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買い物と不満

 本屋を去って僕たちは服を選びにきていた。


カナ「雪様、この服を試着していただきたく!」

ユキ「これ…布面積少なくない?」


大事な部分は隠れているが、これでは下手をすれば露出狂だ。流石に捕まりたくはない。


ナナミ「わかってないなぁ〜かなっちは。雪くん!これ着てみて!」

ユキ「いや、何もないじゃん!」

ナナミ「えー?見えないの?これは頭の悪い人には見えないんだよぉ?」

カナ「そうですね。私には見えてますので。」

ユキ「僕ってそんなにバカかな…」

カナ「い、いえ!そんなつもりでは!」

ナナミ「ごめんなさい…」


少し泣き真似をするだけで謝ってもらえる点でいうことこの世界はかなり優しいものだ。


サクラ「最後は私…これをお願い」

ユキ「おー!これはいいかも!着てくるね」

サクラ「うん」

カナ「ちょっと!なんで桜だけ普通の服なのよ!」ボソボソ

サクラ「みんなわかってない…あんな服、普通に考えて着てもらえるわけがない…ならどうするか…普通の服を選ぶ…出来るだけ露出が少なく、かといって暑くもない。普段使いのできる服…」ボソボソ

ナナミ「でもそれじゃあ雪くんであんなことやこんなことを妄想できないじゃん!」ボソボソ

サクラ「これだから性欲丸出しのメスは…まさか佳奈もこんなにPONになると思ってなかった…」ボソボソ

カナ「だって男性に服を着てもらえる機会なんて…ハッ!まさか!」

サクラ「そう。出来るだけ普段使いしやすい服を選ぶことによって買ってもらった時によく着てもらえる。そうなれば、雪くんの一部を私が犯しているといっても過言ではない!」ボソボソ

ナナミ「そんな…」


なんかみんなが騒がしいが無視して早く試着してこよう。この世界の服屋はちゃんと男女で試着室を分けているらしい。場所よってはないらしいが、この服屋、ラファスはかなり有名でそこら辺をちゃんとしているため男性客も多いらしい。


ユキ『でも、この服…高いんじゃないかな…』


服を着終わった僕はそんなことを思いながら外に出る。すると店中の視線が僕に向く。


カナ「あぁ…私の目の前に天使が…」

ナナミ「幻覚よ…うちらの目の前にいるのは天使なんて言葉じゃ言い表せないわ…」

サクラ「2人ともバカ…雪くんが天使より上の神的存在であることなんてわかってたはず」

ユキ「桜さん…服を選んでもらって嬉しいんだけど、流石に値段が…」

サクラ「大丈夫、私が払う」

ユキ「え!!?」

サクラ「私が選んだんだから買うのは当然、そのつもりで高いのも選んだ。」

ユキ「でも、何も返せないよ」

サクラ「なら、次の休みにでも私とデートをしてほしい…」

ユキ「え、それって…」

カナ・ナナミ「待ったァ!」

サクラ「ッチ…」

カナ「危うく意識が飛ぶところでしたよ」

ナナミ「いいパンチだったわ…でもギリギリで耐えたわよ!」

サクラ「そのまま数時間寝とけばよかったのに」ボソボソ

ユキ「はいはい。言い合いはそこまでにして!でもやっぱり買ってもらうのは気が引けるよ」

サクラ「こんな時以外でお金を使う機会がない…なら雪くんのために使いたい」

ユキ「嬉しいけど…うーん…じゃあ半分でいいかな?」

サクラ「うーん…しょうがない…それでいい」

ユキ「やった!それじゃああと数着決めようか」

カナ・ナナミ「ぐぬぬぬ」


そのあと僕たちは5着ぐらい選び会計を済ませるのだった。


・・・


 服屋を出てから数十分、僕たちは定食屋に来ていた。僕たちは席に案内されメニューに目を落とす。


ユキ「美味しそうなの多いなぁ〜」

カナ「雪様はこういうのも好きなのですか?」

ユキ「そうだね。こういう定食系は好きかな」

サクラ「そうなんだ…私も好き」

ナナミ「うちもー!」

ユキ「っと、早めに決めちゃおうか。僕はこれで…」

カナ「私は…」


・・・


カナ「雪様は最近校内で不満はありませんか?」

ユキ「うーん…」


結構あるが、元の世界だったら違和感だったってだけでこの世界では普通なのかもしれないと考えたらどれも言い出しづらい…例えばこれは学校関係なしに女性の服装がラフすぎる。健全男子が毎日見るにしては若干刺激的すぎる。女性ばかりの世界なら少しの露出程度は気にもならないのかもしれないけど、流石に毎日それで興奮しているのを隠すのはなかなかにきつい。他はやっぱり男友達ができないことだ。うちの学校に男子生徒は7人、うち5人は不登校…これじゃあなかなか友達が作れない。もちろん女子と友達になれるのも嬉しいのだが、それでもやっぱり同性の友達は欲しい。何故なら女子の前じゃ下ネタを言えないからだ!男同士だったら、多少の下ネタでバカ笑いとか出来るし、趣味も合いやすいだろう。だからめっちゃ欲しい!ちなみに今学校に登校しているもう1人の男子生徒は一年生にいるらしい。


ユキ「特にないけど、男友達は欲しいかな」

カナ・ナナミ・サクラ「!?」

カナ「あのー…ちなみに雪様はあの…」ゴニョゴニョ

ユキ「ん?ごめん、もう一回お願いできる?」

カナ「雪様は…あの…女性より男性の方に興味があるのでしょうか?」

ユキ「?『どういう意味だろう…友達的な意味かな?』うーん…両方ともかな」

サクラ「両方いけると言うこと?」

ユキ「え?…う、うん…『いける?』」

ナナミ「じゃあ別に女性が…その…対象外ってわけじゃないんだよね?」

ユキ「うん、そうだね『なんか言い方がなんかあれだけど…』」

カナ「ほっ…『まさか雪様がゲイである可能性を見落としていたなんて…』」

サクラ『本来ならこんな質問セクハラ案件…雪くんがセクハラとか知らない純粋な人だったから聞けた…』

ナナミ『なんか答え方に違和感あったけど…気のせいかな?』

ユキ「ん?『急に無言なってどうしたんだろう?』」


その後僕たちは届いた定食を食べてその店を後にした。

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