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20、5話 悪魔の企み

やっぱり、憑依して暴れるのはまずったか・・・。

まぁ、それでもあの場での奴等の間引きを邪魔で来たからよしとしよう。

霊体とは言え向こうに気づかれないためにも同じ部屋入れないのが痛いな・・・。

ドア越し奴等の話しに耳を傾ける。



「負傷者のみで死者がいないだと?


ミノタウロス、オルトロスを相手に負傷者のみなどおかしかろう。」


「元の世界で武術を習っていたものが覚醒スキルを習得した結果でございます。


スキル発動中はそれこそ英雄クラスの動きで持ってモンスターハウスで出現したモンスターを駆逐していた。


オルトロス、ミノタウロスともに一撃で撃破したとの事です。」


「なっ・・・・!!


一撃だと!?あれらは召喚されたばかり!!


レベルは1のはずであろう!?」


「はい、鑑定で確認しておりますが一同レベル1でございます。


されど、一部の者のスキルのレベルが6など高レベルであったが故ではないでしょうか?」



軍の中に居た宰相の子飼いの報告に宰相の奴が驚いてるな。

まぁ、レベル10でスキル進化などが起きるから半ばなら玄人手前または新米玄人ってところだな。

スキルレベル的にもシノブとツカサは普通の奴よりは戦い慣れてる。

とは言っても命を懸けた事は無いから自衛としてはって限定条件になる。

命を奪うとなるとやっぱり躊躇してしまうのは・・・まぁ、仕方ない事だな。

慣れてしまうのは日常からかけ離れるのと同義だからぁ・・・。


自分の事なら覚悟して出来るがあいつ等は覚悟決まってるからわからんし。

それでもシノブの体に憑依した後悔はない。

あの時しなければシノブは確実にミノタウロスによって殺されていた。

部屋の中に居る連中の策略による見せしめとして・・・。



「スキルレベルが6とな?


それはまた・・・今回の召喚は当たりが多いか・・・。」


「いかがいたしますか?


勇者には同じ世界から来た者が亡くす事で憎悪を魔族へと向ける予定でしたが・・・。」



本当にな嫌な作戦だな。

あのモンスターハウスのトラップはこいつ等が設置したもんだが・・・。

魔族が勇者召喚を察知して設置した罠だと吹き込んで勇者を煽るつもりだったんだろう。

憎しみに染まれば魔族討伐は正義だと周りはやし立てられ良い傀儡になっただろうな。

で、魔族の討伐が終わったら・・・。


予想される未来に吐き気がした。

その未来は阻止するつもりだけど・・・無自覚正義厨な生徒会長がこっちの話しに耳を傾けてくれるかねぇ。

自分が正しいなんて強い意志持ちはめんどーだわ。

あいつの場合無自覚な絶対正義持ちだし。

あぁ、めんどくさい。


あの手の性格修正ってくっそめんどくせぇんだよな。

1回心べっきべきに砕くレベルでへし折らないといけないから。

弱肉強食、まさにその言葉通りの世界なの理解してねーもんな。

郷に入れば郷に従えって言葉をちゃんと認識してくれません?

言葉は理解しててもそれを実行できてなければ意味ないし。



「覚醒スキルに目覚めたのは1人だけか?」


「はい。


いかがいたしますか?」


「ふぅむ・・・。


別の策をとる。勇者達の結束と士気を高める別の方法をな・・・。」



ニタリと見た者が吐き気がするような笑みを浮かべる宰相の言葉どうするかと考える。

策を潰すのに動くか・・・。

それともその策を利用するか・・・。

ひとまずは策の内容を探ってからにするか?

まぁ、多分だけど1人だけ突出したシノブが狙われるだろうな。

集団行動から今外れtるあいつがターゲットとしては最適だろうが・・・。


何気に苦労するなぁ。

なんだろ?貧乏くじ引きすぎだよなシノブって。

不運と幸運のつり合いがヒドイってやつ?

・・・あいつの人生振り返るとその考えがあってそうでやっべぇわ。

思わず頭抱えた。

今後も苦労しそう・・・後なんかスキルに悪運とか不運とかついてない?

ありそうでヤベェ。


まぁ、あいつのそんなヤバい運は置いとこう。

言霊って言葉もあるから口にするのはやめて心の内にしまうが吉。



「覚醒スキルに目覚めた者には消えてもらおう。


早くに目覚めて先が楽しみだが・・・。


アレは他と違い疑問を持っているからのぅ。


幸い、今は一人離れての行動となってるから陥れやすい。」


「なるほど。」


「勇者殿の義憤も煽りたいからのぅ・・・。


あぁ、アレがよかろう。近く動いてもらうぞ。」



まるで近くにいる奴に対しての発言だが・・・。

近くに他にも人がいるのか?

喋ってない奴に対してみたいだし。

霊体だから気づかれないと思うが勘の良いのは気づくからと壁越しの盗聴だけにしてたのが悪いか・・・。

壁をすり抜ける様に顔だけ部屋を覗けばシノブ付きのメイド・・・。


こいつ、何時この部屋に入ってた?

俺が気づかなかったなんて事はないだろうからあらかじめ待機してたってところか。

あー・・・もしかして女に手を上げたとかそう言う感じか?

当たり散らした扱いで終わりじゃね?

そう考えていたがシノブをどう嵌めるかをその内容を聞いた時、思わずその場で膝をついてしまった。


まさかそんな勘違いするなんて・・・いや要素あるけどっ!!!

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