表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/57

32話 これからについて

結局あの場で全員寝た。

正直、皆個室に行くのが無理。

ハメられるんじゃない?て疑心暗鬼モード!!!!ざまぁ、王室!

起きて回りを見るがまだ誰も起きてないのを眺める。

ぼんやりとした頭のまま今後を考える。



「・・・・行く当てどーしよ。」


「唐突な独り言だなァ。」


「あっ、せんせー・・・おはよーございます。」


「あぁ・・・。


んで、どうした?」


「いえ、ここ出てくつもりだけどどうすべきかな?って思ったんですよ。


金策はモンスター倒して素材を集める方法?冒険者として生きてくにしても出来るかな?とか?」



この世界だと完全箱入りペーペーの扱いだもん!!!

いや、だって常識ほとんど知らないしぃ?

馬鹿正直に言うのもどうかって話しになる。

はぁ・・・、考えるだけで頭が痛い。



「冒険者という選択もあるが・・・お前それにたいして 不満でもあるのか?」


「不満というか・・・正直王家がどんな判断するかがわかんない?


王家の対応次第で冒険者ってやってけなさそう?って思った。


ある意味王家に泥というか・・・汚物ぶん投げて汚すレベルの話しじゃないかなこの状態って。」


「あー・・・。」


「こういう事に思い至ると・・・二の足踏むと言うかなんというか・・・。」



心情的きっつい。

先良きが不安要素増えてかなりきっつい。



「自給自足するにも俺達は圧倒的情報が少ない。


まぁ、森の中とか山の中で野生児みたいには生きてはいける可能性はある。


鑑定の能力があるから自生してる木の実とか食えるかどうかわかるからな。」


「あー・・・でも、魔物ェ。


安全地帯を見つける技量ないっ・・・!!!」



そんな経験ないんだよ!!と頭を抱えればそれもあるなと先生も悩みだす。

はぁ・・・色々と考えてるようでサバイバル経験もないから行き当たりばったりになっちゃうか・・・。



『ここを出た後なら俺がなんとかしてやるさ。』


「(はん?)」



守護霊の声に反応しそうになるが悩んでるフリをする。

ごめん、先生騙して・・・。



『まぁ、俺にもいろいろあってな・・・。


(ここ)にいると説明は出来ないが外に出たら説明してやるさ。』



・・・え?だれこいつ???

めちゃくちゃ穏やかな声で言われた。

愉快犯な反応しかしてこなかったこの守護霊が?

偽物!?いや、でもこの声守護霊だし???

思わず、思考が錯乱した。



「(え???だれこいつ??しゅごれいどこいった???)」


『偽物判定すんなお前。


混乱してるところ悪いが本霊だボケ。』


「(ヒドイ言い草。)」


『(無視)ここ出てっても行く当てはあるから安心しろ。』


「(え?行く当てあるってそれどう言う事!?)」



聞き捨てならない発言に食いつくが無視される。

おい、守護霊!大事なところだぞ!!



「どうしたカザマ?」


「・・・・稼ぎ場所ってダンジョン?


トラウマってたら詰む・・・。」



守護霊との会話を悟らせないように思いついた言葉を吐き出せば何とも言えない顔をされる。

止めてください先生、そんな顔しないでくださいよ。

『お前がトラウマ・・・?あぁ、乗っ取られたもんな・・・。』って顔ですねその顔!!

忘れられてるのそれ?

あの時どう見ても正気じゃねーよ!!ってツカサ言ってけど!?


まぁ、守護霊と僕とで熟練度が違うからね・・・。

守護霊に指南してもらうべきか、な?

あっ、そう言えば冒険者ギルドって職業部分でお断りとかあるのか?

その辺も考えないとか・・・?



「・・・・センセー、冒険者ギルドの登録で職業が生産だとお断りとかないですよね?」



ライフライン・・・と、いうか稼ぐ方法が街中オンリーになるぞ、これ・・・。

思わず思い至った考えに先生に聞けば難しそうな顔をされる。



「わからんな・・・。


ただ、実力を見せる事が出来ればお前問題なさそうだがな?


それか、ステータスのスキル欄の戦闘スキルのレベル。」


「なら・・・セーフ?いや、それによって街中就活になるんですけど?」


「街は無理だろう・・・。


1度ダンジョンに行ったのもあるから顔が知られてるから近場は基本無理だろうな。」


「・・・あー、ダンジョン潜ってレベル上げて魔王討伐しろと?」


「そうなるだろう。」



うっわ、重い期待ぃ。

僕個人としてはいりませんがね!

他人に期待されてそれに応えたいって気持ち沸かないわ・・・。

召喚しといて勝手にハメて来たのもあるからなんかこう・・・もにゃるというか・・・。

てのひらくるっくると言うか・・・お前等の都合押し付けんな!が一番しっくりくるかなぁ・・・。


城の外に出ればそう言うのも出て来るだろうから召喚された事は黙っておくのが良いだろうな。

とりあえず城から出れれば守護霊が行く当てあるって言ってるから多分・・・大丈夫・・・だと思いたい・・・。

守護霊だよりになるが・・・根拠あるって声だったしなぁ。

その辺りに関して色々と聞きたいんだけど今はダメか・・・。

先送りにしたくないがここら辺は行き当たりばったり仕方ないと飲み込むしかないね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