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28話 判定 中編

「それでは、ステータスの開示を。」


そう言われるのに用意されている以前ステータスチェックをした道具に触れる。

そうして出てきたのは・・・・・。



――――――――――――――――――――――――




【名前】 風間 忍/Kazama Shinobu

【年齢】17

【種族】人間

【職業】剣士

【性別】女

【レベル】52

【体力】2100

【魔力】2000

【攻撃力】1200

【防御力】1000

【俊敏性】2600

【スキルポイント】275

【スキル】

投擲Lv.3


≪ジョブスキル≫

剣術Lv.1


≪ユニークスキル≫

異世界格闘技Lv.8

異世界剣術Lv.6

異世界言語

異空間収納

覚醒(封印)

憑依(封印)




――――――――――――――――――――――――



っし、偽装部分表示されてない!

内心その部分に喜ぶ。

偽装を見つけてしまう効果あったらどうしようと思いました!

今更になって気づくとは・・・。

土壇場に気づいても無意味だけどさ・・・事前に覚悟だけはしたかった・・・。



「たしかに・・・明言された通りですな。」


「ウム、確かに・・・。


さて、ウィアンよ。そなたが本当に誓約があるのならば余のの質問に答えよ。


そなたは何を目的としてこのような女性である彼女に襲われたと言った?」


「・・・。」



青褪めながら黙ってる様子に誓約にかかってないと周りの兵達がウィアンを警戒しだす。



「ウィアンこた「お待ち下さい!!!!!」む?」



王の言葉を遮るように声が張り上げられたのにそっちを見る。

老人?偉い人っぽいが・・・こっちを睨んでる?

よく見ればその老人から・・・黒いものが出てる。

プールとか海で潜った時に水面の方を見上げれば自分の吐いた空気が水面へと上がってくように・・・。

黒いものが宙へと浮き上がっては空気に溶けるように消えてく。


え?何あれ?

周りは気にしてないが・・・。

待って?なんで誰も気にしないの?

見えるの自分だけ?怨霊的ナモノデスカ?

守護霊はバッリバリに警戒対象にしてますねあの老人!!


守護霊の居る方へと視線を向けたいが不信に思われるので全力で我慢!

ただし、威圧と敵意と殺意のブレンドされてるものをひしひし感じる・・・こっわ。

守護霊・・・悪霊にチェンジするんですか?

するのでしたら僕に憑くのは勘弁してください。



「イグレシア卿、どうなされた?」



大臣がそう聞くのに声を張り上げた初老の男が前に出て来る。

めっちゃくちゃに睨まれてるわー。

何故に?



「王よ、この者のステータスに偽装があります。」



周りがどよめくが・・・よっし!出奔フラグと言うかコース!

他の連中も巻きぞえにして不穏フラグ乱立させてやるわ!!!

八つ当たり?えぇ、そうですよ。

自覚してます。だがしかし・・・、冤罪の後に真実ぶち込んでこっちを悪人にするんなら覚悟はイイヨネ?

徹底的にこっちが有利になるよう言ってやる。



「何?」


「ステータスの偽造・・・とはどう言う事か説明してもらおう。」


「待ってくれ!!何をもってしてカザマがステータスの偽装をしてると言ってるんだ!?」


「あの・・・そちらは納得出来てるようですが私達は偽装してると言われても最初に見た時と変わった部分はレベルが上がったからでは?


スキルも増えたとダンジョンから戻って来てそう言ってました。」


「根拠があるなら説明をしてもらいたい。


カザマはすでに1度そちらのメイドから冤罪を掛けられてる以上こちらは根拠もない言葉を信じる事は出来ない。」



クラスメイトや先生がそう反撃するのに大臣とこっちを睨んでる男は不快そうな顔をする。

王はそれもそうだと一つ頷き口を開く。



「こちらにいるイグレシア卿は看破と言う幻術、偽装を見破るスキルを持っている。


また、真偽スキルがある故会話などでも真偽の判定が出来る。


して、カザマよ・・・。


イグレシア卿の発言は真か?」


「その前に虚偽報告が不可か確認しても?


すでメイドで虚偽報告実例があるので僕が真実を言っても虚偽報告されれば無意味なんで。」



あっけらからんと言えば一瞬何を言ってるんだ?と言う顔をされるが言葉の意味を考えさもありなんという顔をされる。

そんな顔をするって事は虚偽報告不可能なのか・・・?



「すでにその様に実例がある以上そなたが心配するのも致し方あるまい。


しかし、イグレシア卿は真偽スキルによって得た判定の虚偽報告は出来ぬ。


と、言うのもスキル自体がそうなっておる。


真偽スキルはスキルを使って得た結果を偽証するのは神への冒涜となる。


それすなわち神罰の対象になる為にこのスキルを持つ者はスキルの結果を偽る事は不可能じゃ。」


「それと言っておきますがスキル自体が常時発動されるものになりますのでスキルを発動してないから偽証発言は不可能です。」



王と大臣の言葉になるほどと考える。

つまり、この場にいる王側や団長達はそのスキルの効果を知ってるしデメリット部分も知ってると言う事・・・。

広く伝わってるんだろうな。

さて、僕のこれからの発言はくっそやばい爆弾を爆破させるようなものだ。

だからと言って自己犠牲なーんて僕はゴメンだから全力で真実を話してやろう!



「僕等が召喚されたあの日に城の中で聞いた発言から身を護る為にステータスを偽装しました。」



全力で悪意のある笑顔で言ってやった。


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