赤く、薄氷
シュです、と彼女はそっけなく言った。
その響きがあまりにも自然だったので、僕はただそっとその言葉を受け取り――そしてふと我に返る。
「……あれ、日本語?」
僕の口からぽろりとまぬけな声が落ちた。
すると眼鏡をかけた彼女は特段表情を変えることなく「日本語、勉強していたので」とだけ返し、机の上のディスプレイに向き直る。
ガヤガヤと外国語があふれる職場の中で、カタカタとキーを打ち込む音が静かに僕の耳を刺す。
生まれたてのままであろう朱色の口唇を見て、あぁ綺麗だとそう思った。
『赤く、薄氷』/未来屋 環
がたがたと不穏に揺れるエレベーターを降りると、しかめっ面の男が今日も受付に座っている。
「ハロー」と声をかけるが、今日も安定のノーリアクションだ。
住んでいるアパートメントを出るとじわりと湿った空気が全身を包み、見上げた空は薄く灰色に濁っていた。
「紅野、おはよう」
日本人駐在者専用の通勤バスの集合場所では先輩たちが煙草を吸っている。
日本では少なくなってきた路上喫煙だが、この国ではまだまだ多い。
「おはようございます」と返してから、煙を吸わないよう顔を背ける。
やがて到着した通勤バスに乗り込み、ワイヤレスイヤホンを着け窓の外を眺めた。
だらだら背後に流れていく街はまだ微睡んでいて、僕は何度聴いたかわからないキラーチューンを選択する。
空間を切り裂くようなギターの音と共にぱっと視界が拓けて、橋の向こうに歪に積み上がった建造物が見える。
赴任当初は見ているだけで不安になったものだが「こっちは地震が少ないから」と聞けばその不可思議な光景もやがて日常に溶けていった。
30分程走ったところで工場に到着しバスを降りると、道路の向かい側にローカル社員が乗る通勤バスが停まっている。
降りてくる一団の中にシュさんの姿があった。
ネイビーの作業着に身を包んだ彼女は、艶やかな黒髪を靡かせながら建屋に吸い込まれていく。
その小さくなっていく背中を僕はただ見つめていた。
***
「こっちって化粧しない子多くない?」
社員食堂の一角は駐在者席に指定されている。
日本人用にカスタマイズされたメニューを食べていると、いきなり隣の席の先輩が言った。
それを聞いて他のメンバーも「確かに」と声を上げる。
「かと思えばがっつり化粧してる時もあるし」
「あるある。化粧をする日としない日の違いって何なんだろう」
「たまに顔が違い過ぎてわからないよな」
笑い合う先輩たちを見ながら、醤油味の鶏肉を飲み込む。
普段あまり人の顔を見ない僕は彼らに相槌を打つことができない。
「別にいいじゃない。私はこの国の方が楽だな」
不意に差し込まれた声に男たちの会話が一瞬止まる。
顔を上げると、そこには駐在者で唯一の女性である白石さんが立っていた。
かく言う彼女はナチュラルではあるもののきちんと化粧をしている。
「でも、白石さんは毎日してるじゃないですか」
負け惜しみのような先輩の台詞に対して、白石さんは涼やかに笑ってみせた。
「私はね、メイク好きだから。でも会社に来るのにメイクの必要性を感じない人だっているでしょう。そういう人たちからすれば、日本は窮屈かもよ」
そして白石さんは僕の前に座り、一瞬黙った男性陣もやがて食事を再開する。
「そういえば紅野、おまえ来月日本だっけ」
「あぁ、はい。僕は単なる引率役ですけど」
そう、定期的に行われる日本本社との技術交流会のため、僕は同じ設計部のローカル社員を連れて一時帰国することになっていた。
会議の内容だけ聞けばリモートで良さそうなものだが、実際はローカル社員の慰労を兼ねており、それをモチベーションにしているメンバーも少なくないと通訳から聞いたことがある。
「え、じゃあ免税店での買い物お願いしていい?」
白石さんがすかさず会話に入ってきた。
僕が頷くと彼女の表情がぱぁっと明るくなる。
「やった、リップがそろそろ切れそうだったんだ」
「あぁ、買い物って化粧品ですか?」
「うん、デパコスってこっちで買うと高いんだよね。海外出張の予定なくて困ってたから助かる」
上機嫌な白石さんを前に僕は「そういうものですか」と返した。
化粧をしない僕からすると口紅の性能の違いはよくわからない。
メーカーが違えば書き味も違うものなのだろうか。
そんなことを考えつつ、無粋な疑問をお茶でごくりと飲み込んだ。
昼食を終えて食器を返しにいく途中、食堂の隅でシュさんを見かける。
周囲のローカル社員たちが楽しそうに笑い声を響かせる中、彼女は一人まっすぐな姿勢で麺類を食べていた。
その凛とした佇まいが何故だか僕には日常風景からくっきりと浮かび上がって見えて――そしてふと思い出す。
