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34話 浸透

国側も調査で予想通りに時間がかかってるらしく1週間過ぎた。

まぁ、そうだろう。

文官、メイド、執事、軍人から出入りしていた貴族とか聴取する対象が幅広い。

全員聞くのにも一苦労だろう。

後、貴族に至っては地方から出て来たのもいるらしいからそっちの聞き取りも本当なら時間がかかる。


電話みたいな魔道具を利用して連絡を取り合うのだけは可能らしい。

ただ、古式魔道具と言う遺跡やダンジョンから稀に出て来る古代の技術で作られ現代において再現、製作不可能な物で貴族がいるような街しか設置してないらしい。

数に限りのあるし昔・・・前の魔王との闘いにおいても情報伝達に大いに役立ったとか・・・。

正直、再現不可能ってスキルのレベルが低かったからだと思ってるから実際は再現可能かも?

もしくはスキルが発現してないとか?複合スキルと言う複数のスキルが統合される事で発現するスキルがあるらしいからそれが原因かもね。


まぁ、そんな中・・・見事な溝。

召喚された者(地球人)王国(異世界人)の間にふっかぁい溝形成。

まぁ、呼ばれたら子供作る為だけの扱いを受けてるとか・・・あの時点で全員その対象になってた可能性もあるしね・・・。

鑑定前だったしね、あの発言。



だからこその本音でもあるんだろうけど・・・。



何も知らないガキ共(先生だけ大人だけど)だからと侮ったんだろうし多分、あらかじめ王から何かは言われれてたと思う。

召喚の話しはされてただろうから扱い方も聞いてたんじゃないかな?

まぁ、それでも利用するだけと言う内容ととらえたんだろうな・・・だからこそ簡単に道具扱いのような使い捨ての扱いを言葉に出来たんだろう。

本気でむかつくけどねっ!

召喚されたこっちには拒否権も無しに勝手に価値観決めて押し付けるとか心底無い。


正直反吐が出るわ。

勝手な都合で呼んで、勝手な価値観を押し付けて来る・・・。

所詮、この異世界で僕等は都合のいい戦争の道具としか思われてないんだろうって事がありありとわかるよ。

まぁ、言った事はすでに撤回なんて無理だ。

あの時だって僕等は聞こえてないだろうと高をくくってた向こうが悪い訳だし。



「あー・・・どうしよー・・・。」



思わず弱音が零れる。

書庫で情報集めようにもあの本の量だし・・・。

何よりも人に聞けない状態がきっつ!!!

城を出ていく予定の身としては出てった後の生計を模索するにも情報が圧倒的に足りないっ・・・!!!

頭を抱えてしまう現状にマジでヤバい。


ある程度のサバイバルは出来る自身はあるけど・・・。

薬関連がなぁ・・・。

スキルの使い方とかは知ったけど道具が必要だ。

乳鉢やら鍋とか・・・後、出来た薬を入れる瓶とか・・・。

それと持ち運びがきつい。マジックバックとか異空間に収納とかそっち系が必要!

作った薬は瓶詰だしガラスだから割れやすいだろうしなぁ。



「悩み事かー?」


「正規の職業の活用方法が無い・・・。」


「いや、薬草あれば調合出来るだろ?」


「乳鉢とか鍋とか必要な道具ない。買うにもねぇ・・・。」



城を出てくとなると情報が出回って買い物出来ないだろうと目で訴えれば微妙な顔でツカサに察される。

人里離れた場所に鍛冶師or錬金術師っている??いてくれたら薬師として必要な道具作ってくれる人いません?

国に睨まれる可能性があるから可能性はなさそう・・・居たとしても恨み持ちとかそういうのしか想像つかない。



「あぁ、職業に必要な・・・。


んー、出てく前に貰うのは?」


「不良品だったら困る。」


「滅茶苦茶、疑心暗鬼じゃねーかよ。」


「いやもう何を信じろと?あっちの事情で呼んで使い潰す道具扱いでどう信用しろと?


消耗品扱い、使い切ったら次召喚すればいーや☆な感じじゃん!クソオブクソ!!!!!」


「落ち着け、落ち着け。」


「うぐぅっ・・・!!!」



ツカサに落ち着けと言われるがむりぃ!!

あいつら(異世界人)の態度が悪すぎて無理!!!



「はぁ・・・他の人は?」


「お前への対応とかもやっべーからなぁ。


国から離反希望者はいる。ここを出ていく方法調べてるのもいるからな。


後・・・誰かの考えに沿うって言うのも・・・特に会長シンパ。」


「女子ィ・・・現実見ろっ・・・!!」



そうだよ・・・。会長の親衛隊というか取り巻きだよ・・・。

多分、会長が残るなら残るだろうし出てくなら一緒についてくと言うだろう。

けど、国として勇者や賢者とか高位の職業持ちは出て行って欲しくはないだろう・・・。

現実逃避・・・彼女達にとっては会長の考えが絶対と言うか・・・。

それが心の支えなんだろうな。


元の世界の行動は確かに正義だったし・・・とは言っても一時的なものだったり色々だけど。

その場限りで見えない所でより陰険な虐めに発展した場合とかもあるし会長の目の届かないどころか合えて会長が見てる所で軽く弄ってると公言しながらのもいたなぁ。

まぁ、元の世界の出来事は置いておこう・・・。

自己判断を恐れて放棄してるが・・・これって外部から言ってもどうしようもないし。

メンタルケアとか無理だから・・・余計にこじれそうだな口出したら・・・。


とにかく、自分は出てく事を前提にしてるからその為の準備とか情報収集を頑張ろうっ!

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