表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/57

46話 試練開始

バシャンッ


浮遊感が途絶えたと同時に打ち付けられたような衝撃に息が一瞬詰まるが次の瞬間、息を吸い込む動作が大量の水を飲み込むハメになるのに驚き藻掻けば浅瀬だったらしく水面から顔を出す事で酸素を取り込む事が出来た。



「げほっ・・・ごほっ・・・!!!」



飲み込んだ水を吐き出そういくらかせき込んだけど・・・おいこら守護霊!!

下手したら溺死案件止めろあいつぅ・・・。

水をかき分け完全に陸地に上がる。

左手には手放さずにある刀・・・・薬研はどこ・・・?

あっ、ちょっと沈んでた。


薬研を回収してから持ち運びどうしようかと頭を悩ませる。

こう・・・アイテムボックス的なスキルない?

スキルポイントで取得できないかチェックだな。

良さげなのは1つ。



異空間収納 500SP



えーっと今自分のSPは・・・・275。

はい、足りません!!!!!

薬研どうしよう!?持ち歩き!?戦闘中にどっか吹っ飛んだりとかモンスターに破壊とかされない!?

地道にレベル上げてSPゲットしよ・・・。


上着は脱いで水を絞れるだけ絞る。

塗れた服なんて重すぎるからね!



「で、どこに行くかなぁ・・・。」


周りを見れば浅瀬な湖・・・深いところでも腰辺りまでしかなさそう?

それでも結構広いな・・・上流っぽいところから水が流れ込んで来てるのも見えるから下流もどこかにあるんだろう。

そんな湖のど真ん中・・・中州部分に今います。

ここちょっとした陸地があるだけで他はなーんにもないし。



【はーい!薬師スキル持ちの君のお題はこっちらー☆】


「は?」



軽快な声と共になんか変なのが飛び出して来た。

それはデフォルメされた・・・ブサ猫。

子供の落書きをデフォルメ化したぬいぐるみ。

こっちの驚きなんて無視してデデン♪とばかりに巨大な立て札のようなものをこっちに見せて来た。

そこに書かれてるのは・・・。



「ポーションの素材採取及び調合ぅ?」


【ですです~☆


ダンジョン10階までは各自の職業に合わせた試練となっておりまぁっす!


ワタクシは生産スキル持ち担当でございます、カヒコでぇす。】


「担当?」


【ですです、ワタクシの他にも担当はおりまぁす。


生産、魔法、戦闘の3分類。


さらぁに、魔法では支援、攻撃で別れぇ~戦闘は近距離、中距離、遠距離、盾にわかれておりまぁす!】



生産職は少ないと判断されたのかな?

いや、それでも数足りないんじゃない?


【ちなみぃに、分類されておりますが数はそれだけでぇっす。


ワタクシ達には【分体】と言う自分のコピーを作れまぁすので教える分野ごとの数の人形だけで構わないのでぇす!


ぶっちゃけ資材無いから特化作って基礎だけ学べ!!あとは知らん!!って、事でぇすよぉ?】


「ぶっちゃけた!?」



急にスンとチベスナ顔になって言い出したカヒコに驚けば良いの?

いや、それよりもこいつのテンションジェットコースター過ぎない?

会話してると正直疲れるけどさ・・・。



「・・・君作ったのって?」


【ンー?んん~?言って良いのでぇすかねぇ?


【人形師】の職業の前回召喚された方とだけお伝えしておきましょぅ?


ワタクシ、創造主に怒られたくはございませぇんのでどこまで話して良いかわからない以上は~教える事は出来ませぇん。】



なるほど、ならこいつが教えるのは生産職のスキルとかについてか・・・。

まぁ、時間はあるがない?時間を遡るとかやっべー奴としか思えないのをやるんだし失敗したらやばくないかなその魔法?

・・・魔法知識は無いからさっぽろう。

これはさっぽっても許される!・・・ハズ。

知識が無いから考察も出来ないしなぁ。



「えーっと・・・お題ってクリアしないといけないの?」


【ですでぇっす!10階まではそれぞれの基礎を学んでいただく為の場になりまぁっすので階ごとの課題クリア=次の階への階段が出る仕様になっておりまぁす。


なので、クリアしないと一生1階に居続ける事になりますぅ?】


「うわぁ・・・。」



何その永久なる監禁コース?

課題がクリア出来なきゃ監禁コースじゃん。

それはいやだわ・・・。



「しつもーん!課題は分かったけど知識ない!!!」


【ポーションに必要な薬草と水の採取となりまぁす。


はいこれぇ、薬草図鑑~これ見て確認してくださぁい。】


「ぶっあつ!?」



拳を並べて同じぐらいな分厚さってなぁに?

え?マジで???多すぎない?



【知識としてぇポーションに必要な素材はぁあなたの中にすでにあるはずでぇす?


生産職の方は道具があれば勝手に思い浮かぶそうなんでぇす。】


「道具・・・。」



道具と言う言葉に一端刀をベルトに挟んでから両手で薬研を持つ。

そうすれば頭の中に直接イメージが来る。

水と何かの薬草だけど・・・名前がわかんない。

ちくしょう・・・名前が分かんないと調べられないぃ!!!

くっそ!!絵の方で目次ないの!?


図鑑を開けばうん・・・絵の方であった・・・良かった。

薬草名わかんないとか鬼畜過ぎる・・・・。



【あっ、図鑑の方は召喚された方々が絵の方でわかるように目次付け足してましたぁ。】


「ありがとうっ!!!素材のイメージはあったけど名前無かったから助かるぅ!!!!」



無かったら役立たずコースでした!!!

これで、課題に取り込む事が出来ます先輩方っ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