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16話 問題

「はぁ・・・・・。」


「くっそおっっっもい溜息やめてくれません???」


「気が重いのわかれよ。」


「まぁ、わかるけど・・・。」



ツカサも理解してるの溜息ぐらい許して・・・・。

ちらりと休憩中のクラスメイト達を眺める。

遠距離・・・弓、魔法での攻撃をしてたメンツは肉の焼ける臭い、血しぶきなどからグロッキー。

接近戦をしてたのは攻撃時の感覚でグロッキーをそれぞれがしてる。

大丈夫なのはいまだにゲーム、ラノベ感覚の連中か道場通いである程度の覚悟が出来てた連中だ。

事前に覚悟を決めてたから精神的ダメージは少なかっただけだろうけど・・・・。



「お前等は余裕組か。」


「猟友会関連で猪、熊とか狩った経験があるからね。」


「それ無かったら俺等もグロッキーだわ。」



やって来たのは道場通い組だ。

まぁ、顔色悪いが乗り越えたってところかな?

ここで躓いたら戦争参加なんて絶対的に無理だしね・・・・。

気が弱い人ならここで挫折して戦闘意欲なんてないだろう。

むしろ、嫌悪や恐怖で一杯だろうね。

って、なるとこの国的には最悪なんじゃないかな?

戦力として異世界召喚に手を出したがダメダメな結果・・・・。

召喚が国家プロジェクトだから国費とか使ってるだろうから何等かのメリットを得られないとなるとどんな反応するかわかんないな。


ツカサが言うには隷属とか奴隷化なんて言うラノベネタがあるらしいからね。

そう言うの気を付けるべきだしなぁ。

今日のダンジョン行きには守護霊も戻って来て周りを警戒してるしなぁ。

なんかあるの?

幽霊の直感的なもの?

普段と違う守護霊の動きにこっちは心配しかないんですけど・・・。

いや、まぁ現状を考えれば周りを気にせず索敵要員って考えれば最高ですけどね!


よし、現実逃避終了!!!!

思考を明後日に飛ばしていて初戦闘によるグロッキーによる嘔吐組とかいるんだよね・・・。

まぁ、素手だしなあのあたり・・・接近戦にしろガチの格闘技・・・空手とか部活や道場以外でそんなのきついだろうなぁ。

慣れはあっても相手の命を取るまで殴打なんてありえない。

その前に審判や師範等が止める。

そう言うセーフティー(外部)が無いんだよ、今の僕等には。



「まぁ、それでも・・・いい気分はしないよ。」


「まぁ、俺等も練習中とか試合中に怪我させちまったら騒ぎになるからな。」


「うん、血に慣れてないとでも言えばいいだろうね。


怪我を負わせるなんて忌避感あるし。」


「だな。」



現状に対する推測をお互いに言葉にする事で明確にして気持ちの共有。

そうする事で周りへの理解も得られるだろうね。

グロッキー組もなんでダメか理解するだろう。

理解できても精神面が受け入れるか?って話しだけどね・・・・。



「つーか、気づいてるか?


お前等ほぼパーティ状態だって。」


「実力拮抗したメンバーじゃないと邪魔にしかならねーよ。」


「僕等の場合、同じ道場だから動きわかりやすいからとっさの指示とか出しやすいんだよ、お互いに。」


「あぁ、カザマの実家だろ?


他にもいるだろーが同じ道場。」


「あー・・・その2人は師範代代理も務められるから別格。


格闘技の限定教師免許持ちって言えばいーか?」


「マジか?」


「とは言っても師範代1人は絶対一緒に見てないとだめだよ?」


「あれだ、師範代補佐的な?」


「なるほど。」


「そう言う経験があるなら今後どう動くべきかわかるか?」


「・・・・参考にもならんと思うよ。」


「まぁ、そう言うなって。」


「って、言われてもなぁ?」


「そうだね。実戦を積み重ねてただひたすら慣らすしかないと思うよ。


それ以外に方法あるならこっちが聞きたいし。」



お互い顔を合わせて他に思い浮かばないのに視線を逸らす。

苦痛に苦痛を重ねてくしかない、個人で乗り越ええて行かなかければいけないんだよね。

ここで挫折すればこの世界でこれからはやっていけないだろうな・・・・。

召喚した側は戦闘を望んでるけど当事者は訓練無しに戦場に放り出される寸前だしなぁ。

考えれば考えるだけ頭が痛いよ。


それとも、彼等は僕等のように戦えると判断したのを戦場へと引っ張りだすのかな?

勇者は絶対だろうね、プロパガンダ的に彼がいないと話しにならないし?

そう考えて勇者である会長を横目に見るが・・・グロッキーですね。

顔を死人か?って、レベルで青褪めさせて座り込んでる。

まぁ、立ってる人数を数えた方が早いね・・・騎士団の人と見わけつきやすいし。



「これほどとはな・・・・。」


「ダメダメですか?」


「いや、覚悟も無い状態で経験をすればまだ立ってるのが多いな。」



団長さんの言葉にそんなものかと考える。

団長さんとしては今後を考えればこの程度で戦えなくなるなんて事になると困るんだろうな。

それとも、彼は戦場を知らない僕等へ憐れみでもあるんだろうか?

たまに目に後ろ暗いですみたいな感じが浮かび上がるけど・・・・。

軍人としてのプライドかな?

素人を強制参加させなきゃならない状態にプライドが傷ついてるか・・・それとも素人の手を借りなければいけない現状に怒ってるのか・・・。

まぁ、僕には理解は出来ないな。


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