人物紹介+プロローグ
登場キャラクター
山西 雄一郎
吹奏楽部の3年生。
担当楽器は、トロンボーン。
部活動に並々ならぬ情熱を注いでおり、楽器の技量にも目を見張るものがある。
不良だった過去を持ち、喧嘩も強い。
桜井 研二
吹奏楽部の3年生。
部内ではムードメーカー的な存在。
担当楽器はクラリネット。
雄一郎の親友でもある。
佐藤 あんず
吹奏楽部の部長。3年。
担当楽器はテナーサックス。
部長として大勢を動かす立場にある故、葛藤することも多い。
ちなみにめっちゃ美人。
川島 牛乳
雄一郎の後輩の少女。2年生。
牛乳と書いてみるくと読む、いわゆるキラキラネーム。
天然な一面があるが、雄一郎の後輩というだけあって、楽器の技量は2年生の中でもトップクラス。
趣味は工作。
舞台設定
南中学校
略して南中。
いわゆるマンモス校で、全校生徒は1000人を超える。
校舎は、一般教室があるA棟、特別教室や文化部の部室があるB棟、一部の運動部の部室がある新棟の三つに分けられる。
人里離れた森の中にあり、登校する際には長い道を歩かなければならない。
部活動が盛んで、現在は文化部、運動部共に13の部活が存在する。
部活動
運動部
野球部
サッカー部
テニス部
バレー部
バドミントン部
バスケットボール部
卓球部
剣道部
柔道部
弓道部
アメリカンフットボール部
陸上部
ダンス部
文化部
吹奏楽部
合唱部
美術部
パソコン部
放送部
茶道部
鉄道研究部
技術部
漫画研究部
文芸部
和太鼓部
料理部
園芸部
以下、本編
いつもの月曜日。
そして、いつもの6時間目。
「だりぃ...」
もうすぐ、本日の授業が終わる。
早く6時間目を終えて、部活に行きたい。
今は、7月の夏休み直前。
吹奏楽部は、月末に控えたコンクールに向けての追い込みの時期だ。
一刻も早く部活に行かなければならないのだ。
やがて、チャイムが鳴る。
「気を付け!礼!」
「「「ありがとうございましたー。」」」
授業が終わり、教室は騒がしくなる。
が、すぐに担任がやってきて号令をかけた。
「みんなー!大事なお知らせあるから座ってー!」
なんだろう。
そう思ったのは俺だけではないようで、皆が顔を見合わせた。
全員が着席したことを確認すると、担任が開校一番、
「大事な連絡があります!今日の放課後、部活を問わず、全員、体育館に集合してください!」
教室中から、ええー、まじかよー、というどよめきが聞こえる。
冗談じゃない。一分一秒でも多く、楽器の練習をしたいのだが。
「私も何も聞いていません。帰りホームルームが終わったら、ばらばらでいいので体育館に集合です!」
担任は、学級委員に帰りホームルームを託し、足早に教室を去っていった。
この学校は、いわゆるマンモス校。
1学年のクラス数は、10クラス。
そして、部活に入る事を、拘束で義務付けられている。
帰りホームルームは早々に終わり、体育館に向かうことになった。
体育館までばらばらで行動でいいといっても、なんとなく部活単位で固まって行動しているようだ。
「よっ!雄一郎!」
ふと、友達の研二に話しかけられた。
吹奏楽部は、9割を女子部員が占める女社会。
この学年には、吹奏楽部員が30人いるが、男子部員は俺と研二だけだ。
「お前か。どうしたんだ?」
「いや、一緒に行くやつが居なくてよー、お前を探してたんだよ。」
「はい、ぼっち乙。」
「はぁ!?お前もだろ!」
「クソっ、ばれたか!」
「それにしてもな、急に呼び出しなんかしてどうしたんだろうな。」
「さあな。俺としては、さっさと音楽室行って練習したいんだがな。」
そんな他愛もない会話をしながら、体育館に向かう。
体育館では、部活単位で整列させているらしく、先生が忙しく歩き回っていた。
「おい、そこ早く並べ!」
「弓道部こっちだよー!」
この学校の生徒数は1000人を超えている。先生の方も大変そうだ。
やがて、全員が体育館の中に整列する。
まずは、校長の挨拶。
「今日みなさんに集まってもらったのは、他でもありません。」
なんでもいい。早く終わらせてくれ。コンクールが近いんだ。
しかし、その願いは、次の一言でかき消された。
「運動部対文化部で、殺し合いをしてもらいます。」
「...は?」
思わず、素っ頓狂な声を発してしまった。
読んでいただきありがとうございます、ぬこたそもふもふ戦隊隊長です。
いろんなものにインスパイアされました。
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