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転機の訪れ アストラルゲートを探して

授業が終わると、翔太たちは図書館に向かい、古代の書物を再び手に取った。メッセージの解読を進める中で、アストラル・ゲートの存在が示唆されていることが明らかになった。


「この部分には、次の試練に関するヒントが書かれているようだわ」とシルフィが指し示した。


「このシンボルは、以前に見たことがある。これは『アストラル・ゲート』と呼ばれる古代のポータルを意味しているんだ」と翔太が言った。


「『アストラル・ゲート』?それはどこにあるの?」と美咲が興味津々に尋ねた。


「アストラル・アカデミアの地下深くにあると伝えられているけど、その場所は長い間誰にも見つけられていないんだ」とシルフィが説明した。


「もしそのゲートを見つけることができれば、次の試練の場所に行けるかもしれないね」と陽子が言った。


「そうだね。さっそく探しに行こう」と翔太が決意を込めて言った。


---


探索の準備


---


翔太たちはまず、アストラル・ゲートを探すための道具を揃えることにした。シルフィの助言を受け、必要なアイテムを調達するためにアカデミアの街を再び探索することに決めた。


彼らはまず、魔法道具店に向かった。店内にはさまざまな魔法の道具が所狭しと並べられており、店主が笑顔で迎え入れてくれた。


「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」と店主が尋ねた。


「アストラル・ゲートを探すための道具を探しているんですが、何かおすすめはありますか?」と翔太が聞いた。


店主は考え込むようにしてから答えた。「アストラル・ゲートを探すとなると、まずは古代の魔力を感知するためのクリスタルが必要ですね。これを使えば、強力な魔力の存在を探知することができます。」


「それは良さそうですね。ぜひそれをください」と翔太が言った。


「他にも、道中での防御用にバリアジェムも持っていくと良いでしょう。これは緊急時に強力な防御壁を展開することができます」と店主が続けた。


翔太たちは感謝の意を伝えながら、必要な道具を購入した。クリスタルとバリアジェムを手に入れた彼らは、次にアストラル・ゲートについて詳しい情報を持っているかもしれない人物を探しに行くことにした。


---


情報収集


---


翔太たちは街の広場で、アストラル・ゲートについての情報を持つ可能性のある人々に話を聞いて回った。広場には様々な生徒や教師が集まり、賑わっていた。


「アストラル・ゲートについて知っている人を探さないとね」と美咲が言った。


「そうだな、まずは学園の長老に聞いてみるのが一番かもしれない」と陽子が提案した。


彼らは学園の長老であるグレゴリー教授に会うため、彼の研究室に向かった。教授は古代の魔法に詳しいと評判の高い人物だった。


「失礼します、グレゴリー教授。私たちはアストラル・ゲートについて知りたいのですが、お話を伺えますか?」と翔太が尋ねた。


グレゴリー教授は眼鏡を押し上げながら、彼らに向き直った。「アストラル・ゲートか…それは古代の魔法使いが使った非常に強力なポータルだ。だが、その正確な位置は長い間失われていると言われている。」


「何か手がかりになるような情報はありませんか?」とエリカが尋ねた。


教授は古い地図を取り出し、彼らに見せた。「この地図はアカデミアの地下の詳細を示している。ここにある印がアストラル・ゲートの可能性がある場所だ。」


翔太たちは地図をじっくりと観察し、その場所を頭に叩き込んだ。


「ありがとうございます、教授。これを参考にして探してみます」と翔太が感謝の意を表した。


---


地下探索の開始


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翔太たちはシルフィと共に、地図に示された場所を目指してアカデミアの地下へと向かった。地下は暗く、ひんやりとした空気が漂っていた。石造りの廊下を進む中、古代の彫刻や壁画が彼らの目に入った。


「この場所、本当に古いんだね」とエリカが言った。


「ええ、ここはアカデミアが建てられる前から存在していた場所なんです」とシルフィが説明した。


彼らが進むにつれ、道はますます複雑になり、まるで迷宮のようだった。道の途中にはいくつもの分岐点があり、慎重に進む必要があった。


「地図をしっかりと見て進まないと、迷子になってしまうわ」と美咲が警告した。


翔太は、一つ一つの分岐点を慎重に進んでいった。途中、古代の魔法陣が描かれた扉や壁画に出会い、その度に足を止めて観察した。


「ここに何か手がかりがあるかもしれない」と陽子が言った。


翔太たちは古代の文字を解読し、そこに隠されたメッセージを読み取った。メッセージには、アストラル・ゲートに関するヒントが書かれていた。


「この方向に進むと、アストラル・ゲートに近づけるみたいだ」と翔太が地図を見ながら言った。



翔太たちはいくつもの扉を通り抜けた。その中には、古代の魔法陣が描かれたものや、石でできた頑丈な扉がいくつもあった。彼らは一つ一つの扉を注意深く調査し、呪文を唱えて開けていった。


「ここはすごく広いね」とエリカが感嘆の声を上げた。


「ええ、アカデミアの地下にはまだまだ多くの謎が隠されているわ」とシルフィが答えた。


ある扉を開けると、巨大なホールに出た。天井は高く、壁には古代の魔法使いの彫刻が並んでいた。中央には大きな石の台座があり、その上には古代の書物が置かれていた。


「これは…何か重要なものが隠されているのかもしれない」と翔太が言った。


「慎重に調べてみよう」と陽子が提案した。


彼らは台座の周りを調査し、古代の書物を開いてみた。そこには、アストラル・ゲートに関するさらなるヒントが記されていた。


「この書物によると、アストラル・ゲートは複数の試練を越えた先にあるみたいだね」と美咲が読み上げた。


「その試練がどんなものかはわからないけど、これが私たちの次の目標だね」とエリカが言った。


---


新たな試練の始まり


---


翔太たちは書物に記された試練の手がかりを元に、さらに奥へと進んだ。道中、いくつもの魔法陣やトラップが仕掛けられており、彼らは慎重に進んでいった。


「このトラップ、かなり古いけどまだ作動するみたいだね」と陽子が言った。


「そうだね、ここは本当に危険な場所だ。でも、私たちは必ずアストラル・ゲートを見つける」と翔太が決意を込めて言った。


途中、彼らは古代の魔法使いの霊に出会った。霊は彼らに試練を与え、その試練をクリアすることで先に進むことができるようになった。


「この霊、かなり強力な存在だわ」とシルフィが警告した。


「みんな、気をつけて!」とエリカが叫んだ。


翔太たちは霊の試練に挑み、持ち前の魔法の力を駆使して立ち向かった。

翔太たちは試練を乗り越えるため、持ち前の魔法の力を存分に発揮しながら懸命に戦った。


彼らは協力してさまざまな呪文を唱え、霊の攻撃をかわしながら反撃をしていった。時にはシルフィの助言を受けながら、それぞれの得意分野の魔法を巧みに使い分けた。


試練は容易ではなかったが、彼らの団結力と魔法の腕前により、ついに霊を打ち破ることができた。霊は敗れながらも、彼らの勇気と力に敬意を表した。


「見事な戦いだった。そなた達の資質が認められた。これより先に進むがいい」


霊がそう言うと、奥の方へと続く扉が開いた。彼らはお互いを労いながらその扉をくぐり、アストラル・ゲートに一歩近づいた。


しかし、そこには他の試練が控えているかもしれないと覚悟を決めた。古代の魔法使いが残した試練は並大抵のものではないだろう。だが、仲間と力を合わせれば、きっと乗り越えられると信じていた。


新たな試練に向け、翔太たちは前を向いて進み続けた。アカデミアの地下に隠された秘密に、一歩ずつ近づいていくのだった。

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