彼女も日本行きのメンバーの一人であるということを。
***
日本では部下なし主任の僕だが、この国では設計部マネージャーという大層な肩書きが付いている。
今日は技術交流会の資料レビューだった。
通訳のジャスミンさんが翻訳する説明を聞きながら幾つか指摘をするが、レビューが終わったメンバーは皆安堵した表情で会議室を出ていく。
本番までに資料を直してくれるのかいささか不安になっていると、ドアが静かに開いた。
「クレノさん、お願いします」
シュさんが現れる。
時刻は17時目前、気の早い社員たちは終業のベルが鳴るのを今か今かと待ち構えている頃合いだろう。
「ねぇクレノさん、シュさんは日本語喋れるから私帰っていいですか?」
ジャスミンさんがそう言いながら片付けを始める。
「まだあと3分あるけど」
「クレノさん、細かいですね」
別に僕が特段細かいわけではないと思うけれど、満面の笑みを浮かべて帰り支度をする彼女を見ると逆らう気も失せてくる。
「わかったよ、おつかれさま」と言うとジャスミンさんは素早く去っていき、あとには僕とシュさんだけが残された。
そんな状況に心を揺らす様子もなく、シュさんは淡々と資料の説明を始める。
通訳を介さずに紡がれるその説明は理路整然としており、特段修正も不要に思えた。
それでも何か改善点がないか考えつつ資料から顔を上げると、真剣なシュさんの顔が視界に入る。
その時、シュさんの顔がいつもと違うことに気付いた。
白い肌は普段通りきめ細やかで、眼鏡の奥に佇む目元も自然体そのものだ。
しかし、赤く染まった口唇が鮮やかにその存在を主張する。
滑らかに動くその赤に、いつしか僕は見惚れてしまっていた。
「……クレノさん?」
凛とした声に意識を引き戻されると、まっすぐな眼差しが僕を捉えている。
慌てて「あ、すみません」と気付き事項を伝えると、彼女は真剣な眼差しでメモを取った。
その落ち着いた所作にも視線が惹き付けられる。
「わかりました、ご指摘頂いた点を修正します。定時を過ぎてしまいすみませんでした」
「――あ、いえ、こちらこそ。資料の完成度が高くて、大したアドバイスもできずすみません」
そう素直な気持ちを伝えると、彼女は驚いたように目を丸くした。
そして――ほんの少しだけ笑みを浮かべて「ありがとうございます」と呟く。
初めて見るその穏やかな微笑みと、賑やかな職場ではかき消されてしまいそうな優しい声が、僕の胸にじんと明かりを灯した。
この国に赴任してから10ヶ月、単なる日常と化した世界にほのかな色が付く。
海外経験がほとんどなかったこともあり、初めてこの地を訪れた時には不安しかなかったが、こういう日々が続くのなら駐在生活も悪くはないと思った。
――そう、この時までは。
「――反日運動?」
問い返した僕に白石さんが頷く。
退勤バスは渋滞に巻き込まれ、アパートまで辿り着くにはまだまだ時間がかかりそうだ。
他の駐在者たちは寝たりスマホを眺めたりと各々の世界を楽しんでいるが、僕は隣の席に座った白石さんと世間話をしていた。
「うん、日本にいる総務の同期から個別に連絡があって。正式にはまた通知が出るみたいだよ」
白石さんがペットボトルの水を一口飲み、続ける。
「最近は落ち着いているけど、昔はかなり大変だったらしくて。日系スーパーが襲撃されて、日本人駐在者に外出禁止令が出たりとか」
そういえばそんなニュースを聞いたことがあった。
手元のスマホで調べてみると、偶然にも僕がいつも買い物をしている店だ。
もう20年以上前の話とはいえ、身近な場所でそういうことがあったと聞くと背中に冷たいものが走る。
「ちなみに紅野くんは気付いてないと思うけど、今も反日感情を煽るようなニュースが出る度に皆SNSで反日ポスト書いてるよ。私の通訳もそうだし」
「えっ」
思わず声を上げた僕を見て、白石さんが苦笑いを浮かべた。
「勿論全員じゃないと思う。でもうちの社員の皆さんにも、私たちに見せない顔があるんだよ」
ふと、脳裡をシュさんの顔が掠める。
果たして彼女もそうなのだろうか。
「まぁどうなるかわからないけど、お互い気を付けようね」
「……はい」
――そしてそんな会話をした翌週、今年の研究報告会が中止になったことを僕は社内通達で知った。
「……なんだよ、それ」
傷一つなかった氷でも、ふとしたきっかけさえあれば、途端にひび割れてしまう。
それを眺めることしかできない自分が虚しくて、僕は静かに口唇を噛んだ。
***
会議はなくなったものの、僕は予定通り一時帰国することになった。
