31話 知らされる情報
結局3人で悩んだが暴露する事にした。
必要な本は書庫から持ってきた上で・・・。
目の前でそれぞれ絶望なり脱力しきってたりと・・・。
皆、精神的に食らったな。
それを見つつ彼等の最後・・・。
『各々、世界に貢献した』それだけだ。
最後まで生き残ったのは誰か・・・家庭を持ち幸せになったのか・・・果て待て、元の世界に帰れないのに絶望したのかそれは分からない。
「・・・カザマ、このタイミングで教えた理由はなんだ?」
「国を信用出来ないから出てくつもりだ。
教えられるタイミング今回か・・・それかそれぞれ自力で辿り着くか・・・。
此処を出ていけば僕を殺そうとした奴等が近づけさせるとは思わないからね。」
泣きながら聞いて来た委員長・・・。
でも、ここがある意味で分岐点なんだろうな・・・。
「今回の事があったからこそ・・・。
いままで利用価値だなんだと言われてる程度だからと流すのは危険だと思った。
これを他の人が知る前に処分されるかもと思った。
言えるうちに言っておくべきだとは思うが精神面への影響を考えると・・・って事で先生とツカサと相談した結果教えた。」
「俺はシノブが出てくのについてく予定だ。
シノブに対する事があるし・・・正直シノブの幼馴染って理由で狙われそうでこえーから。」
「っ!!!」
「うがった考えだって言われても仕方ねーけど・・・。
でも、召喚したのはこの国なのに生産職って理由でシノブをハメようとしたから不信感しかない。
その対象が他に移らないなんて断言出来ないからな。」
「ちょっと待ってくれ!!!そんな疑うなんて!!!」
「先に冤罪吹っ掛けてきたのは向こうだ。
それに対する考えは個人で違うぞ、会長。」
「まぁ、僕は信用ゼロだから出てくと決めただけだし。」
「俺も信用出来ないから出ていく。
どうするか個人の勝手だろ?
それとも会長は・・・あんたの意見を聞くだけの駒でも欲しいのか?」
「ちがっ・・・!!」
明確な否定も出来ない会長に呆れるしかない。
彼は分からないんだろう・・・。
常に正しいと考え行動した結果を見届けなかったんだから。
これはその一端に過ぎない。
彼が今まで見て来なかった己の正しい思いの行動の結果でしかないんだから。
「ぶっちゃけた事を言うと・・・。
後味悪くなるから情報開示に切っただけだ。
知ってて黙ってたのかと後で罵られるかもって考えたからね。
情報を知った上で各自の判断に任せると言うのがベストだろうって思った。
他人の人生を僕は背負えない、余裕なんてないからね。」
「っ・・・!!」
「で、でもカザマ君は強いじゃんっ・・・!!!」
「パンドラの箱。」
「へ・・・・?」
「あのモンスターハウスで僕は意識を失ってる間、体は勝手に動いていた。
スキルの効果か不明だし・・・二重人格て訳でもない。
自分の知らない間に勝手に動くそれがいつ起きるなんてわかんない。
さて、そんな状態で誰かの人生背負えと?
あの時のように意識のない時に体が勝手に動いたら?
同行者を殺す結果になったら?」
指摘してやれば青褪めてへたりこまれる。
まぁ、守護霊っぽいんだよねあの声的・・・。
守護霊がどう動くかわかんないし勝手に動かされたから全てが嘘って訳じゃないもん!!
ツカサは守護霊情報知ってるから察してくれる・・・ハズ!!!
わからなかったら後で教えます・・・。
ただし、他への提供は無理です。
だって!どう見ても!!!
【頭・・・大丈夫・・・・?】
って聞く案件だよ!!!
当事者じゃなくってそれ聞いちゃった側なら言っちゃうわ。
なので守護霊の事は言わない一択!!
現状で言っても証明不可だし・・・。
まぁ、強い人に頼りたい、判断を委ねたいって気持ちは分かる。
正直、何が正解かなんてわかないし・・・こういう時って他の人に判断任せてそれに同意するって楽な道行きたくなるよ。
今の僕はそれを押し付けてる。
一緒に考える余裕なんてない・・・と、言うか僕は出てくって決めてるから違うか。
僕が決めた考えに釣られて同じ判断をされて僕のせいにされたくないからそうしてるだけだ。
まぁ、他にも・・・。
例え、外に出てっても誰かを頼れるって訳でもない。
レベルの高い僕が一緒でもゲームみたいな寄生プレイなんて無理だろうし。
近くの奴と話し合ったりしてる様子を眺めつつ生徒会長が俯いたままなのが不気味だ。
豹変とかしないよね?
止めてくれ、僕としては勇者と対立したらこの世界だと立場わっるいんだから!
あぁ、でも正義厨()の会長だもんなぁ・・・勇者の職業も追加でさらに悪化・・・?
あり得すぎてやばいわぁ。
どう動くかわかんないから気を付けておかないと・・・。