『滴』-ジャーナリング-
今回はジャーナリングということで、頭で考えるより先に手を動かしています。推敲もしておりませんので、素朴な味わいが感じられることでしょう。ところどころ、落石注意、蛇行注意となっております。ご了承くださいませ。
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どんなに影が過ぎても、何も変わらない。ところで、考えることに何か意味はあるのだろうか。なぜ人が生きるかなんてくだらないことを気にするくらい、人は考えている。しかし、考えたからといって良い方向に向かうだろうか。人には行動パターンというものがあって、これは思想でなんとかできるものではないだろうし、複雑に考えられた思想が上手くいくことなんてありえない。複雑になればなるだけ、現実に適用するのは難しくなるし、深淵の理解も妨げる。ということは、思想とは難しすぎると、状況に合わせて柔軟に解釈するのが困難になるのではないか。この結果、自分で作り上げた思想はよいが、人から授かった思想を使うことは非常な危険を孕んでいると言える。世の中は難しい。複雑で、こんがらがった糸のようである。一つの問題は無数の原因を抱えて存在しているし、原因だけでなく多くの問題は相互的に連関していると考えられる。よって解決するにはじっくりと観察し、共通点を探し出し、大きな効果が見込める問題を先に対処する必要がある。しかし、これを行うにはとてつもない忍耐が必要であるし、とても悲しく、重苦しい現実と向き合い続ける覚悟もいる。なにより、辛い。辛い、というのは社会の負の面を見るということはそれだけで命を縮めているに等しい。しかしどんなに複雑に絡み合っていても、これが解決できない道理はない。解決するには途方もない力と忍耐と支援が必要だろうが、社会的な問題を解決することは、社会に一筋の光を差すがごとくの大業であり、人としての大きな徳であるともいえないだろうか。しかし、実際にこれをやろうと思う人はとても立派だと私は思う。現実の重苦しい問題を直視するだけでも辛いのに、実際に関わるとなると、相当なエネルギーがいる。負の側面は重苦しく、負の感情は人を確実に蝕む。どうして負が存在するのか、それは必要だからだ。ただし、現実としての負の問題は果たして本当に必要なのか。これは、違うと思う。こんなに豊かな日本でさえ自殺者が以上に多いし、妊娠1年後の死亡の第一位が自殺であることが必要なことだと言えるのだろうか。これは異常だろうし、これが異常でないならば、日本には社会問題は存在しないことになってしまう。実際には本当に多くの人が困っているし、景気が回復しているといっても、銀行の一般職の就職は千人規模で減っていく。これが景気が回復しているといえるのか、と疑問に思わずにはいれない。効率化、合理化で人が排斥されても、会社の利益がでれば景気は良くなった、という。これでは、何がよくなったというのだろう。人を生かし、社会をよくするのが企業という経済主体の使命であり、存在意義であるのに、合理化によって雇用者を大幅削減し、利益を確保することが本当に社会のためなのか。法人税も株式配当に関する税率も安い。配当の金額と役員報酬は上昇し、雇用者に支払われる報酬は伸び悩む。とてもおかしい。内部留保も過去最高という。人合っての企業ではないのか。綺麗事ではないが、綺麗事を無視した結果、何が起きるのか。何が起きたのか、今見ているのではないのか。そう思うのだが、こんな意見も綺麗事として切り捨てられるのだろうか。それでも良い気がする。それでも良い気がするが、何だかとても残念だ。どうすれば社会が良くなるのか、大勢の人が考えて、考えて、考えている。何度考えても、ぐるぐると思考は回転し続ける。極端な思想に走ってしまったら楽なのだろうか。しかし、極端な思想の先にあるのは楽園ではなく地獄であることを歴史は証明している。では単純に物事を割り切ってしまばよいのだろうか。そんなことをすれば、今とまったく変わらないではないか。難しく考える、そもそも何もできないだろう。こんなことは何時まで続くのだろうか。ずっと続くのかもしれない。しかし、考え続ける価値はあるし、考えればそれだけ良い方法が思いつくかもしれない。未来のある時に役立つかもしれない。良い世界にきっとなるし、しなければならない。これは人類の大きな闘いなのかもしれない。
最後まで読んでくださった方も、途中まで読んでくださった方にも等しく感謝を。ずっと投稿していませんでしたが、やっぱり文を綴るのは好きなのだということを最近やっと気づくことができました。色々なことがあり、決して日々は上手くいきませんが、ちょっとずつ文章を書いていこうと思います。もしよければ励みになりますので御意見・御感想でも気楽に頂けると喜びます。また投稿も致しますので、気楽に遊びにきてくださいね。貴方の御多幸をお祈りして結びとさせて頂きます。
追記)この度の台風及び北海道地震により被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心より お祈り申し上げます。