日本に帰る必要性はあまりないけれど、たまには帰ってこいという在籍元上司の計らいを断る理由もない。
それは帰国を数日後に控えた或る日のこと、定時過ぎに会議を終えて席に戻るとほとんどの社員が退勤していた。
僕も帰ろうと準備を始めたところではたと気付く。
日本から頼まれた資料について、今日中に提出するよう指示を出した担当者の机が綺麗さっぱり片付いている。
嫌な予感が走ると共に胸元のスマホが鳴った。
『紅野、例のデータまだ届いてないんだけど、どんな状況?』
久方振りに聞く上司の声は、懐かしさよりも切迫感を持って僕の耳に響く。
僕は「すみません、もう少しかかりそうです」と平静を装いながら担当者のメールを探すが、どう検索しても件のデータはヒットしない。
『わかった。明日の朝には社長に一報入れなきゃいけないから、ひとまず待ってるよ』
絶望的な宣告に思わずうなだれる。
最悪自分で作るしかないが、そもそも元のデータがどこにあるかわからない。
一から作るとなると何時間かかるのか――そんな逡巡をしていると、トントンと肩を叩かれる。
「……クレノさん、何かありましたか?」
振り返ると、そこにはシュさんが立っていた。
「本当に助かりました。シュさん、ありがとうございました」
僕の言葉に、シュさんは口元を緩めて頷く。
ぼんやりとしたオレンジ色の光に照らされたシュさんは、会社で見るよりもどこかやわらかい表情に見えた。
最終的に例の資料はシュさんと僕とで完成させ、事なきを得た。
シュさんによると、担当者は今日が〆切とは知りつつも、定時になったので帰って明日やろうとしていたらしい。
国民性なのか個人の性格なのかはわかりかねるが、海外では想定外のことが度々起こることを改めて痛感した出来事だった。
そして僕たちは日本料理店で向かい合っている。
助けてもらったお礼をしたいと申し出たところ、シュさんから「天ぷら蕎麦が食べたい」とリクエストがあったのだ。
たまに駐在者たちで訪れるこの店は現地人にも人気だが、今日はがらんとしている。
普段なら不安に思ってしまいそうなこのシチュエーションも、今日ばかりは僕にとって好都合だった。
「お待たせしました」
冷えたビールが二つ運ばれてきたところで僕は自分の迂闊さに気付く。
そう、この国ではビールを常温で飲むのだ。
しかし、シュさんは気にする素振りもなくグラスを手に取る。
「すみません、ビール冷たいですよね」
「大丈夫です。せっかく日本料理店に来たので、日本式で飲みたいです」
二人で杯を交わし、ようやく人心地が付いた気がした。
目の前のシュさんがくぴりとビールを飲んだあと、穏やかに口元を綻ばせる。
なかなか見られないその表情に、僕の口もほろりと緩んだ。
「シュさんは本当に日本語が上手ですね。日本に興味を持つきっかけはあったんですか?」
「元々日本のドラマが好きだったので。でも、途中からは生活のためです」
「生活?」
シュさんが頷く。
「日系企業に入れれば給料も高いですし、なにより都市部で働けるので。地方に残る両親への仕送りができます」
そこまで話したところで、注文していた天ぷら蕎麦が届いた。
丼の中央にはからりと揚がった海老が載せられ、傍らには青じそがそっと佇んでいる。
前を見ると、シュさんがその瞳をきらきらと輝かせていた。
天ぷら蕎麦、余程好きなんだろう。
普段の落ち着いた様子とのギャップに微笑ましさを感じてしまう。
「嬉しいです。日本出張の時に食べたいと思っていたので」
「……出張、残念でしたね」
あまり暗くなり過ぎないようにぽつりと伝えると、シュさんは「仕方ないです」と答えた。
「日本のことは好きです。勿論日本人のことも」
――でも、とシュさんは一拍置いて続ける。
「私はこの国の人間ですから、国の方針に背くことはできません」
その台詞は僕の浮かれた心を凍てつかせるには十分なものだった。
咄嗟に返す言葉が見付からない僕に、シュさんは寂しそうに微笑んでみせる。
「……誰だって、自分の生まれた国を愛するのは自然なことでしょう?」
そう呟いた彼女の口唇は、心なしかいつもより薄く乾いて見えた。
***
ずるる、と蕎麦を啜る。
上に載った海老の天ぷらは立派なもので、噛めばさくりと衣がほどけた。
十分にだしの利いたつゆを味わいながらも、僕はシュさんと食べたあの日の天ぷら蕎麦の味を忘れられないでいる。
「――ごちそうさまでした」
威勢の良い「ありがとうございました」を背中に聞いて空港の中を歩く。
日本出張の行程も残すところあとわずか、僕にとっての最重要ミッションが待ち構えていた。
歩くこと5分――僕はおよそこの世の赤を網羅したような場所にいる。
