10話 実力
あらかたの座学(世界的常識って奴)が終われば特訓だけど・・・・。
「ねぇ、司。」
「うん・・・。」
「いやぁ、スマン!
正直君達のスキルにある異世界格闘技、異世界剣術は他の子と違ってレベルが上位スキルと同等かそれに近いからな。
異世界の戦闘スキルとなるとどれほどの技量か皆目見当がつかないんだ。」
あぁ、うん・・・・。
だろね!!!!!
正直僕等もこっちの世界のスキルって名前だけあげられても意味わからん!!!なのとイメージが出来る!!とで別れる。
世界独特の単語みたいなのあると思うからそういうのだった場合はガチで想像出来ないしね☆
いや、もう思考はブン投げたい・・・・。
隣にいる司も頭抱えてますしね☆
戦闘指導をしてくれる軍部の人を見て思う。
あっ、この人戦闘狂とかそっち系!!!ワンコな性格と見た!!
うん・・・レベル5以上持ち僕等ぐらいだけだもんね~。
そらぁ、軍部の人間として実力気になることでしょう・・・・。
「「(やるこっちはつっらいけどな!!!!!)」」
「えーっと・・・・すみません。打ち合わせOKですか????」
「うん?」
「いえ、手合わせにしてもお互いに同じなのも?」
「どっちが格闘術か剣術か相談させて欲しい・・・。」
「あぁ!なるほど、そう言う事か!!
ふむ、そう言う事ならかまわないぞ。
あぁ、それと異世界剣術は刀でいいのか?刃引きのものを使うが刀はないから木を削って作ってもらったが・・・・。」
「あっ、確認してもいーですか?」
「これだが・・・。」
部下の人が持ってきたけど・・・。
がっつり木刀じゃん!!
品を見てちょっと試しに振っても全然使えます。めっちゃくちゃ木刀です。
この世界って木刀あるの???いや、刀知ってるならそれを見本として作れるか・・・。
「問題なさそうか?」
「はい、重さは違いますけど形はこれと同じので道場では練習してましたので。」
「むしろこっちの世界に同じのあるのにビビるわ。」
「それな。」
マジでまんま木刀なんだもん。
驚くわ普通に!!!
「元は先の召喚者が訓練用に作ったのもあるから文献にも載ってるんだ。」
「「なるほどー。」」
司共々納得をしてしまった。
日本人だねその人!!!
司も木刀を受け取ったのを見てとりあえずお互い異世界剣術のスキルを見せる事にしたんだ。
まぁ、レベル差あるもんね!
「危険だと判断したらこちらで止める。合図の後は二人の好きなようにしていい。」
そう言われ司とお互い向かい合うような形で少し離れる。
「いーかげん勝ち越し狙うわ。」
「全力で否定してあげる。」
お互いに好戦的に笑って構える。
ピリピリと肌を刺す感じがするがそれが僕等の本気である証拠。
「はじめっ!!!」
声が聞こえた時にはお互い踏み込み木刀同士を打ち付け合いにらみ合いが一瞬起きるが後ろに飛んだ時にはさっきまでいた所に司の足があり蹴りを入れようとしてたのが分かる。
以外に足場が滑りやすくってちょっと後ろに下がりすぎたな。
「らぁっ!!」
「ふっ!!」
突っ込んできた来た司を突きで迎え撃てば右に避けられるのを両手で持ってる木刀から左手を手放し右手だけで木刀を横薙ぎに払えば司の左肩に当たる。
まぁ、それでも司の動きを阻害する威力はないから下段からの袈裟斬りを交わして体勢を崩した司に一撃を入れようと攻め込めば軽々と避けられる。
そうやってお互いせめては避けたり、防いだりを何度か繰り返していれば・・・。
「やめっ!!!」
その声が聞こえた時には僕が持ってる木刀は司の首の横に添えられ司の持ってる木刀は僕の頭に振れるか触れないかのところで止まる。
割と熱が入ったけどやりすぎてはないよね・・・・?
司も熱中しすぎた!!って顔で後悔してるわぁ。
「なかなかの動きだな。すぐにでも実戦に移行しても問題ないように思えるが・・・。」
「精神的に無理っす!木刀・・・今使ったコレを道場の練習で使ってたしこういう形式での打ち合いもあったんで・・・。」
「木刀でも人を殺す可能性ありますけど徹底的に死なないように加減出来る木刀の使い方を叩き込まれたんで・・・。
まぁ、それで自信はありますが命のやりとりの覚悟はちょっと・・・・。」
「猪狩りとかで動物なら・・・・ただし人型は無理。」
「なるほどなぁ、お前達は駆け出しと中級というところだな。冒険者にも人がダメで魔物専門はいるからそのレベルということだ。
冒険者の中級・・・Cランクは護衛依頼を受けられるようになる盗賊や暗殺者を相手にするから対人戦を前提としてる。
お前さん等はその前のDランクって事だ。」
冒険者のランクってそうなってるんだ。
騎士団的には実力に納得してくれたのかな・・・?
実力見せて変な風に取られてもめんどうなんだよね・・・・。
ところで、うちの守護霊どこ行ったんだ???あいつこの間の謁見後から姿見えないんですけど??
思考があっちこっちに飛びそうになるけどやめよう!!
飛ばしたら最後、ぐーるぐると思考が空回りそうだからね!
戦闘シーンってむずかしぃ。
斬り方1つでも名称あるから調べながら書くのはなかなか大変・・・・。