15話 ダンジョンに向けて
各自武器選んだんだけど・・・。
「剣もすすめられるとは・・・。」
「スキルがあるなら複数の武器を勧められてるぞ全員。
一番はスキルレベル高いのにあった武器だけど・・・。」
武器の山を見てから選んだ数少ない刀を振るってみる。
重さが今まで使ってた木刀と違うから振った時に思った以上に下がってしまうな・・・。
振りぬく時気を付けないと・・・・連続で斬り込む時のイメージ通りにつなげる事が出来ない。
横の薙ぎ払いでも遠心力に引っ張られてそのまま一回転しそうになったりするしなぁ。
いっその事そのまま回転しての方が良いか?
いや、でも敵が視界から外れるとかめっちゃ怖い。
ツカサもうちの流派の技を使ってみてもブレッブレだね・・・。
刃先が振った後とかが体勢崩してるしなぁ。
「これ、実戦までに調整しないとまずくね?」
「わかる。次の動作へのつなぎが出来ない。」
「お前等の会話がガチ過ぎてやべぇよ。」
クラスメイトから引かれたがツカサ共々胡乱気な目で剣道部やら弓道部とか薙刀部を指さす。
そうすればあっちも頭抱えてたりしてるのが見える。
それを見た目の前のクラスメイトは驚いてるけど・・・。
「言っとくけど・・・。
相手の動き見て次の動きとかイメージしてるからキツイんだよ?」
「バスケやサッカーでディフェンダーが相手の動きからパス先予想してパスカットするようなもんだ。」
「あー・・・。」
「なるほど・・・。
そう言われると納得だわ。」
「しかも実戦が近いのもなぁ・・・。
本番でヘタこいたら死ぬかもしれないからガチになるだろうが。」
「「う゛っ・・・。」」
実戦と言う事実にやっぱ彼等も気が重いらしい。
それでも、行かなきゃだしなぁ・・・。
「いや、そもそも次の動きって?」
「動き止まってる隙に攻められるからそれを阻止する為。
反撃の隙を与えないって言えばわかる?」
「あぁ、なるほど。」
「んー、そう言う意味では複数でカバーし合うのが良いと思うが・・・・。」
「タイミングとか声掛けが大事だけど練習してないよね?」
「多分、指導役の騎士達がカバーはしてくれると思う。
まぁ、どうなんか確認しといた方がいいか?」
「だね。」
そうだ。実戦に入るけどどういう風にやるか僕等は知らないんだった。
うーん、後で聞いた方が良いのか・・・・・。
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(聖 誠也視点)
僕は間違っていたのだろうか?
両親は弁護士と警察で法に背き間違った人達や騙され困った人達をただし、救っていた。
そんな両親を見て育ったからこそ間違った事は許せないし困ってる人は助けるべきだと思う。
『参加して僕等生き残れるんですか?』
彼に言われて思いだした。
犠牲も出ずに戦争を終える事は出来ないと。
地球の歴史だってそれを物語ってる。
戦争が始まれば被害が出たし死者が出た。
戦争がいかに悲惨なモノかを知る事で戦争の歴史を繰り返さないようにと言う歴史から学んでたハズだったのに・・・・。
今まで、誰かを助けて誰かに被害が出るなんて事考えた事も無かった。
だって、そんな事1度も無かったから。
僕が今まで関わって来た事で被害を出す事も無くすべて治める事が出来たからこそ僕は知る事は無かったんだ。
今までの様に助けられると思った。
一度だって失敗したことが無いから・・・。
今まで通り被害を出すことも無く魔族を倒す事が出来ると考えてしまったんだ。
「僕は勇者だから。」
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(???)
勇者の思考誘導も順調にはいかぬか・・・・。
勇者と共に召喚された者の中に勘の良い者がいるようだ。
まぁ、それも今回のダンジョンで処分をすればいいだろう。
愚かな勇者、我等の手の内で良く転がるものだ。
「さて、選別をしておかねばナァ。」
闇夜に浮かぶ人影は何処までも歪に醜悪変化していった・・・。
遅くなりましてすみません。
緊急事態解除から生活変わりすぎた・・・orz
元に戻っただけなのにここまで狂うとは思わなかった・・・。