たまに免税店で買い物を頼まれることはあっても酒と煙草くらいで、この一帯に立ち入ったことはない。
色とりどりの赤に囲まれながら、僕は白石さんに頼まれた口紅を探し始めた。
「お客さま、何かお探しでしょうか」
すぐさま店員に声をかけられ「あぁ、はい」と思わず挙動不審になる。
白石さんから聞いた品番を告げると、店員は直ちに目当ての品を持ってきた。
「ありがとうございます。すごい種類ですね」
「えぇ、お客さまお一人お一人口唇のお色味は違いますので、多くの種類を取り揃えております」
そう言って微笑む彼女の口唇は真紅に染まっている。
僕の隣に立つ女性客は白石さんのものより明るい赤を手に取っていた。
そのまま視線をずらしたところで、ふと視界に別の赤を捉える。
思わず動きを止めた僕を見て、店員が「そちらも人気のお色味ですよ」と商品を手に取った。
出張の戦利品を携えて今日も僕はがたがた揺れるエレベーターを降りる。
受付に座るしかめっ面の男に「ハロー」と声をかけると、想定外にも「ハロー」と返ってきた。
驚いて二度見した僕に男はニヤリと笑ってみせる。
どういう心境の変化かはわからないが、珍しいこともあるものだ。
「紅野くんありがとう! これこれ、この色が好きなんだよね」
通勤バスで隣に座った白石さんに頼まれた口紅を渡すと、彼女は表情を輝かせて言った。
「売り場入りづらかった? 無理にお願いしちゃってごめんね」
「いえ、大丈夫です。僕も勉強になったので」
「勉強?」と問い返す白石さんに頷きながらガサガサと袋を漁る。
駐在者たちにはおつまみセット、職場のメンバーには抹茶味のおかし、そして――目当てのものを袋の底に探り当て、僕はそれをそっとポケットに忍ばせる。
「――この世界にはたくさんの赤があるということを」
工場に到着すると、道路の反対側に通勤バスが停まっていた。
その中にシュさんの姿を見かけて、僕は彼女の元へと歩き出す。
「シュさん、おはようございます」
前を行く艶やかな黒髪に声をかけた。
彼女は振り返ったあと「おはようございます」と微笑み、そのまま二人で設計部の執務室まで並んで歩く。
「日本出張おつかれさまでした。いかがでした?」
「あぁ、久し振りだったので少し懐かしい気分になりました」
僕の回答に彼女が「そうですよね」と答える。
その表情に寂しさの影を感じたので、僕は「ちょっといいですか」とそのままシュさんを会議室に招き入れた。
「あの、これ良かったらどうぞ」
ポケットからその箱を取り出せば、シュさんが長い睫毛をぱちぱちと揺らしてみせる。
おずおずとそれを手に取った彼女に箱を開けるよう促すと、瞬間、眠っていた色が目を覚ました。
「――クレノさん、これ……」
そう、彼女の手の中には穏やかな赤が咲いている。
決して主張し過ぎず、だからといってぼやけてもいない――優しく佇むその口紅は、まるで桜のようだった。
「シュさんにおみやげです」と伝えると、彼女は驚いたように顔を上げる。
「売り場を眺めていたら、数えきれない赤の中でこの口紅が輝いて見えました。その時ふと思ったんです――きっとあなたに似合うだろうと」
瞬間、シュさんの頬が鮮やかに染まった。
手元の口紅にも似たその赤に導かれるように、僕の頬も熱を持つ。
そして思わず「……実は即席天ぷら蕎麦をおみやげにしようか迷ったんですが」と付け加えると、彼女が目を丸くした。
「シュさんは次回も必ず研究報告会のメンバーに選ばれると思ったのでこちらにしました。天ぷら蕎麦は日本に行った時のお楽しみということで」
そこまで言ったところで、ふふっと吹き出す声がする。
「じゃあ、日本に行ったら本場の天ぷら蕎麦を食べてみたいです。クレノさん、連れていってくれますか?」
「勿論です。おいしいお店をご案内しますよ」
僕の返事を受けて、シュさんは嬉しそうに笑った。
それはまるで、優しく花が綻ぶように。
穏やかに緩む口唇を見ながら、僕はそれが桜色に染まる様を想像した。
――氷は割れ、雪解けの季節がくる。
やがて僕たちの元にも春が訪れるだろう。
(了)
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
近年世界情勢が不安定で、国家間の関係性が拗れるケースが散見されます。
ですが、必ずしもそこに生きている個人間の関係性もが断絶されるようなことにはならないでほしい、そんなことを思いながら書きました。
この世界にはたくさんの赤があって、そしてどんな赤も美しい。
お忙しい中、あとがきまでお読み頂きありがとうございました。




