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22話 忠告

「お前、罠にハメられるぞ。」


「人の夢の中に出てきて開口一番それか!?」



思わず大声のツッコミが出てきたぞ!?

今までどこに行ってた!?とか聞こうと思ってたらトンデモない情報持ってくんな!

いや、そもそも人の夢の中で情報交換ですか?

現実・・・あっ、周りに人がいるから無理ですね!



「勇者よりレベルが上だから?」


「ん?なんだ、ハメられると思ってた?」


「前回召喚された連中のうち1人反逆罪で処刑されてる。


生産職だからかまたは城の連中にとって不都合だったか・・・。」


「へぇ、そんな本あったのか・・・。


盗み聞きして来たが違ったな。


目的の共有を行うんだとさ・・・罪悪感を利用して。」


「罪悪感?」


「そっ、自分等の中から犯罪者は魔族によって操られたが故って事にして士気を高める方法な。」



簡単にそう言う守護霊に頭を抱える。

なんだそれ?つまりは捨て駒になれと?

OK、この世界の王族は敵な。

召喚しといて捨て駒扱い?

異世界(そっち)の都合で召喚(ゆうかい)しといて捨て駒(いけにえ)なんて・・・。



知った以上、()()()()()()()()()()()



「で?


盗み聞きして来たんだからハメ方も知って・・・・。」



すっごい微妙な顔してる。

虚無と呆れと頭が痛いみたいなのまざってません?

え?ハメ方がそんなヤバいというか・・・呆れが混じるほど微妙なの?



「うん・・・それは事前に知らなくって大丈夫。」


「なんて????」



いや、対策立てておくべき案件だろう!?

意味が分からない。

虐めにあった時なんてこう仕返ししちまえ☆なんてノリノリで方法を提供したこの守護霊が黙ってるなんてマジでなんで?

ものすっごいこいつバカだなぁって愛すべき馬鹿を見るような目線とかうっざい!!!



「いや・・・うん。


罠にはめる方法の内容は知ってる・・・。


知ってるからこそバカだなぁ・・・って思うんだよ。」


「えぇ?」



本気で何を言ってるんだこの守護霊?

そんな事を言えるぐらい馬鹿な方法なん?



「トンデモナイ勘違いをしてるんだよ、あいつら。」


「はい?」


「だからお前は事前に知らなくって良い。


知ってしまうと意味がなくなる。」



守護霊がそれだけ念を押すように言うなんてどういう事さ?

知ったら意味がないってなんで?



「良いか?


知らないからこそ武器になる事だってある。


事前に知ったら意味がない。


知ってるとお前が反応するとまずい。」



んん?

対策方法がハメ方を知らないって事?

それが対策方法って何・・・・?



「えー・・・反応するとまずい?」


「演技上手い?」



スンッと真顔になった。


大根役者だよっ!!!!!!


くっそ、自覚ある大根役者!!

無理です!!!

誕生日にサプライズパーティー仕掛けるのに挙動不審とか態度で相手にバレる口だよバーカ!!!!



「な?」


「ちくしょうっ・・・・!!」



ものごっっつう憐れんだ視線が来るのに思わず顔を覆った。

泣きたい。

誰からどう見てもお前嘘つこうとすると態度に出るもん。って言われてますからね!!!



「だから知るべきじゃねーんだよ。


もう知らない方が回避できるから・・・。


うん、マジでなんで?って思った・・・理由わかるけど・・・!!わかるけどっ・・・!!!


気づける要素あるのになんでって思った・・・・。」


「何が?」



血を吐くような思いで吐き出される言葉にマジで訳が分からん。

なんでそんな反応になるわけ?

何度も思うが意味がわからんわ。

普通陥れようとしてるのがいるのわかってるなら心配とか緊張感だろ先に来るの。

それよりもなんて残念な奴!!ってオーラがひっどい。


うん・・・なんで?

敵を残念ダワー。って反応するのおかしくない?

え?僕が間違ってるの?



「その時が来たらお前は思わず『こう言うことかよっ!?』って叫びたくなる。


いや、俺も思わず叫びそうになったから同じ道辿るさ・・・・。」


「確定扱いすんな!!!


誰もしないわ!!!」


「いーやするね!!!しなくってもそう思うよな事だからな!!!」



そうやって僕が現実で起きるまで守護霊と子供のように言い合っていた・・・。

正直高校生になってこのやりとりは後で思い返すと恥ずかしいわ・・・。



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