座っているわけではないということだろうか。


 しかしそれ以外のことに関しては彼女らは自重していない。田中と榛名は普段のように手を握るだけではなく、それぞれ俺の肩に頭を預けて寄り添っている。加えて文美はちょこちょこと座る位置を直しており、我が愚息にやる気を出させるためにそうしているというのは目に見えている。


 般若心境明鏡止水エイメンいあいあクトゥルフフタグン。左右の心地よい体温や腰に伝わる暖かさ諸々による影響を遮断すべく、我が知識を総動員して心を静める。ふふふ、決壊寸前だがギリギリなんとかなりそうだぜ。





 ――――ねちゃり。


 えひゃい! なんぞ?! あ! この感触は昨日の夕飯の時の感触だ! やべえ! 二人が本気で攻めてきやがった! ちょっと待って! 耳に息が当たって! 『はあぁぁぁ』って色っぽい声出さないで! あひん! やめてえ! そこは違う穴なのお! 舌を入れちゃらめえ! ダムが壊れちゃううううう!



「あ、文華(ねえ)! 三人に何か言ってよ!」


 運転中にこんなことしてたら危ないのは明らかですよね?! 文美なんてシートベルトも出来ないんだから俺の膝じゃなくて助手席に座るよう言ってよ!


「む、危ないから運転中に話しかけるな」


 何で俺が注意されるんだよ! チクショウ! わかってたけどやっぱコイツ敵だ! ミラーからじゃ見えないけど絶対ニヤニヤしてやがるぞコイツ!


 元々ギリギリの所で踏みとどまっていたというのに三人の絶え間ない攻撃に耐えることが出来るはずもなく、我が愚息は無謀にも立ち上がってしまう。

 

「あっ……」


 それを感じ取ったのか文美は一言そう呟く。そして三人はピタリと動きを止めたかと思うと、先程よりもねちっこいものへと動きを変えた。ふ、ふおおおおおお!


 怖い! ジッサイコワイ! 普段なら三人とも俺に対して色々話しかけてくるというのに! 黙々と俺のことを攻めていらっしゃる! これが! これが本当の捕食というものか! 今までのそれは児戯であったと言わんばかりではないか! 旅行といういつもと違う環境が開放的な気分に彼女らをさせてしまうのおおおおお!



 このような攻めがあと何時間続くというのかと俺の心は絶望へと叩き込まれる。『でも体は正直じゃねえかぐへへ』とかくっそどうでもいい言葉が頭に浮かぶ。





 ああ、荷車で運ばれる仔牛くんよ、君はまだマシだったのかもしれない。君は街まで食われなかったが、俺は車の中で食われているのだから。

http://ncode.syosetu.com/n0943dd/

幼女と遊ぼうとしたら異世界に飛ばされた件について


頭空っぽ最強系隠居異世界生活。

レトロ勇者はどうしたって? ……ハハッ、聞こえんなあ。

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