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ep5 悪役令嬢じゃん俺。

シャララーン。可愛い女の子が完成〜!誰かって?俺゛だよ゙お゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙…はぁあ、どうしてこんな目に…。てか、なんてゆーか、この姿…妹じゃね…?ん〜、いや、この姿どっかで…って、あ!!あの攻略本の悪役令嬢の挿絵!そうそう、写真も載ってるんだよね〜。1話目では俺は載ってると言っただけで、名前だけとは言ってないし。てゆーか、この格好、もう完璧に一致してるんだが。もしかして、ゲーム内でもこんなふうにリーフィルクが身代わりに!?可哀想に。哀れ哀れ。って、他人事じゃないじゃん!!リーフィルクは俺なんだった…。てゆーか、なんで女装…?綺麗にメイクまでして。目の隈消えてるし。メイクってすげー、じゃなくて。

『お母さま、どうして私が女装を…?』

お母さまが妹を可愛くできなくて限界迎えて俺を可愛くし始めたとか?

「いいから、行くわよ。そろそろ来るわよ、お客様」

あ、答えてくれないんだ。てゆーか…

『そ、そのお客様って…?』

「皇太子よ」

…こ、こ、こっ…皇太子…?聞き間違いかな…?皇太子ぃ…?何故……?

「あなたにはフィーの代わりをしてもらうわ」

嘘でしょ〜!?メルでいいじゃんか、病気だけど…。

てか俺、まだ女の子できるんだよね〜…。あ〜あ、

そう、俺はまだ声は高いし、1歳下の妹と同じくらいの背丈だ。妹とそっくりの顔だし、女装したら俺でさえ見分けられる気がしない。あ〜、早く大きくなりたいよ〜。そのためにはやっぱ寝なきゃね!うん、だから寝たい…!

とも言えるはずもなく、もちろん皇太子をお出迎えしにいった。

お母さまには妹らしくしろと、お客様に男と悟られるな、お前は今から女だ、と言われた。だから…声や動作を可愛らしく、言葉遣いに気をつけた。見た目だけでなく、行動も可愛い女の子そのものだ。

もしかして俺って結構才能ある…?

そして皇太子とご対面…!

皇太子は妹と同じ7歳…フッ、年下か。年下め、なんでそんな賢そうなんだよぉ…!!くそ〜!俺より絶対賢いじゃん!!

そういろいろ妄想膨らませてたらお母さまがコソッと囁く声で我に返った

「いらっしゃったわ。失礼の無いようにね」

( ゜д゜)ハッ!本当だ今、扉が開いたところだった。

出てきたのは俺より数センチ背が高い男だった。あいつが皇太子か…?

「ようこそお越しなさいました。皇太子殿下」

皆が頭を下げたので慌てて下げる。もちろんスカートをつまんで横に広げてね。好きな小説を追っかけて漫画やアニメも全部見たんだ。ヲタクをなめるんじゃねーぜー?

「皇太子殿下、こちらは私の娘のメルフィーナでございます」

『メルフィーナ・アイルハートですっ…(出せる限りの萌え声)』

「私は、ジークファルト・ルイ・ディエロスだ。よろしくな」

『よろしくお願いします。ジーファルス様』

「失礼な、ジーファルスではない」

『え、』

「ジークファルトだ!全然違う!」

『あっ…すみませんっ…』

いやぁ、覚えにくいねぇジーク…え〜っと……

「お前…それでも我の婚約者なのか?名前くらい覚えておくべきだろう」

え?婚約者……?うん、俺の知ってる意味…で…合って…るよね…?ね!?

『こn…んむぅ!?』

口にクッキー突っ込まれた。美味しい。てかなんで持ってるんだろ…。あ、こんな時のためか。流石親だねぇ。てか、なんかさっき名前間違えてからずっと視線を感じると思ってたけどお母さまか。すごい。笑ってるはずなのに目が笑ってないように感じる。怖いっ…もうお前は何も言うなってことか。もちろん喜んで!!もうこの秀才とは話したくないの。早く変わってほしいくらいだよ。

どうしてこんな目に♪に♪に♪

興味がないこと本気じゃないもの全部後回しで♫

知ってることは知らんぷり私は終わってる♬



曲名:テトリス

本文:二行目

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